2022年04月26日

平均律とパパゲーノ



  平均律クラヴィーア曲集第2巻 嬰ハ長調 BWV872 のフーガは、前  ボーカロイドの傑作を紹介したことがある。
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/78715106.html
【初音ミク、カイト】BACH平均律二巻よりCis Dur Fuga
http://www.youtube.com/watch?v=NHdwxBiBOog

有線でバレンボイムのPを聴いていて、

これは、モーツアルト 魔笛の終幕近くパパゲーノ・パパゲーナのアリア
にヒントを与えたのではないか? と思った。

モーツアルトが平均律クラヴィーア曲集ゴットフリート・ファン・スウィーテン男爵を経て知っていたのは確実だし、歴史的順序としては、おかしくない。

そして、グレン・グールドの演奏を聴き直して みたら、思わず涙がでてしまった。なんと詩情あふれる演奏なのだろう。長調の曲で、ここまで深刻な感動を与えるものは少ないかもしれないなあ。

一方、同じグールドでもCBSのショーでは、むしろテンポが速くそれほどの感動はない。

posted by 山科玲児 at 17:40| Comment(0) | 日記

1939年のメムリンク展

memling exhibition 1939.jpg



 Rape of Europeの翻訳書「ヨーロッパの略奪」は、かなり偏見のある本であるが、、少し読んでみた。

1939年の展覧会のために、ブリュージュにドイツからメムリンクを貸したという話がある。ヒトラーはメムリンクにはあまり関心がなかったそうで、あっさり許可したそうである。

実は、この展覧会があったのを知らなかった。

少し調べてみると、なんとメムリンク展だった(イメージ カタログ表紙)。海外でカタログが古書として売っているようである。
 「ヨーロッパの略奪」に記載している「リューベックの壮大な祭壇画」というのは、メムリンク最晩年の大きな多重祭壇画であり、ばらして輸送したのかもしれない。
 これは、中央画面の細部にデューラーとその師匠ウォルゲミュートの顔がみえることでも有名な絵画である。
 また、天使の合奏がある、4面、というのは何なんだろう?  アントワープにあるあれなのかな。。と思ったら、著者・翻訳者の間違いだった。このときは、アントワープのものもでていたし、その縮小模写もでていたらしいので混同している。やはり隅々まで正しいことを書くのは難しいものだ。

 それにしても、貸し出したのはいいとして、その後どうなったんだろう。すぐ戦争ですよ。
  マドリードのラザロ・ガルディアーノにあるヒエロニムス・ボッスの「荒野の洗礼者ヨハネ」は、オランダに貸したら戦争になり、そのままオランダの倉庫にいれっぱなしだった。その間に所有者が逝去するということになり、相続人に戻ったのは8年もあとになってしまったという。



posted by 山科玲児 at 08:20| Comment(0) | 日記