2022年06月15日

かぶら矢の音

かぶら矢.JPG

東京国立博物館で「かぶら矢」をみました。イメージは当方撮影。
マンガや戦記物で、かぶら矢 は、当然知ってるんですが、実物がどんなものでどういう音がでるのかは知らないのではないか?

動画で、実際の音を聞くと、小説やマンガで想像していた音とは全く違うので、騙されたように感じたものです。


【弓道】Japanese whistle arrow 鏑矢蟇目 試射
https://youtu.be/D1HQRfKvFnA


VID 20210630 131017 00 024鏑矢1
https://youtu.be/3My0mS5_pyM
タグ:かぶら矢
posted by 山科玲児 at 06:21| Comment(0) | 日記

2022年06月14日

やさしい曲のほうが難しい



合唱コンクール課題にもでるパレストリーナ「ミサ・ブレヴィス」ですが、
実は、名演奏、良い録音というのが少ないのが不思議です。


パレストリーナ「ミサ・ブレヴィス」
Palestrina - Agnus Dei II (Missa Brevis) | The Marian Consort
https://youtu.be/f5duVvOswug

Palestrina - Agnus Dei II (Missa Brevis)
https://youtu.be/AQ-4ij0FiI0

バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」も子供が演奏したりすることもあるようですが、実は本当に良い演奏 CDは少ないように思います。やさしい曲のほうが、巧拙の差がはっきりですのかもしれません。あるいは、一応演奏できるというレベルと、感動を与える名演奏の間が巨大になるということでしょうか。。

J.S.Bach The Concerto for 2 Violins, Strings and Continuo in D Minor, BWV 1043
については、
何度も紹介しているように、パリのルーブルでの演奏:
Arabella Steinbacher & Akiko Suwanai - J. S. Bach : Concerto
https://youtu.be/leTVfMb2uME
posted by 山科玲児 at 08:34| Comment(0) | 日記

2022年06月13日

「古九谷」論争

古九谷菱畳地瓢箪文大皿1.JPG
大阪市立東洋陶磁美術館所蔵  当方撮影



「古九谷」論争は、邪馬台国論争のような広範な参加者はなく、陶磁研究者や好事家、コレクターなどの間だけの小さな論争ですが、延々と続いており、現在でもまだあるようですね。

東京渋谷の戸栗美術館の学芸員の方が簡潔にまとめられています。
学芸の小部屋 2015年8月号 「第5回:古九谷様式」

2000年ごろに、書いた、古九谷についての文章を再録してみます。少し性急な感じがしますね。
現在では、更に資料が多くなっているかと思います。

************  記  ****************
「古九谷」の消滅
Abstract
「古九谷」が、実は九州佐賀県有田の生産品だとわかったので、「古九谷様式」という名前が使われています。
Content
最近、美術館では、「古九谷様式」というラベルをみかけます。以前は、「古九谷」だったような、大皿につけてあります。これは、愛好者が多い高価な「古九谷」が、実は九州佐賀県有田の生産品だとわかったからです。
1998-1990年、有田 赤絵町の発掘によって、1660年ぐらいの層から、「古九谷」の代表である「青手古九谷」の陶片が出土しました。一方、石川県大聖寺の九谷古窯跡では、出土していません。この九谷古窯は、17世紀後半に30年程活動して潰れてしまった窯ですが、「古九谷」の生産地でないか?と期待されていた遺跡です。有田からでた陶片を、私も出光美術館でみましたが、明白な「古九谷」でした。そのときは出光美術館所蔵の古九谷様式の皿や壷と並べてありましたが、破片には、まったく同じ形・模様があり、説得力がありました。
いわゆる「古九谷」が石川県産なのか、有田産なのかについては、大正時代から論争がありましたが、ここで決着がついたといえるでしょう。
ただ、あっさり「江戸初期・寛文の有田」にならず「古九谷」の名がしぶとく残っているのは、このグループの陶磁器には、確かに他の「伊万里=有田」窯の作品とはっきり区別できる特色があるからです。また、1974年ごろでは「古九谷」と名がつけば「古伊万里」の100倍近い価格がついたからでもあります。今は古伊万里の価格も上昇しましたので、そう単純には言えないでしょう。同じ景徳鎮生産の陶磁器でも、官窯の琺瑯彩が「古月軒手」といわれて、珍重されるように、「古九谷様式」という言葉も生き残っていくかもしれません。また、まだ「古九谷」の名前を墨守しているところも多いようですが、だんだん少なくなるのではないでしょうか。
「古九谷」という名は、江戸時代にはなかったもののようで、明治以降の言葉のようです。おそらく古九谷様式の陶磁器が金沢を中心とする日本海側に大量に伝世していたせいでしょう。
金沢の石川県立美術館にも多数の「古九谷」が所蔵されています。これは北陸の米と九州の陶磁器が貿易されたためだといわれています。また、文化文政時代に九谷焼が興ったとき、「古九谷」様式にならった陶磁器も生産されたから、それより古い同様な陶磁器を「古九谷」といったのかもしれません。
古九谷様式の陶磁器は南海にも輸出されたらしく、インドネシアのジャカルタの博物館にもあります。日本では北陸以外に「古九谷」があまりみあたりません。海外輸出仕様の製品が生産地や国内ではまったくみあたらないのは、現代でもよくあることなので、同様の現象なのかもしれません。
posted by 山科玲児 at 08:18| Comment(0) | 日記

