2022年07月31日

谷垣禎一氏へのインタビュー

事故による脊髄損傷で、政治家を引退された
谷垣禎一 元総裁 のインタビューが掲載されていた。
何時のインタビューなのかわからないが、比較的最近なのだろうと思う。安倍元首相暗殺の話がなかったので、かなり前なのかもしれない。こういうデータがないのはよろしくない。

京都かと思ったら、東京の自宅で療養・引退生活をされているようだ。

あの日は、つい、政局について考えてしまった──突然の事故から6年、元自民党総裁・谷垣禎一の今
https://news.yahoo.co.jp/articles/067e1b73c661c41240b1a385192d2a73d9c6cc24?page=1
posted by 山科玲児 at 11:08| Comment(0) | 日記

[訂正あり]安かった van Eyk本

Van Eyk Borchert ss.jpg


誠品生活日本橋
http://www.eslitespectrum.jp/

でTill-Holger Borchert の英語版 Jan van Eyck を買った
ほんとは重たい本は持ち運ぶのがイヤだったのだが、当方がもっている総カタログ レゾネ
G.T.Faggin,Tout Oeuvre peint des  VAN EYK, Flammarion, Paris, 1969
が1969年なので、最近のファンアイク展で紹介もやっていたブルッヘ市美術館総監督の恰幅のいいBorchert氏の本によって、新しい情報を補填訂正したかったのだ。

 ところが妙なことに気がついた。なんと出版年月がどこにも入っていないコピーライト・マークが入っていない。昔書いた本の再版なら、新しい発見は書いていないだろうから、その点が気になってチェックしていたが入っていないのだ。例えば、同じ棚に並んでいたPeter BreugelはRainer & Rose-Marie Hagen の著なので2000年以前のはずである。、しょうがないので Bibliographyをみて新しい2020年の本が入っていたので、まず安心とした。
【訂正】 末尾の隅のほうに、ようやくみつけました。2020年です。ただOriginal Edition 2008というのもあったんですが、上記Bibliographyから改定補筆はしてあるようですね。

もう一つ、妙なのが、安いことである。なんと2140円(税こみ)。なんとTaschen本社の価格より安い。amazon日本より安い。 Taschen本社のサイトでは二十ドルだから、昔のレートでも2400円ぐらいにはなる。今なら2700円ぐらいだ。それを東京で2140円(税こみ)
 なんか、まさか、昔の台湾で流行っていた「海賊版?」と疑いたくなったぐらいだ。
しかし、総じて誠品生活日本橋では洋書の美術書は安いようだ。
この、Basic Artシリーズ 誠品生活日本橋に、かなり揃っていたようなので、なかなか良い本屋だと思った。
https://www.taschen.com/pages/en/collection/basic-art-series

*****  書誌 *******
 Till-Holger Borchert   Jan van Eyck
https://www.taschen.com/pages/en/catalogue/art/all/43102/facts.van_eyck.htm

Taschen GmbH; Illustrated版 (2020/6/12)

ハードカバー ‏ : ‎ 96ページ
 Jan van Eyck (c. 1390-1441)

 Hardcover, 21 x 26 cm, 0.56 kg, 96 pages
ISBN 978-3-8365-4505-1
Edition: English
ISBN 978-3-8365-4479-5
Edition: German
ISBN 978-3-8365-8196-7
Edition: Spanish
posted by 山科玲児 at 06:58| Comment(0) | 日記

2022年07月30日

特別デジタル展「故宮の世界」

清朝宮廷包装.jpg

日中国交正常化50周年記念
特別デジタル展「故宮の世界」
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2537
  特別展とはちょっといえない。

  紫禁城についても、もう少し細かい案内があってしかるべき、例えば乾隆花園でのかくれんぼとか、、
 また北海の紹介もあってよかった。
  デジタルのものとしても、もう少し多く出して欲しかった。
  また器物をデジタルで詳細にみせられてかえってアラがでているものもあった。もう少し選んでデジタル化して欲しいものだ。

