2022年05月09日

百万塔陀羅尼と印刷

百万塔陀羅尼 部分.jpg
イメージは百万塔陀羅尼の冒頭。当方撮影。東京国立博物館で。

百万塔陀羅尼に関する解説として、この阿辻氏の講義は、とてもよくできてます。
https://youtu.be/oLjfdk2fRuY?t=2043
藤枝 晃(ふじえだ あきら、1911 - 1998)教授の弟子だったそうなので、藤枝氏の研究を上手に紹介されてます。


ただ、ここで疑問をもつのは、印刷は「バレンで刷る」という工程が必要だとしていることですね。確かに木版印刷なら浮世絵も含めてそうなんですが、グーテンベルク以来の西洋印刷術はプレス機械みたいなもので押しつける方式でしょう。あれに「バレンで刷る」という工程あるんでしょうか?
  そこでグーテンベルク印刷機をどう使っているか紹介解説するサイト・動画を探してみました。

広告・デザイン会社のサイトでの日本語での紹介:
世界を変えた発明 - グーテンベルク活版印刷機の仕組み
https://asobo-design.com/nex/blog-825-22613.html

そのもとになった動画(英語?ドイツ語?)
https://youtu.be/DLctAw4JZXE

やはり、プレスのようです。
そうなると、百万塔陀羅尼は「木版印刷ではない」という言明ならいいということになるのかな。
あと、明治末年の35円は、現在なら50万円ぐらいです。数百万円は言い過ぎですね。小学校教員の初任給が10円〜13円だったことが根拠です。

REF.  値段の風俗史 上・下、朝日文庫、週刊朝日編,1987
posted by 山科玲児 at 06:31| Comment(0) | 日記