2021年05月07日

ラフマニノフ

 2014年ソチオリンピック、フギュア・スケート浅田真央選手のフリー演技は、すばらしいもので今でも記憶に残っている。
そこで使った音楽は、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番だった。なんか大作曲家のなかでは影が薄いラフマニノフだが、最近では浅田真央選手のせいで憶えていたという感じだった。

Mao Asada skates to Sergei Rachmaninoff in Sochi 2014 | Music Monday
Rachmaninov concertos pour piano 2 & 3
浅田真央 選手 ソチ五輪 伝説のフリー
https://www.youtube.com/watch?v=yscAKatTJDs


 2021年05月06日 アッシジのソナタで、コレッリの新発見曲?についての記事を書いたののついでにコレッリの主題による変奏曲を思い出してみた。
 そのなかで偶然検索でひっかかったのが、セルゲイ・ラフマニノフのピアノソロ曲
 コレッリの主題による変奏曲  作品42 である。

   ラフマニノフ: コレルリの主題による変奏曲,Op.42 pf.木村綾子:Kimura,Ayako - YouTube
     https://www.youtube.com/watch?v=-tHVL422GCE

  最初は、なんかヴァイオリン曲をピアノへ編曲しただけか、つまらない、と思ったら、3、4曲めぐらいから異様な世界に突入し、超絶技巧を要求していることがありあり、ううん、これはスゴい。優等生的なコレッリの作品のなかでは、この主題のラ・フォリア(作品5の1曲)は、一番、アパッショネートなところがある傑作で、当時からよく知られていたし、いろいろな音楽家が模倣作をつくっている。
 このラフマニノフの作品は、1931年の作というが、ロシア革命で海外に亡命したラフマニノフは、技巧派のピア二ストとして生活していた。作曲技法はむしろ19世紀流だというので、音楽史ではあまりほめられない、しかし、こういう傑作もあるんだから、無視しちゃだめだろう。
  ピアニストたちには、ラフマニノフの曲は結構親しまれているようだが、一般にはいまいちだと思う。
  20世紀末ごろは、進歩史観というか12音技法風でないと古くさい曲だという偏見があったのではなかろうか。柴田南雄さんの優れた「西洋音楽史」でもほとんど無視されていた。


posted by 山科玲児 at 07:49| Comment(0) | 日記

ギブソン教授の概説

ブリューゲルとネーデルラント風景画.jpg

この図録の最初のウオルター S. ギブソンの概説は、とてもよくできていて感心しました。16世紀のフランドルの風景画をきれいに概説されていて、なんとなくわかった気にさせている。

ウォルター・S・ギブソン 「ピーテル ・ブリューゲル (父)と16世紀フランドルの世界風景画」(元木幸一訳)『ブリューゲルとネ-デルラント風景画』展カタログ,国立西洋美術館,1990年
これは、ギブソン教授自身によると、
W.S.Gibson,MirroroftheEarth:TheWorldLandscapeinSixteenth-CenturyFlemishPainting,Princeton,NJ.,1989
から「エッセンスのいくつかを要約したものである」
なんだそうです。

Walter Samuel Gibson (1932 ? 18 November 2018)
https://en.wikipedia.org/wiki/Walter_S._Gibson

 ギブソンさんというと、ヒエロニムス・ボスの本が日本ではめだったものでしたが、これはあまりおもしろいものではなかった。ギブソンさんの本領は、16世紀の風景画やロマニストという一番わかりにくい見通しが悪いところにあるようだ。その点ではブリューゲルのほうがより得意なのかもしれないが、日本語訳をみた限りは、ギブソンさんのブリューゲル本もいまひとつな感じがありました。その一方、この概説は眼をみはる出来です。

16世紀のフランドルの絵画というのはわかりにくい世界であり、ブリューゲルを代表させてすませるか、よくてマッシィスをだしておしまい。そのなかでも16世紀フランドルの風景画ということになると、さらに、なかなかわかりにくい。これが17世紀オランダなら、ロイスダールだのホッペマだのだして風景画の発展を賛美すればそれでOKなんだが、こちらはそうはいかないわけで、その難しいテーマを上手く料理されてました。



posted by 山科玲児 at 06:45| Comment(0) | 日記