2021年02月28日

扇面法華経冊子 古い複製2種

扇面古写経木版IMG_5346.JPG



扇面法華経冊子 古い複製2種
https://reijibook.exblog.jp/29427188/

を公開しました。イメージは木版の方の部分
posted by 山科玲児 at 10:33| Comment(0) | 日記

「ブラックホール」はブラックホールではなかった?


去年のニュースですが、最近、科学動画で知った話です。個人的感慨もありますので、さしあたり、優先して書くことにいたします。

最初に知った動画はコレです。
ブラックホールにまつわる画期的な新説が登場!解説します - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tKsQLAzWwSs

確かに、itmediaと理研こと理化学研究所のサイトで報告がありました。

「事象の地平面」なんてなかった? ブラックホールに新理論、理研が発表 “情報問題”にも筋道 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/14/news046.html

蒸発するブラックホールの内部を理論的に記述 | 理化学研究所
https://www.riken.jp/press/2020/20200708_3/index.html

原論文は、京都大学数理研の英語論文で、、
 Hikaru Kawai  Yuki Yokokura
Black Hole as a Quantum Field Configuration Published: 4 June 2020
https://www.mdpi.com/2218-1997/6/6/77
です。

 これが正しいなら、この件で、ほんとに重要なのは、事象の地平面も、特異点もこの宇宙にはなかった、単にすごい高密度高重力の天体があるだけ、ということになります。

 白色矮星が巨大な原子(電子の縮退圧でささえられてるから)なら、中性子星は巨大な原子核、いわゆる「ブラックホール」は宇宙初期状態に近い真空の力でささえられている天体、ということになるのかな。。そうなると、この様な天体の中心部では宇宙の初期状態が再現されているかもしれませんね。

 当方は、超新星爆発で重力崩壊してもシュバルツシルド面が生成されるまでに、重力が強い状態では時間がほとんど流れなくなり時間の流れが遅くなりすぎて、遠い距離からみると重力崩壊過程に無限の時間がかかるから、特異点のあるブラックホールは有限時間ではできないのではないか??と、45年前に思っていました。つまり、我々が観測できるのはブラックホールになりつつある途中経過の星であり、候補生であるから、事象の地平面自体は未だできていない状態なのではないか、ということです。初めて白鳥座でブラックホールが発見されて定説化されたころに、当時、その点を東京天文台の故:小尾信彌博士に質問したら、ごまかされた憶えがあります。ホーキング放射との組み合わせで、よりリアルなモデルができてきたことを喜びたいと思います。
 ただ、一つの星が静かに??重力崩壊で圧縮された場合ではなく、2つのこのようなブラックホール寸前の星が衝突融合した場合や、、宇宙初期に超高密度状態の量子的揺らぎで、いきなり出来るブラックホールみたいな場合は、どうなるのかな、、いきなりブラックホールなんて、なんかのCMみたいですけどね。


 やはり、昔考えていた、もう一つの不思議は、電子でもクォークでも素粒子は点粒子とされていることです。無限小の点に固有質量があれば必ずブラックホールになってしまい、ホーキング蒸発して光子になるか、そうならなくても重力相互作用しかなくなります。この世界宇宙は完全になくなってしまいます。まあ、この件は、ミクロでは一般相対性理論は適用できないとか、不確定性原理で素粒子には広がりがあるとか、言って納得するのですが、それでもね。


posted by 山科玲児 at 07:42| Comment(0) | 日記

2021年02月27日

北京故宮  法華玄賛 

北京故宮 法華玄賛 康生.jpg

  文革の立役者だった悪名高い康生があの「蘭亭偽作説」にも関わっていたことを昨日書いた。その康生の旧蔵品が北京  故宮博物院にもある。

唐人草書法華玄賛
https://www.dpm.org.cn/collection/handwriting/232405.html
上イメージは、康生が、これの巻頭に押した印。巻末には羅振玉の印がある。おそらく敦煌から出たものだろう。

台東区書道博物館にある書道博物館の法華玄賛第4(下イメージ)と書風が似ていて、ほとんど同筆ではないかと思う。これは巻頭から残っている巻物だが、中間部に脱落がありそうだ。この北京のものは、その中間部なのかもしれない。
   これら法華玄賛は敦煌にあったものが世界にバラバラになったものではないか?と思う。
そうすると、この巻の一部が切られて羅振玉の手にはいり満州国崩壊後、康生に移り、現在、北京故宮にはいっていると考えられる。中国のベリヤ と怖れられた康生(張宗可)は、山東省の名家の出で、硯や古書善本の収集家でもあった。
法華4P1040304.JPG
posted by 山科玲児 at 09:00| Comment(0) | 日記