古九谷

古九谷大皿.jpg

   6月9日、東京国立博物館では、ひどく疲労していたので、法隆寺国宝館のソファで休み、本館ではあっさりとしたものをみるという方針で2Fにエレベータで行き、浮世絵から逆向きにみた。

江戸期の陶磁器は地方窯を多く出していたが、「伊万里」と書いてある2点は、どうみても「いわゆる古九谷」である。東京国立博物館の観点は「古九谷は、有田で生産された」で決まり、ということだろう。まあ20世紀末でも既に大勢はそうであったが、やはり長い間の「古九谷」論争、コレクターや商人、茶道関係者の利害などが絡まっていた。
更に石川県地元の利害もあり、この東京国立博物館の見解に対して
衆議院で石川県選出議員から質問がでたことさえあるようだ (2010年)

イメージは、いわゆる青手古九谷大皿(東京国立博物館  当方撮影)

産経がこのような記事を出していたが、いまひとつわかりにくいのは、編集した記者があまりよくわかっていないからだ、と思う。こういうとこは朝日新聞のほうがいい。
「古九谷」論争、突如の決着 旭学園理事長・高島忠平氏
https://www.sankei.com/article/20150605-IXC6XAODQZIIHAF5PK7UY4WYYI/
posted by 山科玲児 at 07:00| Comment(0) | 日記

2022年06月12日

西洋美術館 常設展 その2

Zurbaran Dominico Ueno.jpg
2020年07月12日 西洋美術館  スルバランを買う
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187688178.html

で書いた 作品の実物を観た。
https://collection.nmwa.go.jp/P.2019-0001.html
  なぜ。このような大型の見事なスルバランの人物像を西洋美術館が獲得したのか? どうも不思議になるほどの名作だった。左下の犬の獰猛な牙や、ナチュラルホワイトの麻衣の感じなどまことに素晴らしい。


 西洋美術館は予算の運用面でも、米国の美術館に比べて相当不自由で、よいものが市場にでても、迅速には動けない。だから、オークションで良いものが出ても、業者をオークションの代理にたてるのが通例で、西洋美術館の責任者がオークションで落札するということはない。そういう手足を縛られたような状態でよくこのような作品を入手できたものだ、と思った。

実物を仔細にみてなんとなく感じたことだが、これはたぶん真作だろうし、優秀な作品だが、おそらく傷物なのかもしれない。

左上部分に妙に黒背景の色が違っている部分がある。影だろうとは思うが、なんとなく欠損にみえる。そして、右肩が妙に曖昧である。
 このキャンバスは周囲を補って大きくしているのは確かで、その点は西洋美術館も指摘している。こんな大きな絵画で、なぜそういう補いをしなければならなかったのか?どうも不思議だ。
  ひょっとしたら、これは更に大きな横長の大壁画で聖人が横に並ぶ群像だったものが痛んだので聖ドミニクスだけを切り抜いたものではなかろうか? 
ただ、布目は続いているように見えるので、ゲスのかんぐりかもしれない。
あるいは、周囲の画枠に近い部分に相当傷んだ部分があって、キャンバスを拡大しないと新たな画枠に貼れないというような事情があったのかもしれない。

http://www.artmuseums.go.jp/acquisition/nmwa_r01.pdf
公開されている購入価格は、
638,383,300円
タグ:西洋美術館
posted by 山科玲児 at 14:24| Comment(0) | 日記

西洋美術館の常設展  その1

emiria  venus  Cupid.jpg



常設展示がそうとう変わっていた。新収品やずっと公開されていなかったものを中心にみた。


エミリーア派の作品「ヴィーナスとキューピッド」(イメージ)が1964年からお蔵入りだったが公開されて良かった、結構良い。
https://collection.nmwa.go.jp/P.1962-0003.html

ヨース・ファン・クレーブ
の扉裏面は赤っぽい大理石板を模倣したもの、を確認した。
https://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_7_detail.php

ルカス・クラーナハ(父)「ホロフェルネスの首を持つユディト」
  新収品の写真イメージで観たとき、なんでこんなのを購入したんだろう、と思ったものだが、まあ実物みると、油彩の衣装表現など、それなりの魅力もあるのでまあいいか、これは実物みないとわからん。
https://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_7_detail.php

フランスの静物画  ドラポルトの良い作品が公開、
http://collection.nmwa.go.jp/P.1984-0004.html
これもまた長いお蔵いりだったもの。数年前、一度出ていて注目したんだが、その後またしまわれてしまっていたものが公開されていた。
2015年10月08日 西洋美術館に埋もれていた絵が発掘公開された
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/165237176.html

クロード・ロランの作品、こころなしか、明るくなっていた。少しクリーニングしたのかもしれない。
踊るサテュロスとニンフのいる風景
http://collection.nmwa.go.jp/P.1975-0008.html

