2022年08月24日

中野京子先生の動画

中野京子先生の著作について、下記のように批判的なコメントをしてきましたが、

山田五郎さんとの動画
https://youtu.be/G-V6fRYKm68
https://youtu.be/BObJ0Hlg89A
をみて、いっぺんに高評価になりました。この人はライブで対談するのが一番持ち味を発揮し優秀になるんですね。やはり個人個人で得意技があるということでしょう。

××××××××××   記 *************
2018年01月11日
はじめてのルーブル
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/182106134.html

2018年01月13日
忘却されていたブリューゲル
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/182132125.html

2018年01月15日
はじめてのルーブル  続2
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/182150551.html
posted by 山科玲児 at 20:04| Comment(0) | 日記

中華風冷や汁

redlantern中華冷やし汁.jpg

出島ワーフのレッドランタンは、
http://redlantern.jp/
長崎でも、相当質の良い中華料理を提供している店です

毎年 夏には冷やし中華  冷やし麺を食べにいっているのですが、
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188902960.html
昨日いったらなくて、残念。。

そのかわり
中華風冷や汁という変わったものがありました。
  冷たいダシと具をご飯の上にかけたもので、和食にある冷や汁の中華風である。

「ピリ辛」と称していたが「微妙な上品な味付けの辛み」で、結構感心しました。

 やはり、ここは結構腕がいい。

twitterにも告知されてました
中国料理RedLantern レッドランタン NAGASAKISAFETY
@RedLantern_NGS
https://twitter.com/RedLantern_NGS/status/1544510604659941382
posted by 山科玲児 at 08:16| Comment(0) | 日記

2022年08月23日

ボス展のカタログを読む 39  ボストンの祭壇画

Workshop_of_Jheronimus_Bosch_002.jpg

 ボストンの三連祭壇画
https://collections.mfa.org/objects/33502
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Ecce_Homo_Triptych

は、「工房作」とされている気のない平板な作品であるが、寄進者が特定されたということになっていて、年代がわりとはっきりしているということで、しばしば言及されている。

  ただ、1998年に Van Dijckが提唱し推定した寄進者は、本当に正しいのだろうか??
  プラドのボス特別展カタログの作品解説で、Eric de Bruyn は、従来のVan Dijkの説を紹介しながらも、疑問を呈している。
 当方も、一読して、どうもおかしいと思った。
 まず、内面左翼の男性がス ヘルトーヘンボスの有力者であるPeter Van OSだというが、彼の紋章は「『牛3個』で星なし」、である。ところがボストンの紋章の上部は「『牛1つ』で星一つ」である。後ろは聖ペテロだからPETERとペテロであってはいる。ところが、右翼の守護聖人はアレクサンドリアの聖カタリナであって、下にいるPeter VAN OSの妻のHenricxken van Langel とはあっていない。
 更に外翼(扉の外側)に描かれた家族について、Van Dijkは、妻の父母とその家族だと推定している。
  父はFranco van Langel。ところが背後の守護聖人は福音記者ヨハネであっていない。 母はHelwich  Henricke  van der Rullenであり、背後の守護聖人はマリア・マグダレーナまたはベタニアのマリアであるが、これも全然あっていない。

Peter van OSの息子の Peter van OS juniorのほうが妻はカテリナであり、紋章も近いそうなんで、まだしも、あっているように思う。息子だとすると、制作時代が20年ぐらい下るということになりそうである。
 そういう不定性があるし、あまり良い作品ともいえないので、これを基準作に使うのはいかがなものか?と思うところがある。
 もともと、この作品の中央画面が、ボスのフランクフルトの「エッケ・ホモ」
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hieronymus_Bosch_-_Ecce_Homo_-_Google_Art_Project.jpg
によく似ていることから、この作品を「ボス工房作」と推定したのだろう。また聖母マリア兄弟会の徽章、模様が聖母マリア兄弟会の「白鳥と百合」である外翼の壁掛けが描かれていることが補強している。しかし、ス ヘルトーヘンボスには、本家のVan Aken家の工房が活動していたのだし、キリスト教図像は本家と共有しているものも多かっただろうから、この作品は、本家のVan Aken家工房の作品ではないだろうか?

 完全に実証されたプラドの「三賢王礼拝」の寄進者 Peeter Scheyfveと Agneese de Gramme,そして年代1494年ごろ、は基準にするべきものだと思うが、ボストンのほうは、まだまだ確実ではないのではないだろうか。

posted by 山科玲児 at 06:25| Comment(0) | 日記

2022年08月22日

タッシェンの画集本

Van Eyk Borchert ss.jpg


誠品生活日本橋 http://www.eslitespectrum.jp/

で買ったTill-Holger Borchert の英語版 Jan van Eyck は2008年版をもとにしたもので、比較的新しいものなんでいいのですが、
このシリーズは、かなり古くタッシェンで出したものの再版も少なくないようで、要注意。

BOSING の Hieronymous  Bosch は、なぜかWikipedia典拠に使われていて、変な記述だなああ、、おかしいなあ、と思って調べたら相当古く、1990年代以前のもの。どうも1973年版がもとのようです。これは古い。。