18世紀のトランプカード

トランプとタロット.JPG

ときどき、新しいカタログの案内をいただく、フランスの古書店の最新は、
18世紀後半のトランプカードが売り物だった。

タロットはまだしも、トランプは消耗品的なあつかいをされやすいので、なかなかそろいできれいに残ることはない。

 こういうカードの専門書は趣味的なものなので、稀覯本が多いのだろうが、
  カラー新書でこういうのもあった(イメージ)。
トランプとタロット (1978年) (平凡社カラー新書)   林 宏太郎
https://www.amazon.co.jp/dp/B000J8NVWC/ref=cm_sw_r_tw_dp_XB3NDY2KYG37S1YEJG1T


平井呈一先生が翻訳した怪奇小説に象牙の骨牌というのがあって、エカルテをするための象牙製のトランプカードというのもでてくるが、これは高級品なんだろうな。。
「象牙の骨牌(The Ivory Cards )」 - 平井呈一/訳『こわい話・気味のわるい話<1>』(牧神社・1974年) → 『恐怖の愉しみ 上』(創元推理文庫・1985年)

  ウンスンカルタなど、日本のカードの収集では、芦屋の滴翠美術館が有名で  サイトにもいくらか紹介がある。

posted by 山科玲児 at 07:21| Comment(0) | 日記

2021年02月26日

蘭亭偽作説と康生



duckduckgoでみつけた、北京故宮の王連起の論説のなかで、

郭抹若の蘭亭偽作説は。康生(wikipedia)の意図を汲んだもの

、、という記述があって、ちょっとびっくりしました。
康生は「中国のベリヤ」とよばれて怖れられていた公安のボスである一方、名家の生まれで文物収集家でもありました。
2014年07月15日 康生の先祖の印
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/101689756.html
posted by 山科玲児 at 09:26| Comment(0) | 日記

高価な拓本 その後



2021年02月23日 高価な拓本
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188429446.html
でコメントした高額落札品ですが、
オークションID  :d486394632

やはり、その後、正常な取引にならなかったようで、現在妙な表示になっております。入札価格が2000円になってますね。ヤフオクは、こういうことがあるからなあ。
まあ、円明園の青銅彫刻を落札して、支払い拒否した競売妨害の事件が、世界的オークション会社でもありましたからね。

posted by 山科玲児 at 08:01| Comment(0) | 日記

2021年02月25日

顔氏家廟碑  重刻説


顔氏家廟.JPG


2021年02月13日  顔眞卿碑の真贋問題
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188398409.html
で紹介した、

故宮學術季刊第三十八巻第一期
https://www.npm.gov.tw/Article.aspx?sNo=05011604
方令光     〈顏勤禮碑〉、〈顏家廟碑〉真偽考

を読んでみたら、顔氏家廟碑が北宋時代〜晩唐9世紀中葉の重刻じゃないかという説は、意外に一般的なのに少々驚きました。なにしろ清時代の金石学の大家、金石萃編の王昶(おう ちょう、1725年 - 1807年)もそう言っているという話なんですからね。そして、なぜか近年の日本人学者も結構言っております。
伏見 冲敬氏、飯島太千雄氏、など、
書道本の校勘な紹介ブログをされている方も同意見のようです。
https://syodou.exblog.jp/6329171/


posted by 山科玲児 at 09:43| Comment(0) | 日記

臨書



2015年02月16日  書の歴史 中国篇の新版がでた
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/113792787.html
で紹介した
書の歴史 中国篇: 伏見 冲敬, 筒井 茂徳: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4544010039

を実に簡潔的確に増補された筒井 茂徳氏は、長年若い人々の書道教育に携わった人のようですが、最近、天来書院のサイトで  臨書について、教育的なお話を掲載されています。
第一回上「三つの基本」その1 | 古碑帖の正確な見方
http://www.shodo.co.jp/blog/kohijou/31/

けっこう面白いかも、、まあ異論もあるかもしれませんけどね。
posted by 山科玲児 at 09:03| Comment(0) | 日記

2021年02月24日

duckduckgo

Googleで 検索できない情報が入手できたという評判の
ですが、
当方が使ってみて、なんと、蘭亭序  関係の欲しかった文献まで入手できました。
Googleで探せなくて困っているときは、一つのオプションとして推薦できるようです。
確かに画像検索は貧弱ですが、文字検索は優れているように感じました。

posted by 山科玲児 at 10:56| Comment(0) | 日記

扇面法華経冊子 改良

扇面法華経冊子四面

を画像の質も含め改良しました。
posted by 山科玲児 at 07:12| Comment(0) | 日記