2021年06月12日

前田慶次道中日記


一夢庵風流記.JPG

 最近、前田慶次の墓らしい遺構が、米沢の堂森でみつかったようだ
前田慶次の墓所は「米沢の寺院裏山」 市民ら推定  
米沢の山に前田慶次の“墓所”? 地元の会調査「可能性高い」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/a99ffad90c3c5a68f2f23b97015423fd0c3a1613

  確証があるわけではないようだが、状況証拠は、かなりありそうだ。
  前田慶次 は、少年ジャンプのマンガ「花の慶次」で知ったのだが、その原作小説 隆慶一郎「一夢庵風流記」(イメージ)もなかなかおもしろかった。ただ、これも伝記的とはいえ、フィクションだ。確実な文献や遺跡が少なく、墓所ですら、最近推定されているという有様だから、小説家の想像を、いくらでも羽ばたかせることができる対象であろう。そういう意味では北条時行もそうなのかな。

作者:直木賞小説家:隆慶一郎が魅せられたという、

前田慶次  道中日記 (原本は米沢図書館)
https://www.library.yonezawa.yamagata.jp/wordp/local/publication/keiji/

は、市立米沢図書館から複製・訳本が出版され、結構版を重ねていて、通算で8000部以上売れてるらしい。これ、一応学術書としては結構な販売数のようである。

ちょっと興味がでたので、
図書館で、禁帯出の日本庶民資料集成第8巻で閲覧してみた。

いや、これは名文ですよ。確かに引き込まれる。いわゆる候文じゃ嫌だなあ、とおそれをなしていたのだが、違う。芭蕉の「奥の細道」に似た、連歌、漢文に造詣のある人のひきしまった文章だ。ただ、漢文というより和漢朗詠集に寄り添ったような漢詩漢文趣味である。俳句というべきものが散見するのだが、この時代では、まだ俳諧俳句は独立していないはずなので、ある意味で俳句の嚆矢、先駆といってもいいかもしれない。
  妻籠(つまごめ)宿あたりは、昔 訪問したことがあったので、そこまでは一気に読んだ。
 書いてあることが、名所旧跡だけではなく、卑近な女のこと、下痢をした、などということが、連歌風の和歌混じりで淡々と書いてある。
 故ドナルド・キーン氏は、これを読んだのだろうか??と思って、ドナルドキーン著作集の索引を見たがなかったようだ。百代の過客、続百代の過客を書いたキーン氏の評を聴いてみたかった、と思ったものだ。
posted by 山科玲児 at 07:34| Comment(0) | 日記

呉熙載臨玉枕蘭亭 墨跡  写真

呉譲之臨玉枕蘭亭top.jpg
東京大空襲で、焼失した

罫線の幅7ミリぐらいの細字です。



posted by 山科玲児 at 06:40| Comment(0) | 日記