2020年05月15日

図説 マヤ文明

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2020年2月出版だから

わりと最近の本である。

筆者はメキシコで実際の発掘に携わっている気鋭の専門家なので、一次資料をふんだんに使った最新の知見にあふれた見事な本になっている。カラクムル発見の壁画:しかも風俗図のカラー写真なんか初めて観た。出色の本だと思う。

 ただ、筆者の見解を前に押し出しすぎているところもあるような気もしないではない。

また、論文みたいな文章で、一般むきの本としては、文体が、かなり堅いし、構成もなんか予備知識のある人に語っているようにみえる。
例えば、

25P
>定住農耕化は、一見すると自給自足率を高めるため、他地域との交易関係を希薄にさせる印象を与える。


 これはちょっと堅すぎるだろう。。ちょっと書き直してみる。

拙校正文>定住農耕生活が一般的になると、自給自足率が高くなるために、一見すると、他の地域との交易が少なくなるように感じさせる。

・マイケル・D.コウ ,古代マヤ文明
https://honto.jp/netstore/pd-book_02316166.html

・芝崎みゆき、古代マヤ・アステカ不可思議大全  草思社、2010/5/22
     https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784794217622

などを、まず読んでから、最新情報 研究を知るために、こちらを読んだほうがいいのでは?と感じた。


posted by 山科玲児 at 07:24| Comment(0) | 日記

龍門石窟の破壊略奪問題  続

Chinese Scuptures CTLoo sss.jpg

龍門石窟の破壊・略奪、特に仏頭を切り落として売るという野蛮な行為が行われた件についての、ラングトン・ウォーナーの証言については、コロンビア大学の中国人による2016年の博士論文に、1913年ごろのウォーナーからフーリアへの手紙を多数原文引用しているので、知ることができる。

 2016 Theses Doctoral
Making “Chinese Art”: Knowledge and Authority in the Transpacific Progressive Era
Shin, Kin-Yee Ian
https://academiccommons.columbia.edu/doi/10.7916/D8057G23

  やはり、Bingを中心とするフランスの業者たちが中心だったようである。日本は全然関係ないじゃないの。。。

賓陽洞の帝后礼仏図の大きな浮き彫りの破壊については、、
Fletcher Coleman . Fragments and Traces: Reconstituting Offering Procession of the Empress as Donor with Her Court
https://www.orientations.com.hk/search-index-result/?art_id=12416&backissue_id=12383&article=detail
タグ:龍門石窟
posted by 山科玲児 at 07:02| Comment(0) | 日記