2020年06月10日

ペーター・クラエスとクララ・ペーテルス

claes detail  w ng.jpgclara Peetrs Prado.jpg



 現在コロナ禍のため休館しているワシントン・ナショナル・ギャラリーだが、そのサイトの情報公開はかなりよい。

 ここ八年分ぐらいの新獲美術品をあげてあった。そのなかで注目した絵画に、2013年に入った
ペーター・クラエスの静物画がある。1627年
https://www.nga.gov/collection/art-object-page.132271.html


  これ、クララ・ペーテルスの静物画と酷似している。最初に画像をみたとき、クララ・ペーテルスの作品とばかり思いこんでいて、なんで解説に「he」と書いてあるのだろうと、疑問に思ったぐらいである。

プラド美術館にあるクララ・ペーテルスの静物画と比べてみよう
Still Life with Flowers, a Silver-gilt Goblet, Dried Fruit, Sweetmeats, Bread sticks, Wine and a Pewter Pitcher - The Collection - Museo Nacional del Prado https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/still-life-with-flowers-a-silver-gilt-goblet/97a18fea-112a-417a-9a8a-6665a44cc331

特にワシントンの絵の左上のピューター?(左イメージ)の水差しは、プラドのクララ作品のそれ(右イメージ)と同じ製品としか思えず、描き方もそっくりである。器物表面の反射や鏡効果を描くところも似ている。右下の芙蓉手のカラーク手の中国風陶磁器も共通している。ナイフに署名を描くところも似ている。もっとも署名の書き方はかなり違うが。また、お菓子などの描き方には多少違いがある。

他のクラーエスの作品は、それほどクララの作品とは似ていない。

年齢的にはクララ・ペーテルスのほうが10年ほど年長のようだ。クララのプラドにある傑作群は1611年または1612年だ。一方ワシントン ナショナルギャラリーのこれは、ペーター・クラーエスとしては若い作品のようだが、1627年。

ちょっと冗談っぽいが、
クララ・ペーテルスの姓と名をひっくりかえせば、ペーテル クララになり、なんかペーテル・クラーエスと似ているのは偶然だろうか??

また、古いMurryの辞典ではドイツ生まれになっているが、アントワープ生まれという説のあり、ますます関係があるような気になってくる。


posted by 山科玲児 at 09:52| Comment(0) | 日記

画像 修正

2013,2014年ごろの当ブログの画像で転倒、ゆがみなどで観るに堪えないものが多数ありましたので、本日
やむを得ず、時間かけて、ある程度修正しました。まだ修正漏れはあるかもしれませんが、まあなんとかいいでしょう。

posted by 山科玲児 at 07:28| Comment(0) | 日記