2020年12月17日

2段鍵盤と連弾とラインベルガー



ゴールドベルク変奏曲つながりで、
ニューヨーク  メトロポリタン美術館のサイトの動画で、

2017年08月03日  2段鍵盤ピアノでゴールドベルク
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180533516.html
で紹介した動画を再度視聴しました。
The Goldberg Variations The Double Manual Experience  The Metropolitan Museum of Art
http://www.metmuseum.org/metmedia/video/concerts/christopher-taylor

なんか下の鍵盤ばかり使っているなあ、と思ったが、技術的問題というより音色を変えるというかパイプオルガンのストップ変更のような意味で、上の鍵盤を使っている。だからゆっくりとした曲でも上下を均等に使ったりして、あたかも2台の違った楽器で演奏しているような趣を出すことに成功しているようです。さすがに難曲の第14変奏は、上下フルに使い、手の交差もある。

これを聴いていて出てくるのは、いっそのこと、ピアノ連弾でゴールドベルクをやったほうがいいのではないか?という発想でしょう。19世紀に既に発想した人がいて、編曲があります。

ラインベルガー  2台のピアノのためのゴルトベルク変奏曲 (BWV988, WoO 3)

演奏動画もあります。。
https://www.youtube.com/watch?v=zkFANRjc9YU

このラインベルガーJosef Gabriel Rheinberger (1839-1901)という人、不運な作曲家で忘れられかけられているが、なんとリヒテンシュタイン公国人でした。案外、リヒテンシュタイン唯一の有名作曲家かもしれないね。

忘れられた作曲家 - Rheinbergeriana :私設ラインベルガー研究室/Josef Rheinberger
https://rheinberger-jp.jimdofree.com/

というサイトがあって、細かい事情を知ることができますが、時代の偏見というのは現代でもあることがわかります。セシリア運動の功罪や古楽復興運動への影響というのも、考えさせる問題ではないでしょうか。
ドメニコ・ツィーポリ(Domenico Zipoli, 1688〜1726)なんか、20世紀末ぐらいにようやく復興した作曲家なんだから、ラインベルガーにもそれなりの再評価があってもいいように感じます。レーガーはどっちかというと過大評価されすぎじゃないでしょうか。うるさいだけの曲が多いしね。


posted by 山科玲児 at 07:12| Comment(0) | 日記