2021年03月20日

中国絵画総合図録完結



東大の東文研がやっている中国絵画総合図録が完結したという記事が、もうすぐ休刊する東方にのっていた。板倉さんが書いていたと思う。

 これは、高価な上、図書館でも、大きな特殊な図書館にしかないという本である。

 所蔵先別に、モノクロの小さな写真・題名・サイズ、材料技法などが書いてある。
 中国の古い時代の目録では写真図版はない文字ばかりものが多いわけだから、その点では一歩を進めたものである。しかしながら、モノクロの小さな写真のせいか絵画の質を感じることはできない。従って、本物か偽物か、模写か、傑作か駄作かを知ることは不可能である。1983年ごろ、中華人民共和国で出版された、文字だけの中国古代書画目録では、ところどころ鑑定家たちの採点が入っていて面白かったが、この本には、ないようである。この本をひもといて、絵画を観る楽しみを享受することはできない。
 中国古代書画図目という、やはり大規模な図録が中華人民共和国でも出版されていたが、それのむこうをはるものであろうか。
今後は、この種の出版はそれほど評価されないのではなかろうか。ただ、現時点で、あまり有名でないコレクションの記録をとっておいたという意味は大きいと思う。

今後は、所蔵先別、あるいは、複数のコレクションを含むアルカイーブをインターネットでつなぐようなカタログがより現実的なリソースになるだろう。また、所蔵先の都合でサイトが消滅したり、改悪されたときのための、貯蔵倉庫のようなデジタル・アルカイーブも必要になると思う。
タグ:中国絵画
posted by 山科玲児 at 11:40| Comment(0) | 日記

伝古別録

伝古別録a2.jpg

 陳 介祺(1813-1884) の 拓本技法の本「伝古別録」の自筆本影印がヤフオクにでていたが、かなり高かったので買わなかった、そのときの画像をみると、出版したのは、周進こと周季木(1893-1937)のようだ。原稿の順序も違う(イメージ)のだが、まあ、三省堂 書エン掲載の翻訳が一番定本だといえるだろう。前書きに、これは自筆本ではなく版本から翻訳したことが書いてある。版本のほうが内容が多いらしい

陳介き の古銅器拓本技法 
https://reijibook.exblog.jp/28956772/
https://reijibook.exblog.jp/28957116/
https://reijibook.exblog.jp/28957129/

posted by 山科玲児 at 06:57| Comment(0) | 日記