内藤コレクションの中世装飾写本の零葉が6点? 展示されていた。13世紀のもの、と15世紀のもの
東京国立博物館で浮世絵を展示しているような感じで額装で展示されていた。
大体、古い羊皮紙の本物を観る機会が他にどれだけあるだろうか? 紙の博物館 や 上智の図書館などならあると思うけれど、それだけでも貴重である。なんなら、新品の羊皮紙の端切れを横に吊して触ってもらってもよい。
2020年03月21日 傑出した細密画
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187295028.html


西洋版画を視る―エッチング:線を極める、線を超える

企画展が常設展のなかで優れていた、デューラーの版画、ブリューゲル下絵の大風景画まで展示されている。ただ、あまりに地味でリストすらおいていない。

https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2022etching.html

19世紀絵画の、比較的 新収ではジョン・エベレット・ミレイの自分の子供たちを描いた作品があった。
https://collection.nmwa.go.jp/P.2020-0004.html


現代絵画の最後のセクションはル・コルビジェの絵画の特集に変わっていた。なんと大成建設のコレクションからの借り物だという。建築家という縁であろうか? 感覚的生理的には好きな絵画ではない。建築で良い仕事をしてくれて良かったと思う。



ギュスターヴ・ドレ: ラ・シエスタ、スペインの思い出 La Siesta, Memory of Spain
https://collection.nmwa.go.jp/P.2005-0007.html
が展示されていなかったのは残念。他に従来みなれていた大型作品でみなかったのは、
  ナティエ  マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像
  コロー  イタリアの思い出
  ミレー  ダフニスとクロエ

タグ:西洋美術館
posted by 山科玲児 at 10:26| Comment(0) | 日記

2022年06月11日

スコットランド国立美術館 展



ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》1618年Diego Velázquez  An Old Woman Cooking Eggs これは文句のないマスターピースで、プラドにある傑作群の中に混じっても遜色ない。
18、9歳の初期の作品だそうだが、なんで英国に移ったのか?伝世経路を知りたく思った。
、ナポレオン軍との半島戦争(スペインが戦場)を英国が戦ったためであろうか?
スコットランド国立美術館のサイトでも、書いていない。
https://www.nationalgalleries.org/art-and-artists/artists/diego-vel%C3%A1zquez

  これは、静物画的で陶器金属器、ガラス、瓜、タマネギなどが実に迫真的に描いてある。ネットでの写真をみてもその迫真さは伝わらない。 一番良いイメージはWikimedia の
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Diego_Velazquez_-_An_Old_Woman_Cooking_Eggs_-_Google_Art_Project.jpg
のうち、1,211 × 1,024 pixels のイメージが最も実物に近いだろう。


  ラスキンの聖母子 は。いかにも英国的な感じがする作品、かなり表面があれている。 前から思っていたのが、有名で多作なラファエロの作品では英国にあるものはなんとなく英国風にみえ、ドイツにあるものはドイツ風にみえる。これは、各国の収集家美術館担当がお国ぶりの嗜好で購入するせいで、なんとなくそうなってしまうのかもしれない。あるいはクリーニングや修復するとき、その土地の好みが反映するのかも、例えばプラドのモナリザが背景を黒く塗りつぶされていたように。

  エルスハイマーの作品は例によって銅板油彩の細密画で近くでみないとわからない。
  左下の赤い人物の髪と背中で彩色層の劣化分解が起こっているようにみえた、なんらかの外的事情か画家が間違えたのかは不明。青顔料ではときどきあるが赤でこういう故障がおきた理由はよくわからない。



三姉妹の絵画は姉妹の大叔父である、有名人ゴシック・リバイバルの騎手:ホレス・ウオルポールが描かせたものだという逸話が大きい。しかしホレス・ウオルポールは、こういう絵画ではゴシック風にはしなかったんだね。
posted by 山科玲児 at 16:56| Comment(0) | 日記

数学書の読み方




数学に向かない人の数学書の読み方。数学者はこうやって読む。
https://youtu.be/q-3IWEyfFQg

 なんか、大学で純粋数学に挫折したのは、まさにこういう風に一歩一歩、一語一語確認しながら
読んでいたせいのようにおもいました。
 此の動画のようなことを早く知っていれば案外 数学者を志していたかもしれないなあ。

  数学の本というのはもっと論理的に厳密で一歩一歩積み上げていくものだという先入観があったのかも。。
posted by 山科玲児 at 10:48| Comment(0) | 日記

東京国立博物館の古代裂 羅

羅 法隆寺国宝館 部分.JPG

やむをえず,東京へ行きました。地下鉄、満員電車にはできるだけ近づかず、用件の余暇は上野公園付近にいました。

さて、最もマイナーな話ですが、6月18日までの展示として、

法隆寺国宝館の古代裂で、面白い羅がでてました。

    黄地小円花文金銀摺絵羅     1枚         奈良時代・8世紀     I-336-4

イメージは部分(当方撮影)
 ただし、すり絵らしい緑の斑点はあまり金銀にはみえませんでした。
展示案内
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2022年06月08日

金曜日までお休み

金曜日(令和4年6月10日)までお休み
posted by 山科玲児 at 06:17| Comment(0) | 日記