2022年04月23日

エルミタージュの一般公開



Hermitage_1910 postcard.jpg

  ペテルスブルクのエルミタージュ美術館(イメージは1910年のポストカード)が市民に公開されたのは1864年  アレクサンドル2世のときだった。たぶんそのために公開用に新館を建築している。宮殿は、市民公開の展覧会用にはむいていないのが普通だからね。ロシア革命の50年以上前である。
  なんかロシア市民に革命で開放されたような印象をもっていたが、全く誤りだった。騙されていた。

実は、日本最初のイコン画家・山下りん  の動画をみていて、
【日本初のイコン画家】なぜキリストの絵に漢字?【山下りん】
https://youtu.be/DBH-Fmsk5zI
山下りん  がペテルスブルグでエルミタージュに通ったという話がおかしいなあ、、と思い調べてみたら全く違っていた。

暗愚どころか改革者であったこの皇帝が暗殺されたのは、まことに残念なことだった。

この動画の13:28秒
【日本初のイコン画家】なぜキリストの絵に漢字?【山下りん】

で「封建社会のほうが女性に門戸を開いていて、近代社会は厳しく差別していた」
というのも、良い指摘ですね。

posted by 山科玲児 at 09:01| Comment(0) | 日記

2022年04月22日

イエロー・テイル

yellow tail.JPG


 オーストラリア・ワインのイエロー・テイルは、最大手らしい。ただコンビニには、赤ワインだけがあることが多く、その点チリ・ワイン「アルパカ」に負けてる。
 このイエロー・テイルはシャルドネが、 安いワインのわりには、けっこうそれらしい味を出しているので最近2本買ってきた。イエロー・テイルのソヴィニオンはそれほど個性がない。
  白ワインは、かなり高くないと、それらしい味にならない感じがある。中間がない。それくらいなら、一番安いものでいいやという方針だが、このイェロー・テイルはわりと良い線をいっていると思う。
  ただ、このシャルドネ、セイユーぐらいにしかないようだ。
posted by 山科玲児 at 08:17| Comment(0) | 日記

明石焼き  食べ比べ

明石焼き.JPG

ローソンの明石焼きと、
通販の冷凍明石焼き
を食べ比べたが、

どうもローソンのほうが
コスト/パーフォーマンスがよいように感じた。
まあ、冷凍送料の負担も大きいのだろうし、ミツバも添えなかったこともよくなかったかもしれない。
posted by 山科玲児 at 08:11| Comment(0) | 日記

フローラ胸像事件 決着

 贋作者がいない贋作事件という奇妙な例であり、1909年以来110年間も議論があった問題が、一応決着したようだ。材料の蝋をC14年代検査した結果1704〜1950年ぐらいという年代(C14年代ではこれくらいの誤差はでるようだ。鯨油由来のワックス蝋とミツバチ由来の蝋の混合のため誤差が大きくなるらしい)であり、レオナルド逝去後180年以上なので、レオナルド工房ですらありえない。もっともありそうな年代で19世紀前半ということのようである。ただ、これでも「修理部分の蝋を検査したためそうなったんだ」という反論もでてくるかもしれない。

ベルリンのボーデ美術館にある、レオナルド工房?かといわれたフローラ胸像事件である。
ドイツの「美術のビスマルク」 ヴィルヘルム・フォン・ボーデWilhelm von Bode (10 December 1845 – 1 March 1929) が間違えただけということになりそうだ。
2021年に決着した。
スミソニアンのサイト
Whale Wax Helps Scholars Solve Mystery of Supposed Leonardo da Vinci Sculpture
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/scientists-use-whale-wax-show-leonardo-da-vinci-did-not-create-sculpture-180977600/?utm_source=twitter.com&utm_medium=socialmedia

artnewspaper
Not a Leonardo! Clue to wax bust’s attribution lies inside a sperm whale

 この事件については、英文仏文ウィキペディアの記述も、そうとうムチャクチャで誤謬が多いようだ。例えば、ボーデが数ポンドで買ったことになっているが、実は16万金マルク(2億円ぐらいか?)以上出しているそうだ(独文ウィキのほうと、ジェップ・シュラー本)。18万5000金マルクとも伝えられる。金額の差は保険料とか輸送経費とか手数料とかがあるのだろう。あるいは右手断片を後で買った分を含めているのかもしれない。
  1990年刊行のMark Jones  Fake?  によると事件関係書類が西ドイツになく、東ドイツにあったらしいので、ますます経緯が不明になり、わけがわからなくなってしまったようだ。
しかも、講談社 世界の美術館  第27巻   1970年7月「 ベルリン美術館」では「イタリア・ルネッサンスの作品」になっているし、ベルリン美術館サイトでも、未だにそうで、解説で疑義を出してはいる程度である。



posted by 山科玲児 at 06:19| Comment(0) | 日記

2022年04月21日

贋作事件シリーズ


山田五郎氏のメーヘレン事件の動画はとても面白かった。
https://youtu.be/eb9hVBYFGSc
https://youtu.be/o9F7ePCV63Y

次は贋作者がいない贋作事件という奇妙な例:
ベルリンのボーデ美術館にある、レオナルド工房?かといわれたフローラ胸像事件を期待したい。2021年に決着した。

スミソニアンのサイト
Whale Wax Helps Scholars Solve Mystery of Supposed Leonardo da Vinci Sculpture
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/scientists-use-whale-wax-show-leonardo-da-vinci-did-not-create-sculpture-180977600/?utm_source=twitter.com&utm_medium=socialmedia
posted by 山科玲児 at 20:55| Comment(0) | 日記

