2021年05月31日

バスががんばっていた

  モンテヴェルディ、聖母マリアの夕べの祈り:マニフィカートの第5節 Et misericordiaの部分は、相当低い音で、バスががんばらなければならないところである。逆に低い音がだせないならピッチを変えないといけないから、マニフィカートの別の部分のソプラノのほうが高くなってしまい、これまた苦しくなる。これは、どういうコーラス・歌手がそろっているかで臨機応変にやるのだろう。
  今回、ジョルディ・サヴァールの娘さんアリアンナ・サヴァールさんが歌っているというので、、偶然発見した

テュベリー指揮の動画の1:23:25ー 1:25:26 のところ::
Claudio Monteverdi - Vespro della Beata Vergine & Magnificat (1610) - La Fenice, Jean Tubéry
https://www.youtube.com/watch?v=Ez2ViHIxvF0
1:23:25にポイントした再生::
https://youtu.be/Ez2ViHIxvF0?t=5008


では、そうとう強力なバスがナミュールのコーラスにはそろっているようで、超低音を実践していた。実は最後のエンドロールで、バスのソリストは名前が出ていなかったので、コーラスのメンバーがやっていたということだろう。。逆に高音のほうはこれで楽になったのかな。なお、ツベリーはコルネット演奏者だったんだね。指揮を放り出してコルネット吹いてました。
そういう意味では、ずいぶん変わった演奏ですよね。

まあ、真ん中にまとまって演奏する方式で、遠く離れた二重合唱じゃないから、これでいいんだろうけど、分散したコーアを使うガーディナーのような演出なら、指揮を放り出してはだめだろうね。
 シャルパンティエのCDでは失望したツベリーだけど、モンテヴェルディでは、なかなか良い演奏をしているように感じました。

 他の演奏がどうかというと、
 サヴァールの素晴らしい演奏では、ダニエル・カノヴァビッチががんばって低音を出していた。
 アントネッロが東京カテドラルでやったときはオルガンを重ねてなんとかごまかし。。??
 ガリードもあまり低音出していなかった。
 あの、アラルコンの演奏は、さぞかし変わっていると思ったら意外に普通:ピッチ高めで押し切ってました。
 意外に真面目に超低音やってるのが少ないんだね。
posted by 山科玲児 at 10:04| Comment(0) | 日記

2021年05月30日

プラドへいれたいと文化相

Spain Caravaggio.jpg



先月、下記のようにニュースにしたカラヴァッジョらしい作品ですが、スペイン文化相が、「プラド美術館に入れるのが理想」と発言したそうです。
Spain NeWS 英文  5月26日
https://spainsnews.com/uribes-affirms-that-the-ideal-is-that-the-supposed-caravaggio-ends-up-in-the-prado-museum/

1970年代に、カラヴァッジョ「聖アンデレの磔刑」がスペインから米国クリーブランドにあっさり流出したことを、ここでも書いてますね。根に持ってますねえ。。まあ、これは写真画像で見る限りは割とよさそうなのであとでスキャンダルになることはないと思います。

また、1823年の古文書がでてきたというスペイン語記事がありました。全く読めませんが。。
El informe del Prado tras la visita
https://lanetaneta.com/el-informe-del-prado-tras-la-visita-al-supuesto-caravaggio-afianza-la-declaracion-de-bien-de-interes-cultural-del-cuadro/


2021年04月19日 カラヴァッジョ作?らしい絵画が新出現
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188593486.html

2021年04月20日 カラヴァッジョ作?らしい絵画が新出現 続報
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188595973.html
2021年04月22日ジェノヴァへ とばっちり
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188603476.html

2021年05月01日 コルナギがでてきた
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188630183.html

posted by 山科玲児 at 11:13| Comment(0) | 日記

塩梅

ワイン  ヴィネガー.JPG



塩梅(あんばい)という言葉がある。うまく調整するというような意味合いだが、本来は料理で塩と梅(酢)を微調整することである。
今日、西洋料理では「酢」の重要性は、往事ほどではない。一時、バルサミコ酢が流行ったことがあったが、今は流行が過ぎたようだし。
しかし、酢をほんの少し本当にほんの少し使うことで、生臭さ・尖った感じを緩和することができ、隠し味としては有効だと思う。使いすぎるとXXXXXだが。。

posted by 山科玲児 at 10:41| Comment(0) | 日記

2021年05月29日

メムリンク作品がブリュージュに戻ったが

Memling  Brugge.jpgmemling rojasB2.JPG


メムリンクという絵画が1点ブリュージュ(ブルッヘ)市美術館に寄贈されたそうである。

Portrait by Memling returns to Bruges(23 September 2020)

https://www.museabrugge.be/en/news/paneel-van-hans-memling-keert-terug-naar-brugge

実際の所有権については、少し不明なところがあるが、所在はたぶんブリュージュのダイバー街の美術館にいくのだろう?

