2022年04月13日

ローソンの白鶴

白鶴  純米パック.JPG


白鶴 純米酒 サケパック 640ml
このイメージの白鶴 純米酒 ローソンで売ってるんだが、結構コストパーフォーマンスがいい。560円ぐらいだったと記憶している。

国産米  純米ということでよろしく、だが、、
78%という精白割合だから、それほどがんばっているわけじゃあないんだが、下手な地酒の吟醸酒よりも穏当で味わいのある清酒を実現している。さすがに大企業の技なのかなあ。ただ、なぜか白鶴酒造のサイトにないので、ローソンの企画製品かもしれない。

白鶴は白鶴美術館の母体なので、ちゃんとビジネスして欲しいと思っている。清酒で特に選択肢がないときは, できたら白鶴を買いたいと思っている。最近は企業努力がうかがわれるようだ。


posted by 山科玲児 at 19:03| Comment(0) | 日記

フレマールの画家問題とベルギーの民族問題


最近、アクセスし出した、ネーデルランド絵画の論文サイトで、
Choices and Intentions in the Mérode Altarpiece - Journal of Historians of Netherlandish Art
https://jhna.org/articles/choices-and-intentions-merode-altarpiece/

を読みはじめて、あることを知った。

いわゆる「フレマールの画家」の作品に対して、RENDERS(1872-1956)などが「ロヒール ファンデア ワイデンの初期作品」と執拗に主張した背景に、ベルギーの民族問題があったというのだ。

ベルギーの偉大な画家がフランス人なのは許せない、というフラマン語圏の研究者の本能的反発があった、ということらしい。
ベルギーの北部はオランダ語に近いフラマン語、南部はほとんどフランス語に近いワロン語で、一種の民族対立があり、ベルギーの国会でもかなり前、ベルギー分裂が議論されたぐらい深刻な
問題になっていた。ウクライナのようにロシア語系住民虐殺にまで発展するようなことはないけれど。

まあ、確かにヴァランシエンヌ生まれでトゥルネーで活躍したロベール・カンパンだとしたら、ヴァランシエンヌは現在のフランスではある。しかし、当時の感覚ではこの領域って、フランスなのかなあ? という感じである。
  当時の統治者は、一応ドイツのバイエルン公妃 マルグリット・ド・ブルゴーニュ (1374-1441) ところが、当時バイエルン公夫妻はオランダベルギーに領地をもち、夫のバイエルン公ヴィルヘルム2世 は、オランダ(ホランド)の城が気に入ってそこに住みっぱなし(ミュンヘンは放りっぱなしでいいのか??)、トゥルネーのあるエノー地方は、ル・ケノワなどエノー地方の城館に住んだ公妃マルグリットが事実上統治していた。という状態でオランダもドイツもフランスも封建領主のルールによってゴチャゴチャ状態であった。現代のような領域国家・国民国家ではなかったので、20世紀のフランスとかいう概念を適用することがそもそも時代錯誤・アナクロニズムである。





posted by 山科玲児 at 07:17| Comment(0) | 日記