2019年09月12日

オークション出品中国青銅器の回収だった

東京オークション2019Mars ss.jpg

おかしなニュース
新華社通信
https://twitter.com/XHJapanese/status/1171757256704004098

>中国国家文物局は10日、日本に流出した中国の文化財である青銅器8点が当局による5カ月の追跡の末、中国に戻ったと発表した。青銅器は、中国中部・湖北省随州市にある春秋時代(紀元前770〜同476年)にさかのぼる古代の墓から盗掘されたものであることが研究者によって確認されている。


このニュースには、相当 印象操作があり、おかしなところがあるようだ。
この言い方だと、最近中国で盗掘されたものを日本にもちこんだ者がいて、当局が追跡して日本政府の協力の下回収したようにみえるが真っ赤な嘘。戦前の蒐集家 カシン農(1883-1945)の収集品で、東京中央オークション(イメージ)にだされたもの。今年2019年3月のオークション出品予定でした。


まず、
・この青銅器群は近年盗掘されたものではない。戦前の蒐集家 カシン農(1883-1945)の収集品
・そもそも中華人民共和国以前に発掘されたもの。
・近年、日本に来たものではない。
・戦前、来たか、戦後、華僑系の蒐集家のもとにあった。

>当局による5カ月の追跡の末
とか言っているが、それは、東京中央オークションに出たあとの追跡であろう。




東京中央オークションニュース
https://www.chuo-auction.co.jp/news/

3月9日
Lot 140の  西周晩期  曾伯父青銅組器は家族遺産問題のため、出品中止させていただきます。
これが、中華人民共和国 国家文物局の横槍じゃなかったか??と邪推したくなるのですが、、
posted by 山科玲児 at 11:20| Comment(0) | 日記

おかしなニュース


>中国国家文物局は10日、日本に流出した中国の文化財である青銅器8点が当局による5カ月の追跡の末、中国に戻ったと発表した。青銅器は、中国中部・湖北省随州市にある春秋時代(紀元前770〜同476年)にさかのぼる古代の墓から盗掘されたものであることが研究者によって確認されている。
 20年前ならともかく、今は日本から中国へ青銅器や文物が流出している状況なのに、わざわざ中国大陸から日本市場に持ち込むバカはいないだろう。日本のほうが安いのだから。

 じゃあ、なぜ? 
  なんらかのマネーロンダロングのために持ち出したのか?  なにかの陰謀のための新華社フェイクニュースなのか?
posted by 山科玲児 at 08:47| Comment(0) | 日記

ファン・マンデルとブリューゲル

ファンマンデル.JPG





  ブリューゲルがローマに行ったとき、細密画家ジュリオ クロヴィオGiulio Clovio(1498-1578)のところにいって、共同制作したりしたらしいと、ものの本には書いてある。ところが、上のファン・マンデルの本を読むとブリューゲルの伝記にはクロヴィオのことは何も書いてない。スプランヘルの項目には書いてあるし、フフナーヘルの項目にも、最近クロヴィオが逝去したということが書いてあるのに、どういうことだろう。一応、マレイニセンの本(REf)に引用された英訳もチェックしてみたが、やはり無い。
  ブリューゲルは、本当にジュリオ クロヴィオのところにいったのだろうか?根拠はなにか?と考えてみました。
  マレイニセンの本(REf)によると、どうもジュリオ クロヴィオの財産目録・遺産目録に、ブリューゲルとの共作やブリューゲルの絵があったので、それが証拠になっているんだそうだ。したがってファン・マンデルには関係がない。
以前、
 2017年07月12日
ブリューゲルのローマでの師
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180318357.html

2017年06月11日
ブリューゲルと細密画【増補】
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180010721.html

  で、当然のようにジュリオ クロヴィオ訪問を前提にしていたが、一抹の疑念がさしてしまった。

ファン・マンデルのブリューゲル伝は、わりと簡略だし、ヤン・ブリューゲルの記述もほとんどない。いわゆるブリューゲル一族の記述もないのも同様、16世紀のフランドル絵画の巨星はマチエース(マサイス)とブリューゲルくらいという通念とは、ファン・マンデルの常識は違うようである。


Ref
Siedel, Max; Marijnissen, Roger H. Bruegel、Harrison House, New York, 1985
posted by 山科玲児 at 08:15| Comment(0) | 日記