2020年08月19日

シュテーデル美術館

世界の美術館 シュテーテル.JPG




フランクフルトのシュテーデル美術館
https://www.staedelmuseum.de/en/about-stadel-museum
ですが、上イメージの『週刊 世界の美術館」シリーズ(講談社 2001)でもフランクフルト市立美術館となっていたし、ステーデルがドイツ語の「市」に近い音なので、え! 「市立」という意味かな? とも思っていた。HPの沿革 をみると、どうも違っていて、1818年に、ヨハン・フリードリヒ・シュテーデルJohann Friedrich Städelという銀行家が500点もの作品を寄付したことからはじまったので、シュテーデル美術館といういいかたがよかったようだ。このシュテーデル氏だが、胸像をみると、かなり酷薄な感じのする風貌で、なんか嫌われただろうなあ、という印象をもった。

 コレクターの顔はともかく、コレクション自身は非常に優れたものである。シュテーデル寄贈以後も優れたマネジメントによって 優秀な作品が購入されている。あのフレマールの画家の基準作3点:聖母子、聖ヴェロニカ、トリニティ(グリザイユ)、は1849年年に購入したものである。
 この雑誌みていて、珍しいな、と思ったのが、エルスハイマーの聖十字架伝説
なんてものがここにあるということである。エルスハイマーがフランクフルト生まれという縁があるせいらしい。
ピッティがこれを借り出したこともあったようである。
https://sammlung.staedelmuseum.de/en/work/the-altarpiece-of-the-exaltation-of-the-true-cross
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Altarpiece_of_the_Exaltation_of_the_True_Cross_(Elsheimer)

 作家ジョリス=カルル・ユイスマンスス晩年の作品:三人のプリミティブ画家(ヴァニエ=メッサン書店刊(1905) 下イメージ) の後半は
ここステーデル美術館を訪ねるものである。
上イメージの世界の美術館の表紙を飾っている  バルトロメオ ヴェネト「ある婦人の肖像(フローラに扮したクルチザンヌ)」に対して完璧な散文を捧げている。
http://www.staedelmuseum.de/go/ds/1077

ただ、意外にもステーテル美術館のサイトの代表作には、このヴェネト作品は収録していないので、ファンアイク、フェルメールなどの傑作を持つこの美術館では、それほど高く評価していないのかもしれない。
Huysmans Trois  Primitif.JPG
posted by 山科玲児 at 04:20| Comment(0) | 日記