2022年05月20日

オトラント城綺譚と関わりが?

walpole horace OTRANT BL.jpg

2017年4月の  クリスティーズのオークションででた、ちょっと興味深い作品だが、
https://www.christies.com/lot/lot-attributed-to-hugo-van-der-goes-ghent-6068891/?intObjectID=6068891&lid=1

この絵は、
故:平井呈一氏の古風な翻訳がある オトラント城綺譚の作者である英国貴族 ホレス・ウオルポールの所蔵品だった。
しかも、ゴシック・リバイバルの先駆者・立役者であり、骨董品を集めたゴシック風の館:ストローベリー・ヒルに住んだホレス・ウオルポールにとっては、かなり重要な収集品のひとつだったらしい。
この絵について、交際のあった好古家 鑑定家と論争・喧嘩になった手紙が残っているそうだ。

そういうエピソードも込みで、かなり高い落札価になっているんだろうな。
イメージのようにホレス・ウオルポール自身はオトラント城綺譚の作者であることを隠し、
イタリア人の小説をマーシャルという英国人が翻訳したという形で出版している。セルバンテスがドンキホーテを出版したときの設定を思い出した。
チェコのヤン・シュバンクマイヤーにも、オトラントの城、という変な映画があった。

イメージはBritish Libraryから。



posted by 山科玲児 at 08:14| Comment(0) | 日記

イスラム圏での書道

ある動画で、「書道」という概念自体が中国を中心とする東アジア特有のものだ、という主張があった。

しかし、それは間違いだと思う。古代マヤ文明のパレンケ96文字碑板にも明かな書道意識がある。

アラビアンナイトでは、書道の達人の王子が魔物に猿にされ、書道で船長を驚かすという話がある。このときは確か、船にのっていた客が徒然に書道の腕を披露しあうという場だったと記憶している。
アラビアン・ナイトのどこだったか今はっきりしないのが残念だ。

アラビアン・ナイトはアラビアというよりもっと広い中近東文化の集成で、もともとペルシャ起源という話もあり、マロナイトなどの綺譚も入っているものなので、アラビア文化とは必ずしもいえないが、中近東文化を反映していることは間違いない。

ネットの解説ではペルシャ・イランの書道のことを書いているジャーナリストもいた。
ペルシア語とアラビア語はこう違う    イランの書道の魅力とその背景
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/062600062/




タグ:書道史
posted by 山科玲児 at 07:39| Comment(0) | 日記