2021年06月16日

地元湖南省にない湖南料理


 台湾ラーメンつながりで、地元にない、XX料理というものが結構ありそうだ、と思った。ナポリにスパゲッティ・ナポリタンがないようなものだ。

 昔、「湖南料理は、辛い」という例で、左宗棠鶏という料理があって、大きな唐辛子が料理にのっている。という話をきいた。

ところが、
外国生まれの中華料理:湖南省にはない「湖南料理」が海外で人気(新華網  日本語記事)
http://jp.xinhuanet.com/2017-02/22/c_136075512.htm
によると、左宗棠鶏は、湖南にない料理だという。それどころか、中国の他のところにもない。
 また、湖南の人が海外で食べても湖南料理の味付けとは全く違い甘すぎるということがあるらしい。これは、辛い料理をあまり食べない台湾や広東などの味覚にあわせたのか、、とも思うが、そんな料理は無い、というのは聞き捨てならないことである。
 1980〜1990年代、台北で湖南料理が流行っていて、多数のレストランが営業していた時代があった。湘園餐庁にはよくいったものだ。今は、湖南料理は、それほど流行ってはいない。
 当時のトップ・レストランが彭園湘菜館であった。その創始者だと思う、トップ・シェフ彭長貴氏が亡くなったというニュースがあった。追悼の記事によると、左宗棠鶏を考案したのは、この人だという。なるほど 台湾で考案されたのなら、現地湖南にないはずだ。他の人が考案者だという説もあるが、いずれにせよ台湾や米国など湖南でないところで考案されたらしく、左宗棠の子孫もそんな料理は知らないとのことである。
  ただ、なんらかの原型となる湖南料理があるのではないか?
と、中国典故名菜(ref)  を読んでみた。
 どうも、東安子鶏 というのが、やや近い。唐辛子をどっさり使うし、、これをもとに工夫したものではないか? と思った。

Ref 方青華、中国典故名菜、中国食品出版社、1989
posted by 山科玲児 at 06:32| Comment(0) | 日記