板絵で小中型の祭壇画の左翼というところだろうか。寄進者の肖像である。下の盾の紋章から、スペイン貴族 Rojas家の人であることがわかる。当時フランドルで外交官やってた フランチェスコ Francisco de Rojas (1446-1523)  でないかと推定されているが、それだと絵の推定年代と微妙にあわないので Rojas 家の別人じゃないかともいわれている。

これは、Dirk de Vos   の総カタログ(Ref1)第2番、Fagginの総カタログ(Ref2)85番にあげてあるもので、一応真跡のなかにラインアップされているものだが、やや問題があるもののようだ。

Dirk de Vosによれば、モノクロ写真しか得ることができなかったというものであり、あまり有名でないコレクターたちに秘蔵され転々と所有者が変わっていったもののようである。Dirk de Vosによれば、この絵がメムリンクだとされるのは、背景の風景画と周りの建築にのみによるものであって、人物部分はとてもそうにはみえない、、ということで、ひどい補筆があると推定しているようだ。
とはいっても、少なくとも風景はメムリンクそれも初期のロヒールの影響の強いメムリンク作だとみているようだ。

 そして、Dirk de Vosによれば、これに連なる少女の絵の断片がイメージのようにある・あったんだそうで、こちらの作品断片は現在所在不明のようである。

  実はこの絵はChristie's in Londonオークションにアメリカの投資家で所蔵家の  Bill Middendorf 氏が出したが、全く売れなかった。

そのときのオークション記録は、公式プレスリリースにあるので、でたことは確かであろう。
https://www.christies.com/about-us/press-archive/details?PressReleaseID=9430&lid=1
詳細が検索できなかったので、別サイト

£1.5m Portrait by Hans Memling to Lead Christie’s Old Masters Evening Sale
https://en.thevalue.com/articles/hans-memling-portrait-christies-old-masters
から
Auction house: Christie’s London
Sale: Old Masters Evening Sale
Sale date: 4 July 2019
Lots offered: 53

 投資家としては見込みなしとみたのか、結局  寄付となってしまったものだという。実はBill Middendorf 氏自身も2002年のSotherby'sオークションで売れなかったこの絵を競売会社から安く買ったもののようである。
  そういう、わけあり物件のような裏事情があるので、まあブルッヘのほうでは歓迎しているようだが、、まあどうなのかなあ。。
  当方としては熱烈歓迎、埋もれた文化財の再発見、義挙として大騒ぎするほどではないのでは。。という感じである。
 ただ、科学分析してみると、また面白い事実が判明するかもしれない。

REF Dirk De Vos, Hans Memlig Complete Works, 1994, London

Ref2 Faggin, Tout l' oeuvre peint de memling, Flammarion, Paris, 1973
posted by 山科玲児 at 06:53| Comment(0) | 日記

2021年05月28日

ジョスカン:ミサ パンジェ・リングァ




東京在住中に、優れたコンサートに何度も触れたヴォーカルアンサンブル・カペラが動画配信してます。

それも、ルネサンス音楽 傑作のジョスカン デプレ:ミサ パンジェ・リングァ

#うちでカペラ Part 7. 特別編 ライブ ミサ《パンジェ・リングァ》 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VT8muEJP8D0

最後におまけで、これも傑作の
アヴェ・マリアまでついてます。お徳用です。

発作的にチャンネル登録してしまいました。
posted by 山科玲児 at 10:27| Comment(0) | 日記

張学良は人質だったか?

張学良.jpg



最近、西安事件の解説に触れて、前書いた疑念が更に深まった

2019年07月14日 張学良の軟禁
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/186271803.html

なぜ、張学良が長年 台北に近い淡水で軟禁され続けられていて、しかも、、その極秘が守られ続けたのか??

2019年に書いたように「張学良を殺すな」という命令が米国のキングメーカーたちから来たとしても、別に軟禁しておく必要はあるまい。ある時点で米国に引き渡すという手段もとることはできたし、行方不明にすることだって容易だったはずだ。

とすると、張学良は蒋介石にとって米国のキングメーカー・ディープステートに対する「人質」であった。彼が表に出て世界に真実を伝えたら、米国の権力者たちが揺らぐくらいの秘密を抱え込んでいた、ということだろう。つまり米国の国民党への援助を引き出す脅迫の材料だったのだ。
 この秘密は蒋家の極一部に伝承されたものだったので、途切れてしまった。張学良が生きているというニュースが出始めたのは、蒋介石の死のあと、蒋経国総統の晩年だったと思う。蒋経国はモスクワで学んだ人だが、スターリンに流刑されたりと散々な目にあった複雑な人だ。また、カーター大統領による台湾断交があり、人質としての旨味・重要性も小さくなっていたということかもしれない。秘密の重要性も関係者の死去などで、時間が経つにつれ小さくなっていったということもあるだろう。

そう考えると、西安事件への米国の権力者たちの関与という問題もでてくる。もっとも蒋介石が米国に対してもっていたネタはその件ではなく、もっと大きいものだったのかもしれない。




posted by 山科玲児 at 04:56| Comment(0) | 日記

2021年05月27日

熊本での 聖母マリアの夕べの祈り



コロナのちょっと前ですが、こういう演奏会あったんだな、、
色々  多事多難で忘れてました。

2013年6月15日、福岡の西南学院大学で 聖母マリアの夕べの祈り  のコンサートにいったときは、楽器奏者の技巧に瞠目した記憶があります。これなら、ヨーロッパから演奏者呼ばなくてもいいんじゃないか、と思ったものでした。

