2019年08月05日

青磁の色

馬こうはん.jpg




九州国立博物館の特別展
室町将軍 - 戦乱と美の足利十五代
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s55.html

で、東京国立博物館所蔵の平重盛入手とされた 青磁 馬蝗絆 が展示されております。イメージは当方撮影。

 ただ、今回の照明が不思議で、まるで影青・青白磁のようにみえました。青磁が照明によって色がまったく違ってみえるというのは有名ですが、今回も実感しました。

 大阪市立東洋陶磁美術館では、外光をとりいれた豪華な特別陳列室がありますが、それは青磁の色を観るためだと聞いたことがあります。

馬蝗絆の伝説は、伊藤東涯が記した『馬蝗絆茶甌記』によるものだそうです。
東京国立博物館の解説と写真
 https://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=TG2354
posted by 山科玲児 at 09:05| Comment(0) | 日記

ヴィオローネという楽器名称

Instrumenta_Kircher 1650.jpg




   バロックチェロのエキスパート:懸田 貴嗣 先生の、福岡での講演会で、興味深かったことにヴィオローネの問題がある。
  今日、ピリオド楽器・古楽  演奏会で使われる「ヴィオローネ」という楽器は大型のヴィオラ・ダ・ガンバであるが、コレッリの時代1700年前後ではチェロのことだった。

という、名称のややこしい問題がある。それなら、名称を皆、コントラバス・ヴィオールとかバス・ヴィオールに変えててしまえばよさそうなものだが、ヴィオローネという名前が定着してしまって語感もいいことからそうもいかないのかもしれない。今日のブラスバンドで使うコルネットと17世紀のコルネットでは全く違う楽器なのを思い出した。本当に混乱しやすい。

古い本だが、デヴィッド・マンロウ(ref)も,

>ガナッシは普通のバス・ヴィオルを指して「ヴィオローネ」と呼んでいるのに対して。オルティスは総てのヴィオルをこの名前で呼んでおり、一方バロック時代にはコレルリもヘンデルも、共にチェロを指している。


従って、バロック時代の楽曲名や解説でヴィオローネがでているとき、これが何を意味するかは、一考しなければいけないという面倒なことになっているようだ。懸田 貴嗣 先生によると、イタリアの17世紀末18世紀初頭ならチェロのことだとしてよいらしい。

Wikimediaにあるアタナシウス・キルヒャーのMusurgia Universalis(1650)
の図版(イメージ)をみると、左がチェロで、4弦、フレットなし、F字の穴、真ん中がヴィオラ・ダ・ガンバで、6弦、フレットあり、C字の穴である。調弦まで書いてある挿絵なのでわかりやすい。下のURLに、もっと大きな読みやすいイメージがある。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Instrumenta_polychorda2.gif

ref. デイヴィッド・マンロウ、中世・ルネサンスの楽器, 翻訳:柿木吾郎, 1979/4/1、音楽之友社

posted by 山科玲児 at 08:32| Comment(0) | 日記