2021年03月11日

4世紀の修行論

4世紀に、エジプトの砂漠で修行したポントス生まれの修道士エウアグリオス(ACE345?-399)
が書いた修行論は「七つの大罪」の原型が書いてあるので、有名である。短い章100章からできている短い著作だが、、

第九章
金銭欲は、長い老年、仕事をすることができなくなった手、幾度も訪れるであろう飢え、やがて襲ってくるさまざまな病気、そしてつらい貧窮を想わしめる。必要なものを手に入れるのに、わざわざ他人に乞わねばならないとは、なんという屈辱だろう。

という章がある。なんか切実な実感がこもっていて、気持ちが通じる気がする。
 中世思想原典集成 3  後期ギリシア教父・ビザンティン思想の中に収録
       https://www.heibonsha.co.jp/book/b160106.html
posted by 山科玲児 at 07:20| Comment(0) | 日記

入木

草子洗小町  春信.JPG

  書道の名人が木の板に書いた書が木の中に深く染み込むというので、
  入木X分  とか、書道のことを入木道とかいう。
  しかし、実際に白木に書くと、筆ペンだって、けっこう染み込むもので、ペーパーかけしてもなかなかとれない。まして本物の墨で、丸太を輪切りにしたような材なら深く染み込むだろう
  しかも本物の油煙墨なら紙に書いたものでも乾いたら水洗いしても全く落ちない。黒い色すら流れ出さない。流れたらそれは染料などの不純物が入っている墨である。紙に書いたものを水で洗っていると草紙洗い小町(イメージは鈴木春信の浮世絵  風流やつし七小町のうち「草紙洗い小町」REF)の逸話を思い出した。加筆が洗って落ちるって、奇跡なんじゃないの。。
  それ考えると、別に名人でなくても、入木になるのかなあ、と感じるところである。
REF.  千葉市美術館, 山口県立萩美術館・浦上記念館  編: 青春の浮世絵師鈴木春信 : 江戸のカラリスト登場,
 特別展  図録, 2002  砂子の里資料館 所蔵
posted by 山科玲児 at 06:55| Comment(0) | 日記