  王希孟 千里江山圖 の紹介はいいとして、少し明るすぎではないか?私が実物をみたときはもっと暗めで重厚だったように感じている。

  ただひとつ感心したのは、
 書画の箱蓋、清朝宮廷時代の袋の紹介である。これらは、見事に規格品で、皆同一様式であった。
posted by 山科玲児 at 11:14| Comment(0) | 日記

台湾漫画喫茶

台湾漫画喫茶.JPG

誠品生活日本橋
http://www.eslitespectrum.jp/
で 

台湾漫画喫茶
https://taiwan-manga-kissa.taicca.tw/#comic
という企画をやっていて、台湾のマンガを紹介しています。
posted by 山科玲児 at 08:11| Comment(0) | 日記

2022年07月28日

休み

7月28日(木)、29日(金)は休み
posted by 山科玲児 at 03:55| Comment(0) | 日記

2022年07月27日

特別展のカタログで起こりうること

特別展のカタログ自身が会期中にできてなくて売ってないということも、何度かありました。町田国際版画美術館、台北国立故宮美術館

また、カタログがなぜか速攻売り切れてしまった事件::
台北国立故宮美術館 宋代花箋

プラドの、人気のある、あるいは研究者にとっては珍しい特別展の「英語版」カタログだけが先に品切して入手できない、、ということが、しばしばあります。スペイン語版は在庫にあるんですけどね。まあ、スペインだからあたりまえか。

posted by 山科玲児 at 15:38| Comment(0) | 日記

料理人出身の歌手



Dumesnil  Opera Versaille Lully.jpg


FM: 古楽の楽しみで、関根さんがリュリのオペラの紹介をし、初演の時活躍した歌手を紹介しているのですが、  ちょっと凄い人がいました。

 リュリが、厨房の料理人のなかで、歌がうまい人をみつけてきて、とりたてた歌手というのがいるそうです。彼は楽譜が読めなかったが素晴らしい声の持主で、演技もよかった。
HAUT CONTRE つまりカウンターテナーだったんですが、17世紀当時のフランスでもカウンターテナーはあったんですね。カストラートではないのです。カウンターテナーって英国で伝統が続いたので、英国だけかとおもってたんですが、フランスでもバロック時代にあったようです。

関根さんの、解説を耳で聴くだけでは綴りがはっきりしなかったんですが、
バロックオペラ専門のフランス語サイトがあり、そこでようやくわかりました。
Les chanteurs de Lully
https://operabaroque.fr/LULLY_chanteurs.htm
ひょっとしたら、文盲かそれほど教育のあった人ではなかったのか、名前も渾名のようなもので、色々な名前が残っています。
Dumesny (または Dumeny, または Dumeni, または du Mesny, または Dumesnil, または Duménil)
 Louis Gaulard
(? – 1715)
しかも、イメージのように肖像まで残っています。これはオペラの台本や紹介書、ちらしなんかに版画でつくられたものでしょうが、当時の歌手でこういうのが残っていることは希です。
posted by 山科玲児 at 07:52| Comment(0) | 日記

2022年07月26日

2001年のボイマンスのヒエロニムス・ボス展のカタログ

Bosch 2001 Boymans SS.JPGBosch  boymans 2001 cat.JPG


  立派な特別展なのに、ちゃんとしたカタログをつくらなかったのが、2001年のボイマンスのヒエロニムス・ボス展でした。
このときは LUIDON社から2冊の本がでていて、会場売店で売っていました。1冊は論文集ref1で、これは優れた論文が入っていて今でも有益な本です。
もう1冊(ref2)がカタログかというと、これがどうも違う。
カラー図版豊富な概説的論文が3つはいっていて、本の末尾に申し訳程度に特別展のリストがついてます。
しかもそのリストにも、また前半の解説書部分にも、全部の作品の図版が入っているわけではない。そりゃこまかい工芸品出土品の スプーンやらメダルやらを全部モノクロでいいから出せとはいいませんが、かなり大きいものでものっていない。

