2021年06月20日

朝向きの曲



  あるところで、朝に聴くクラシック音楽というテーマがあった。
 なんとなく、思い出したのは、
 ヴェネチアの人:ドミニコ・ガロのトリオソナタである。

D. Gallo 12 Trio Sonatas - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pkP81gRdg2Y

これは昔は、ペルゴレージの作品とされていたもので、ガロの作品とされたのは20世紀末ではないか? と思う。

ストラヴィンスキーがバレー音楽「プルチネッラ」の種本に使ったものである。第一曲は「プルチネッラ」序曲そのものだ。
「プルチネッラ」

このガロの作品;全体に晴朗で、濁ったところが少しもない。モーツアルトより澄み渡った感じがする佳作だと思う。ただ、このParnassi Musiciの演奏が特に良いようで、他の演奏では、これほどの清澄な音を響かせることはできていないようだ。品切れになってるCDを、なんとか購入することにしたが、ちゃんと届くかな。。


posted by 山科玲児 at 11:15| Comment(0) | 日記

広東の洋風画


香港やマカオの美術館で観たものに、広東の洋風画というのがあった。西洋人が広東で描いたものもあれば、中国人が描いたものもある。スーベニヤとして描かれたものだそうだ。これ自体の制作時代は、明治以降かもしれない。しかし、それより前からこういうものはあったと思うし、天明の司馬江漢へ影響したのもこういうものではなかったか? と思うところがある。
これは、マカオの美術館のサイトから
https://www.mam.gov.mo/MAM_WS/ShowFile.ashx?p=mam2013/img_collection/637312088357656.jpg
日本の洋風画のもと、更に、北斎のあの遠近法を強調した浮世絵、眼鏡絵といわれるこれまた遠近法を強調して大景観や大群衆をみせる浮世絵、これらの直接の種本はなにだったのだろう? という疑問はある。鳥なんかは、図巻の挿し絵を使ったんだろう。しかし、遠近法らしいものを使う、妙に青い絵は、どうも広東由来のような気もしている。
posted by 山科玲児 at 08:38| Comment(0) | 日記