2021年10月21日

繭山龍泉堂の秋の展観 「殷墟」

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繭山龍泉堂の秋の展観 「殷墟」
>2021年 秋の展観 「殷墟」開催のお知らせ
>八回目となる今年の秋の展観は、『殷墟』と題し、中国最古の王朝の一つである殷(商)をテーマとして開催いたします。本展は一昨年に完成しました「RYUSENDO GALLERY」のグランドオープン記念として、全フロアを使用する初めての催しとなります。青銅器の優品を始め、甲骨文や玉など、殷の文物を包括的にご覧頂ける機会になっております。
>日時:2021年10月29日(金)?11月7日(日)
         11:00?18:00(会期中無休)
>会場:RYUSENDO GALLERY


日経のサイトのほうが写真が多くてよかった
https://nikkei-revive.com/shop/article-2844/
10月29日(金)?11月7日(日)
殷墟というと、甲骨と青銅器、玉器がまず頭に浮かぶが、実はもっと面白いのが、大理石彫刻、象牙などの骨角器、白陶だと、台北郊外にある中央研究院の展示館にいって実感した。
「殷は白を尊ぶ」という言葉が伝わっているが、この3種類、皆白いものである。

白陶の断片とかなり完器に近いものが展示される。新石器時代の白陶はともかく、殷墟の白陶はなぜか小さな断片ばかりが多く、完器に近く復元できたものは数えるほどしかない。時代が新石器時代より新しいインの白陶が、新石器時代より少ないのは不思議である。

 イメージ(当方 撮影)の東京国立博物館のものも小さな断片をもとにたくさん補って復元したものである。

 完器に近いものでは、台北の中央研究院、ワシントンのフリーア、のものが有名だ。
https://asia.si.edu/object/F1939.42/
 ここでは、断片とある程度復元できたものがかなり展示されていて貴重である。
  この繭山で展示される完器に近い1点は  陶磁大系「中国古代の土器」 に掲載されたものである。
  このように、ほとんどの場合、壊れたものしかでないということには、縄文の土偶が必ずといっていいほど壊れているのと同様の、なんらかの意味がありそうだ。


骨角器・象牙器は、基本的に壊れて出土するものなので断片だが、断片といってもずいぶん大きなものがある。日本だと東京芸術大学に大きなものがある。
台北  中央研究院にもおおきなものが何点もあった。

大理石彫刻はなかったが、大理石製の器物はあった刃物である。これは、玉の類似品というあつかいだろう。マックス・レール教授が、戦前内蒙古から入手したものだという。

陶磁器としては、灰陶も数点展示されていた。こういうのは明器かな。


文字入りの甲骨は7グループあって
うち3は郭抹若 甲骨
郭抹若 甲骨文合集 第五   1点
郭抹若 甲骨文合集 第一   2点
郭抹若 甲骨文合集 第十二  3点
に著録されているものである。ただ、本では拓本であろうし、実際のものをみて、その肌合い、場合によっては真贋    を考えるきっかけになるだろう。
  昔昔、wikipediaに現代作のとんでもない亀甲の写真が長く麗々しくのっていて鼻白んだものだが、甲骨文の研究者は実物をあまりみていないのか?と思ったものである。ある博物館に展示してあった甲骨は文字自体は明らかに近代のまがい物だった。

青銅器では大きなスマートな觚が二点ある。一つは京都の第一銀行創業者:小川家旧蔵、もう一つは、  英国のバーロー卿 旧蔵だった。たぶん小川家のほうは、昔みせてもらったことがある名品だと思う。

 解説は、東京国立博物館の谷 豊信 氏と繭山の川島社長が書いている。
posted by 山科玲児 at 07:42| Comment(0) | 日記