2020年10月16日

五馬図巻のチラシ

李公麟「五馬図」の宣伝チラシがネットにあるようです。結構良い写真イメージなので推薦しておきます。

なんせ、かなり高い本ですから、、
posted by 山科玲児 at 18:29| Comment(0) | 日記

中共との特別展は無理



2020年02月19日最後の特別展か?
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187176234.html
で、
武漢肺炎流行のため、しばらく中華人民共和国からのローン特別展はないだろうと、予想していたが、別の要因から、ますます無理ということが発覚した。

フランス・ナント歴史博物館が中国政府の検閲にNO。「人間、科学、倫理的価値観を守る」(美術手帳のサイト)
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22877

中国・フフホトにある内モンゴル博物館と協力してブルターニュのナントで開催予定の展覧会内容に中国政府が介入してきたという話である。それもチンギス・ハーンの名前を出すなとかいうとんでもないもので、小手先のニュアンスを変えるというようなものではなく、完全なトンデモである。ちなみに、1973年Petit Palaisでの中華人民共和国出土文物展のカタログはいたって普通の記述だった。まだ毛沢東が健在のころである。
 だいたい、この時代は中国がモンゴルにに占領されていた。南シナ海に対する中共の論理を使えば、いまの中華人民共和国の領土はすべてモンゴル固有の領土になる。

これでは、中共の博物館・団体(文物管理委員会など)との共催で特別展やるのは不可能である。大阪の「揚州八怪展」もお流れだろう。
posted by 山科玲児 at 11:16| Comment(0) | 日記

ヨーロッパの兄弟会





 ヴェネチアのスクオラ・サン・ロッコはティントレットの壁画で有名であるが、これはサン・ロッコ兄弟会の施設である。ヒエロニムス・ボス研究をしてるときに、必ずでてくるのがス・ヘルトーヘンボスの聖母マリア信心会(兄弟会)である。この会関係の古文書がボスに関する古記録の主要部分といってもいい。
 また、ペトルス・クリストスの美しい小品:枯木の聖母(ティッセン・、マドリード  左イメージ)が、ブリュージュを中心とするVIPも参加した「枯木の聖母信心会」関連の絵画であることは、ほぼ間違いないだろう。
枯木の聖母
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/174809557.html

  こういう風に、絵画の歴史に、おりおりパトロンとして顔をみせる兄弟会・信心会だが、現在では、どうもイメージがつかみにくい。修道騎士団(騎士修道会)がわかりにくい意味不明なものになってしまったのと同じような事情である。

  そのため、秘密結社とか異端集団とか、トンデモな説が20世紀には示されたことがある。ヒエロニムス・ボスの破天荒な絵画を説明するために、ウィルヘルム・フレンガーは、ス・ヘルトーヘンボスの兄弟会信心会を異端派アダム派の巣窟のように解釈したりしたものである。
 やはり、カトリック教会のヒエラルキアの外にある俗人組織ということで、いろいろな想像を働かせやすいのだろう。
 最近、
ヨーロッパ中近世の兄弟会 (右イメージ)
http://www.utp.or.jp/book/b306727.html
という浩瀚で実証的な本がでて、その実体が明らかにされたのは、よかった。

 中世について BRIEF(信仰)の社会ではなく DISBRIEf(不信)の社会だといった学者がいた。そういう治安の悪い社会では、信用を担保する組織がどうしても必要になる。
相互扶助・慈善・埋葬扶助・祭礼・イベントの実施・共同宴会・などを同じ信仰を絆に実施する俗人の組織として多数の兄弟会が存続したようである。
posted by 山科玲児 at 08:39| Comment(2) | 日記