2022年04月06日

台北國立故宮博物院 3D文物観賞

台北の國立故宮博物院で琺瑯彩の画像さがしてたら、3Dの画像プレゼンをみつけました。カメラの性能か、いまいち質感の再現には難があるようにみえますが、
これら名品を、ここまでネットでみせていただけることに感謝です。

國立故宮博物院 3D文物観賞
https://theme.npm.edu.tw/3d/List.aspx?l=3&q=&cat=03000129

この種の最高級品をみなれると、巧妙な贋作は別として(これは騙されます)、普通の清朝粉彩と、このての最高級品は、写真でも明らかに違ってみえます。デヴィッド・ファウンデーションの展覧図録:IMPERIAL TASTEを再読して、ホントに違うと感じました。また、あのエドワード・チューの売り立て図録にもこのてのが無かったことは、まあしょうがないことでしょう。



posted by 山科玲児 at 19:58| Comment(0) | 日記

古月軒 続

横河古月軒 雍正年製.jpg

イメージは東京国立博物館のいわゆる「古月軒手」  当方撮影。もと横河コレクション、裏に「雍正年製」
https://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=TG1333

Soame Jenys, Later  Chinese Porcelain, 1951,
Faber and Faber

に Appendix Tとして、古月軒 の解説がある。 
この名称「古月軒」は、陶磁器に関しては「間違った名称だろう」ということである。

ただ「古月軒」という名詞がどこから来たのかは、相変わらず謎である。しかし、この本にはその解明の端緒も書いてあった。

おそらく、19世紀後半のガラス細工の鼻煙壷で使われた「古月軒」がなんらかの間違いで流用されたらしい。エナメル彩色のガラス鼻煙壷に「古月軒」の文字があるものが、一時多かった。1860年以前に中国の骨董マーケットでは、すでにこの銘のあるガラス器は知られていた。1902年以前に英国税関でも記録されている。

「古月軒」の文字が底にある不透明ガラス細工エナメル彩の鼻煙壷が大英博物館に寄託展示されている。これはデヴィッド・ファウンデーションのものだから、デヴィッド卿が参考資料として買ったものだろう。
https://www.britishmuseum.org/collection/object/A_PDF-804

また、「古月軒」銘のあるReginald Radcliffe Cory(1871-1934)の遺贈によるエナメル彩ガラス鼻煙壷も大英博物館にある
https://www.britishmuseum.org/collection/object/A_1936-0413-50
https://www.britishmuseum.org/collection/object/A_1936-0413-47

1900年ごろに、従来とは違う精美なエナメル彩の陶磁器が皇族や略奪品の転売から市場に現れたとき、同じエナメル彩ということで、「古月軒」の名前を使ったのかもしれない。これらの議論はSheila Yorke HardyのOriental Arts 冬号 1949-1950の論文によるところが多いそうだ。



posted by 山科玲児 at 07:06| Comment(0) | 日記