2020年09月12日

世界の素描 1000の偉業 続

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 もともと素描の場合、サインのないものが多い。
  古いところでも14世紀のミラノのジョヴァンニーノ・デ・グラッシの画帳や15世紀ボッテチェルリの神曲のようにまとまっているものなどなら、まあ信頼できるものではあるが、それ以外ならなかなか難しく、画家から画家へと推定画家名がころころ変わっている素描もある。また19ー20世紀の倣古的な画家の素描が15世紀の作品になってしまうことだってあるだろう(下イメージ Joseph Van der Veken(1872-1964))。
 収録作では、ロヒールの素描については、やや疑問のあるものが多い。ヒューホー・ファンデア・グースの女性素描(Courtauld Galler, London)
https://artuk.org/discover/artworks/seated-female-saint-262716

は知らないものだったので興味深かったが果たして大丈夫? ヒエロニムス・ボスの素描のうち怪物や乞食をを均等に散布したものなどは、大ブリューゲルのころまでに版画の下絵として描かれたものじゃないかとおもわれる。「ふくろうの巣」や「耳の森・眼の地面」などはボス作だと思うが、、

  フラ・フィリッポ・リッピの上イメージの女性素描は、当方がウフィッチの売店でアリナーリ制作の原色コロタイプ複製を買った傑作だが、この本では、なぜかフラ・フィリッポ・リッピ作品を他人が模写したものになっているようだ。

 デューラーでも、名高いあの「祈る手」がない。クラナッハは素描はとても達者で、マキシミリアン皇帝時祷書の縁飾り素描は、すばらしいのだが、採用していないようである。
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/186132229.html

Bayerische Staatsbibliothek, while the other part is preserved in the Bibliotheque Municipale in Besancon
https://www.wdl.org/en/item/14711/view/1/1/
Albrecht Durer (1471?1528)  Lucas Cranach the Elder (1472?1553)

リューベンスにはもっと優れた素描があるとおもうのだが、、、18世紀のワトーなどフランス画家の素描は良質な感じがした。こういう鳥瞰的に素描をみると、思わぬ発見がある。クリムトの素描にドミニク・アングルの影響を感じるところだ。アングルの影響はエドアール・マネにもみえる。アングルの道統というのは意外に永く続いているようにみえる。


20世紀の素描として、アメリカのものが入っているのは、編集者がアメリカ人であることと関係があるだろう。それなら、ロメイン・ブルックスRomaine Brooksの奔放な素描もほしかった。

 この本の原書英語版、海外amazon.comでは、版元品切/絶版みたいで、無茶なプレミアム価格(新品900USDとか中古150USDとか)がついているが、それほどのものとも思えない。
https://www.amazon.com/Drawings-Genius-Victoria-Charles-2015-03-12/dp/B017MYC6OO
確かに1冊をパラパラめくる気軽な楽しみはあるし、他であまりみない素描も入っている。しかし、それだけのお金があるなら、また図書室や書斎や家が広ければ世界素描体系を古書でまとめ買いしたほうがいいだろう。

Josef van der Veken.jpg


タグ:素描
posted by 山科玲児 at 09:16| Comment(0) | 日記

台湾で出版されていた  続

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2020年09月10日 台湾で出版されていた「訂正追加] あり
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187898568.html

で紹介した台湾版の芝崎みゆきさんの本ですが、本当にちゃんと翻訳されていたようです。

よく考えてみるとマンガの翻訳みたいなものなんですね。日本のマンガは多量に台湾で翻訳出版されてますから、翻訳+出版システムがちゃんと台湾にあるということでしょう。手書き文字じゃなくほとんど活字ネームになっています。しかし、ときには「実在是大猥褻了!」とか手書きでそれらしく書いているのがご愛敬。
  翻訳者は、許晴舒さん
古代エジプト本のタイトルは【漫画図解】不可思議的埃及古文明


posted by 山科玲児 at 07:55| Comment(0) | 日記

カマラ・ハリスの中国コネクション



 米国大統領選挙の民主党での副大統領候補 カマラ・ハリスさんは、夫が中華人民共和国政府のコンサルやってる法律事務所に勤務してるそうですね。完全にあちら側です。

バイデン・ハリス組の「中国人脈」
http://agora-web.jp/archives/2048050.html

法律事務所 DLA Piper社(ディ・エルエイ・パイパー)に2017年以来、勤務する弁護士だ。同情報誌は「ハリス女史の夫、中国のために働き、巨額の富を」いう見出しで、ハリス氏の夫が勤務する会社 DLA Piper社を紹介している。


バイデンは次男バイデンが設立したファンドに中国が10億ドル(1000億円以上)も投資してますからね。もうファミリーごと買収済みです。
posted by 山科玲児 at 07:22| Comment(0) | 日記