2022年07月26日

2001年のボイマンスのヒエロニムス・ボス展のカタログ

Bosch 2001 Boymans SS.JPGBosch  boymans 2001 cat.JPG


  立派な特別展なのに、ちゃんとしたカタログをつくらなかったのが、2001年のボイマンスのヒエロニムス・ボス展でした。
このときは LUIDON社から2冊の本がでていて、会場売店で売っていました。1冊は論文集ref1で、これは優れた論文が入っていて今でも有益な本です。
もう1冊(ref2)がカタログかというと、これがどうも違う。
カラー図版豊富な概説的論文が3つはいっていて、本の末尾に申し訳程度に特別展のリストがついてます。
しかもそのリストにも、また前半の解説書部分にも、全部の作品の図版が入っているわけではない。そりゃこまかい工芸品出土品の スプーンやらメダルやらを全部モノクロでいいから出せとはいいませんが、かなり大きいものでものっていない。

おまけにリストに不備がありプラハの「聖ヤコブの盾」はのっていない。それで、私は「聖ヤコブの盾」の所在・図版を探し出すのに、9年もかかりました。
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187725744.html
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187771259.html

また、解説書部分に出ている作品には、特別展に出ていないものも多いし、逆に展示されているものの図版がない、というありさまです。

 展覧会自体はとても良いものでしたのに、これはどういうわけでしょうか??

どうも、21世紀ヨーロッパの特別展で、ちゃんと展覧会カタログをつくらず、論文集や解説書を出版して代行しようとする傾向があるようにみえます。
 これは、あまりいいことではない。

 もともと、特別展カタログというのは、
 巻頭に挨拶や献辞、謝辞、展示の概要、特別展テーマに関する概説や論文があり、後半は、展示作品を全部図示して、サイズや材質・技法・年代などのデータを付与、短い解説をつける、というのが通例でした。
 こういうカタログにのる論文に結構重要なものがあったことは、事実です。そして研究者の重要な発表の場でもあるし、業績にもなっている。しかしながら、だからといって リスト・データ部分、各展示品解説をないがしろにするのは、感心しません。

ref1  J. Koldeweij, B. Vermet with B. van Kooij, eds., Hieronymus Bosch. New Insights Into His Life and Work. Rotterdam: Museum Boijmans Van Beuningen, NAi Publishers; Ghent: Ludion, 2001. 216 pp. ca. 200 b&w illus. ISBN 90-5662-214-5.

ref2   J. Koldeweij, B. Vermet, P. Vandenbroeck, Hieronymus Bosch. The Complete Paintings and Drawings [Cat. exh. Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam, September 1 ? November 11, 2001]. Rotterdam: Museum Boijmans Van Beuningen, NAi Publishers; Ghent: Ludion, 2001. 240 pp, ca. 200 col. and ca. 70 b&w illus. ISBN 90-5544-358-1
posted by 山科玲児 at 18:53| Comment(0) | 日記

ステファニー・ドゥストラック



FM: 古楽の楽しみで、ステファニー・ドゥストラックの名前を聴きました。

ステファニー・ドゥストラック

は、「肉食女子」の風貌で、リュリのオペラで活躍してました。
上記「アティス」のシベール女神役も最高だったし、「アルミード」でも「プロセルピナ」でも
よかったようです。

なんか、日本でのカルメンの公演でカルメン役していてインタビューまであるようです。

ううむ、確かにカルメンは当たり役だろうなあ。。このインタビューではフランス語と音楽の関係も語っていて興味深いものです。


posted by 山科玲児 at 07:31| Comment(0) | 日記