日本で、貴族と武士が別々の階級ということが、そもそもヨーロッパ人には理解できないでしょうね。かれらにとって貴族は「戦う人」であり、甲冑に身を固めた肖像画を遺すことも多い。ひどいときにはローマ教皇まで甲冑をまとったりします(ユリウス2世)。勿論「法服貴族」というのも17世紀からあるんですが、それは主流とはいえない。日本でも少なくとも南北朝ぐらいまでは、そういう傾向があったのではないでしょうか? 護良親王、北畠顕家などを考えると、現在考える貴族・皇族のイメージとはかけ離れております。
鎌倉時代制作の枕草子絵巻(上イメージ) をみると帝のそばの貴族たちは、すべて弓で武装しています。鎧はつけていず軽装だが、武装には違いありません。
江戸時代の貴族皇族押さえ込みのために、貴族イメージが変わったのではないかとも感じております。ただ、貴族の性格、武装の程度、私兵をどれだけもっていたか、治安の善し悪しは、欧州とはそうとう違うとは思います。
鎌倉時代制作の枕草子絵巻(上イメージ) をみると帝のそばの貴族たちは、すべて弓で武装しています。鎧はつけていず軽装だが、武装には違いありません。
江戸時代の貴族皇族押さえ込みのために、貴族イメージが変わったのではないかとも感じております。ただ、貴族の性格、武装の程度、私兵をどれだけもっていたか、治安の善し悪しは、欧州とはそうとう違うとは思います。