おまけにリストに不備がありプラハの「聖ヤコブの盾」はのっていない。それで、私は「聖ヤコブの盾」の所在・図版を探し出すのに、9年もかかりました。
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187725744.html
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187771259.html

また、解説書部分に出ている作品には、特別展に出ていないものも多いし、逆に展示されているものの図版がない、というありさまです。

 展覧会自体はとても良いものでしたのに、これはどういうわけでしょうか??

どうも、21世紀ヨーロッパの特別展で、ちゃんと展覧会カタログをつくらず、論文集や解説書を出版して代行しようとする傾向があるようにみえます。
 これは、あまりいいことではない。

 もともと、特別展カタログというのは、
 巻頭に挨拶や献辞、謝辞、展示の概要、特別展テーマに関する概説や論文があり、後半は、展示作品を全部図示して、サイズや材質・技法・年代などのデータを付与、短い解説をつける、というのが通例でした。
 こういうカタログにのる論文に結構重要なものがあったことは、事実です。そして研究者の重要な発表の場でもあるし、業績にもなっている。しかしながら、だからといって リスト・データ部分、各展示品解説をないがしろにするのは、感心しません。

ref1  J. Koldeweij, B. Vermet with B. van Kooij, eds., Hieronymus Bosch. New Insights Into His Life and Work. Rotterdam: Museum Boijmans Van Beuningen, NAi Publishers; Ghent: Ludion, 2001. 216 pp. ca. 200 b&w illus. ISBN 90-5662-214-5.

ref2   J. Koldeweij, B. Vermet, P. Vandenbroeck, Hieronymus Bosch. The Complete Paintings and Drawings [Cat. exh. Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam, September 1 ? November 11, 2001]. Rotterdam: Museum Boijmans Van Beuningen, NAi Publishers; Ghent: Ludion, 2001. 240 pp, ca. 200 col. and ca. 70 b&w illus. ISBN 90-5544-358-1
posted by 山科玲児 at 18:53| Comment(0) | 日記

ステファニー・ドゥストラック



FM: 古楽の楽しみで、ステファニー・ドゥストラックの名前を聴きました。

ステファニー・ドゥストラック

は、「肉食女子」の風貌で、リュリのオペラで活躍してました。
上記「アティス」のシベール女神役も最高だったし、「アルミード」でも「プロセルピナ」でも
よかったようです。

なんか、日本でのカルメンの公演でカルメン役していてインタビューまであるようです。

ううむ、確かにカルメンは当たり役だろうなあ。。このインタビューではフランス語と音楽の関係も語っていて興味深いものです。


posted by 山科玲児 at 07:31| Comment(0) | 日記

2022年07月25日

ショートアニメ

  たまにホテルでテレビをみたとき、テレビ東京やNHKの子供向けのショートアニメの水準の高さに驚く。こういうアニメが毎日大量生産されているわけである。
  年代の実験的アニメ作家として歴史に名を残すアレクセイエフAlexandre Alexeieffの作品集はだいたいショートアニメであるが、多くは現在のショートアニメと比べて遜色がある。
  未だに強い影響があり、傑作も多い、カナダのノーマン・マクラレンのアニメですら、ものによっては稚拙感がある。

 これは、現代画家の素描と15世紀の無名画家の素描と比べて、時間による選択で良いもの売れそうなものだけが残っているとしても、15,6世紀の素描に相当良いものがあるように見えるのとは正反対である。芸術は創始者に近いところにピークがくることが多いのだが、この場合はそうでもないらしい。
  また、ピタゴラスイッチのようなものもまた、TVの良い部分であろう。
posted by 山科玲児 at 08:05| Comment(0) | 日記