熊本での、この演奏、動画で見ると、演奏者にやや高齢の人が多いような感じがしました。
実は最終曲マニフィカートと数カ所しかまだ聴いていないんですが、、、、音楽の切れ味、という点はともかく、なんかわかりやすい、見通しのいい、各声部や楽器がよくわかる演奏のように感じました。。
  何度も聴いたマニフィカートでいうと、コルネットの上野さんなんか、凄い名人芸だせる人ですが、なんか抑え気味なのは、全体の調和を重んじた指揮者の意図じゃないかと思います。だから、美声歌手の格闘技・アクロバットみたいなパッセージも、とくにめだたないように処理されてますね。サーストン・ダートのいう幻惑的な面はむしろ出さないことにしたようですね。
  当方はバスの超低音にも興味があったのですが、これもあまりめだたなかったな。

posted by 山科玲児 at 11:12| Comment(0) | 日記

讃岐 茶うどん

石丸 茶うどん.JPG






ほんとに讃岐でやってる石丸製麺の 茶うどん
讃岐 茶うどん
https://www.store.isimaru.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000214

結構、いいです。封切ったときの茶の香りもいいしね。茶が香川県産なのはともかく、小麦まで国産品使ってます。
ただ、あまり濃いツユやダシ汁使うと、茶の味が消えてしまうので、薄いダシに とろろ昆布ぐらいで食べるのがいいかもしれませんね。

なんで「ほんとに讃岐でやってる」っていったかというと、讃岐とは直接関係のない丸亀製麺という企業もあるもんですから。ただ、丸亀製麺のトッピングのテンプラは、結構旨いらしいです。。
posted by 山科玲児 at 09:48| Comment(0) | 日記

なにが、ファクト・チェックだ!


ワシントンポストのファクトチェッカーGlenn Kesslerが、突然 手のひら返しをしたようだ。
How the Wuhan lab-leak theory suddenly became credible - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/politics/2021/05/25/timeline-how-wuhan-lab-leak-theory-suddenly-became-credible/
去年から「武漢の研究所からのウイルス流出説は陰謀論」と力説していた、クズ  マスコミの騎手であったが、スポンサー様のご意向が変わったらしい。そのワシントン・ポストは別記事で、

The vexing 'lab leak' theory on China and the coronavirus
https://www.washingtonpost.com/politics/2021/05/24/fix-china-lab-leak-0524/

トランプが「武漢ラボ 流出説」を言っていたから、嘘だと思った、と呆けたことを書いている。

この2つのワシントンポストの記事は広告・購読要請ポップアップがでて読みにくいので、購読者以外はお薦めしない。後述のテッド・クルーズの記事で概要はつかめる。

しかし、酷すぎるだろ。。

トランプが「地球は丸い」と言ったら、ワシントンポストのファクトチェッカーは「地球は平らだ、丸いなんていうのは陰謀論だ非科学的だ」と言うんだろうな。単なるプロパガンタ要員です。

さすがに、さんざん陰謀論だと誹謗された テッド・クルーズ上院議員は怒っているらしい。
Ted Cruz mocks Washington Post as 'clowns' after fact-check declares Wuhan lab leak theory 'suddenly'
https://www.foxnews.com/media/ted-cruz-mocks-washington-post-clowns-fact-check-wuhan-lab-leak-credible

まさに、マンガ  憂国のモリアーティに出るミルヴァートンそのもののマスコミの醜態・腐敗だね。ミルヴァートン(憂国のモリアーティ 第35話)「たとえどんな事であれメディアがそう書いてしまえばそれが真実になる」

当方も、昨年2月に既に書いていた。

武漢の研究所はコウモリコロナウイルスを研究してた: 玲児の近況
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187169028.html
posted by 山科玲児 at 06:36| Comment(0) | 日記

2021年05月26日

園田湖城旧蔵の古銅印の行方

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2017年10月11日 古玉印の問題
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/181250249.html

を再読していたついでにみた、中国のサイトで、

園田湖城  旧蔵の古銅印が、和泉市立久保惣記念美術館
http://www.ikm-art.jp/
に入っていることが書いてあった。
書架を顧みたら、2011年の京都国立博物館:園田湖城展のときの展示リストにも明示してあった。

こういう古美術品の移動は、あまり報道もされないし、
困ったことに久保惣記念美術館のサイトの所蔵品画像DBにすらのっていない。久保惣記念美術館はあまり重視していないのかもしれない。
園田湖城の古銅印の印譜の封面と一番有名な戦国時代の古銅印印面の拓本をイメージにあげておく。この印譜では印泥で押したイメージも、印面の拓本も併載されているのですが、古銅印の印面拓本は珍しいのでこちらをとりました。鏡文字になってます。

posted by 山科玲児 at 08:33| Comment(0) | 日記