2020年05月14日

松本文三郎旧蔵・龍門二十品拓本  続

龍門 魏霊蔵P.JPG

松本文三郎旧蔵・龍門二十品拓本 PDF
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/230133/1/ryumon20pin.pdf

  どうも、この二十品  一度に採った拓本を冊にしたものではなくて、法帖屋に集めていたものから、二十品選び出して冊にしたものか? あるいは松本氏が整本で随時集めたもののうち二十品を切って習字しやすいように冊にしたものなのかもしれない。

  孫秋生::これは 嘉慶末〜道光初期ぐらいの精拓本で、かなり良いほうだと思う。

  解伯達造像記:: これは、かなり新しいのでは? 

  一弗::これは友人のとこに、凄い精拓本、整本があるので、それに比べるとこれも含めてたいていは色あせてしまう。松本本は、精華堂の龍門二十品所載のものよりは時代が下るもので、2、3の字に補刻があるようだ。

  魏霊蔵 ::これはよくわからない。ひょっとしたら偽物 翻刻かもしれない。線の感じが違うところが多すぎる。あるいは、清末に洗石して字をはっきりさせようと手を加えたものかもしれない。 魏霊蔵(イメージは全体の拓本)  は中華人民共和国時代に半壊してしまったので、全部ある旧拓本というだけで、それなりに珍重してしまいがちだがよくみなおさないとと思いました。

  しかし、龍門二十品の拓本なんて、そのへんにゴロゴロあるようにみえて、旧拓、精拓となると揃いで集めるということは難しいものだ、と思う。昭和17年  三省堂 書エンで 龍門十品を集めようとしたときに、装丁が大きすぎるとか虫食いがあるとか色々な理由があったとはいえ、それができなくて各収蔵家から少しづつかり集めて収録した。なんか大げさのように思ったが、そうでもないのかもしれない。

posted by 山科玲児 at 07:14| Comment(0) | 日記