イタリア・ルネサンスの巨匠たち

東京書籍の

イタリア・ルネサンスの巨匠たち

シリーズは、なかなか良いものが多く、珍しい画家作家の号だけでも確保していたんですが、とっくに全部絶版かと思っていたら、4点は今でも売られているようです。

ジョット、ボッテチェルリ、レオナルド、ラファエロ

当方が確保していたのは、デッラ・ロッビアとフィリッポ・リッピだったかな。


posted by 山科玲児 at 08:24| Comment(0) | 日記

荘子は出土してない

南華真経  静嘉.jpg

 前も言ったけど、これだけ竹簡・木簡で先秦諸子の出土文献が出ているのに、
なぜか荘子(イメージは南宋刊本  静嘉堂)は殆ど出土していないのは、本当に不思議だ。

ごく一部「盗セキ」篇に似た文章が出たという話と、 郭店楚簡の1本に数字、共通した語句があるのしか、当方は知らない。
最近の発見は知らないので、よかったらご教示いただきたい、と思う。

案外、出土儒家文献のなかにまぎれこんでいるかもしれないなあ。章太炎は「荘子は顔氏の儒の出身」だと述べたそうだし。


                    
posted by 山科玲児 at 07:49| Comment(0) | 日記

2022年04月20日

メロード祭壇画の右翼 [訂正済み]綴り間違い

merode alterpiece met.jpg



メロード祭壇画
https://www.metmuseum.org/ja/art/collection/search/470304

の右翼は 大工ヨゼフですが、なんでこれなのかなあ、というのは、昔から議論がありました。この組み合わせの祭壇画は殆ど無いそうで、珍しいそうです。

最近の論文もパノフスキー的な難解な解釈でしたが、

当方としちゃ、
Dirk De Vos,の美しい画集  The Flemish Primitives(REF)に書いてある推定が納得でした。

左翼にいるPeter Engelbrechtの初婚の財産家の妻、ケルン出身のGretgin(クリスチャンネームは推定?) Schrinmechersの名前「Schrinmechers」が指物師、大工、木工家、という意味らしいので、名前の絵解き、あるいSchrinmechers家の守護聖人が同じ大工として聖ヨゼフだったのかも、、ということで聖ヨゼフ描いている、、という推定が最も納得できました。

REf.  Dirk De Vos,  The Flemish Primitives: The Masterpieces, Mercatorfonds et Princeton University Press, 2003

posted by 山科玲児 at 08:16| Comment(0) | 日記

2022年04月19日

TVは誤解させる

lapis (2).JPG





   メーヘレン事件つながりで観た動画ですが、どうもTV番組らしいのです。そのうち消えるかな。
  TVの誤訳なのか、オランダ人の冗談を真に受けたのか、あまりに馬鹿馬鹿しい話なので呆れたので、言及しておきます。

滝川クリステルがメーヘレン事件を学ぶという番組らしいのですが、、

動画:ハン ファン メーヘレン Han Van Meegeren
1:11:38秒ごろのところ
https://youtu.be/D-uRYXxnYSw?t=4299
で、天然ウルトラマリン原石を 55万ユーロ、といっているが、あまりに法外でしょ。誤訳じゃないかな。。

上のイメージは、当方のとこにあるラピス・ラズリ原石です。昔、学生のころ展示即売会でかけらを買ったので、いくらぐらいだったか、だいたいの目安ぐらい知ってますから。

なぜなら、

天然ウルトラマリン
https://www.sankichi.com/SHOP/4589714870018.html

で、8gで\24,200 (税込)

そうすると、凄ましく純良な原石で100%使えるとして800グラムで242万円=1万7500ユーロ程度。そういうことはあり得ないし、加工過程のコストや利益も含めるから原石では100万円以下でしょう。
上記の解説では数%しか使えないとさえ言ってます。

天然石を売ってる店は多いけれど、200gぐらいの高品質の塊で数万円ぐらい、じゃないでしょうかね?
posted by 山科玲児 at 17:28| Comment(0) | 日記

メロード祭壇画の値段

merode alterpiece met.jpg



  1956年にロックフェラーの援助でメロード祭壇画をメトロポリタンが買ったときは、ベルギーでも騒ぎがあったそうである。ニューヨークタイムズなどでこの件が公開された1957年12月11日の後、12月15日のブリュッセルの新聞  ル・ソワールでは
「我々は大戦によって既に多くのものを失ったが、その上、金の力によって多くの文化財が流出していく。どうか国王には必要な財源をおこし、祭壇画を買い戻していただきたい。」
と論陣を張った。

  このときの値段は秘密なんだそうだが、噂では100万ドルとも85万ドルともいわれている。

  ただ、当時の1ドルの価値がわからない。現在の何円にあたるのだろうか??
  色々計算してみたが、7000円ぐらいじゃないかな?
  その根拠は、当時の小学教教員・巡査の初任給月給が8000円でした。
  そして1ドル360円でした。
  これで、計算すると、当時の1米ドル=現在の6000円〜7000円ぐらいになります。

    また、金1オンスを35USドルというプレストン・ウッズ体制から計算すろと7700円になりますね。ただ、現在金価格が上がっていることを考慮すると6000円ぐらいでいいのかな。

  そうすると、50億円ぐらいかな。。

posted by 山科玲児 at 08:49| Comment(0) | 日記