Rainer & Rose-Marie Hagen の ブリューゲル(父)これはまあ2000年なので、それほど古くはない。と思ったら、やはりもとのもとは1994年でした。
このシリーズはまとめて原稿依頼したものではないので、著作年月日が相当ばらついているようにみえます。改訂や増補していればいいのですけど、要注意です。

posted by 山科玲児 at 08:22| Comment(0) | 日記

2022年08月21日

ミケランジェロの素描がブリュージュに来た

michelp.jpg




今年5月の話なので、あまりタイムラグはありません、ベルギー、ブリュージュの話です。
ベルギーの Loppemのお城・城館に収蔵されていた Jean van Caloen Foundation 所蔵の素描が2000点ほど、ブリュージュ市美術館に寄託されました。その中にミケランジェロの素描  聖ステパノの殉教があるということです。なんでもベルギーにある唯一のミケランジェロの素描だそうです。まあブリュージュの聖母子という優れた彫刻(イメージ 当方撮影)があるとこですから、縁があるのかな。

Musea Brugge Receives Large Collection of Drawings on Long-Term Loan
Tuesday, 17 May 2022
https://www.codart.nl/acquisitions/musea-brugge-receives-large-private-collection-of-drawings-on-long-term-loan/

ブルッヘ市美術館 告知
https://www.museabrugge.be/en/news/administration_drawings_michelangelo_jordaens_boucher

動画もあります。
https://youtu.be/HPUqhwWZpic
この動画の0:40  40秒あたりででている男性ヌードの素描ですが、作者不明になってますけど、かなりいいんじゃないでしょうか? ポントルモあたりをあてたいところです。どちらにしても16世紀前期のイタリア・マニエリスムの素描のようにみえます。と思っていたら、
Cristoforo (Il Pomarancio) Roncalli(1567 - 1626)という鑑定のようです。ちょっと時代が後だったかな。

ブリュージュ所蔵作品のデータベースがあるようです。さすがに完備してますね
https://www.museabrugge.be/en/collections/browse


2015年02月26日
ブリュージュのグロニング美術館に版画コレクションが入った
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/114315044.html

を書きましたが、これでブリュージュの素描・版画部門も更に充実したといえるでしょう。ブリュージュを訪ねても、なかなか版画・素描を観るという機会はないんですけど、企画展や遠征展やってもらうと面白いかもしれません。
なお、ミケランジェロの素描については、2017-18年に、メトロポリタン美術館で大きな展覧をやったみたいで、動画まであります。
posted by 山科玲児 at 10:46| Comment(0) | 日記

焼き鯖寿司

焼き鯖寿司.JPG

  これは、長崎のスーパーで買った焼き鯖寿司ですが、かなりおいしい。少なくとも東京の成城石井で割引で売ってた富山の焼き鯖棒寿司より良かった。
  空弁で知って以来焼き鯖寿司のファンなんだが、なかなか、旨いものにはあたらない。京都の

いづう

が高いが美味しいという噂もあるが、、
posted by 山科玲児 at 07:47| Comment(0) | 日記

アントワープ王立美術館 再開

AntwerpRoyal Musem8.JPG

アントワープ王立美術館、長らくリニューアル中でしたが、今年9月24日にようやく再開
です。このアントワープ王立美術館、当方は四〇年来、好意をもっております。イメージは2001年の写真(当方 撮影)
https://kmska.be/en

まあ、リニューアル前の館しか当然知らないのですが、まず展示点数がほどほどで、ムチャクチャに多いわけではないので、疲れない。そしてそのせいか、だいたい傑作・資料的に貴重なもの揃いで、はずれが少ない。異邦人にとっても、非常に便利で優れた美術館でした。
まず、ルーベンスの抜群の作品が並んでます。勿論同じアントワープの聖母教会にはフランダースの犬で有名な傑作があるのですが、こちらは数があり、しかもかなりの傑作揃いです。ルーベンスの作品は基本的には大工房の作品が多いので、本物であってもかなり出来不出来があるのですけれど、ランク付けると
アントワープ > ブリュッセル >プラド >>ルーブル というような感じです。

ただ、例外っぽいのが、ミュンヘン・アルテピナコテークで、
ルーベンスの二番目の妻の実家フールマン家から、美術商通してですが、まとめて買ったものなので、これは本筋ものなんですねえ。

また、アントワープ王立美術館には、もっと古い初期ネーデルランド絵画にも、メムリンクの大作、ロヒールの大作・佳作があり、フランスではフーケの怪作もあります。オランダの静物画も優れたものがあります。
 近くのマイヤー・ファン・デア・ベルヒ美術館にはブリューゲルの傑作もありますし、アントワープは推薦できる美術鑑賞地ですね。

posted by 山科玲児 at 06:43| Comment(0) | 日記

2022年08月20日

フロランス・マルゴワール


FM 古楽の楽しみ で 

フロランス・マルゴワール
Florence Malgoire
https://fr.wikipedia.org/wiki/Florence_Malgoire

という 古楽 演奏家のことを知りました。似たような名前だなと思ったら、往年のお騒がせ演奏家
ジャン=クロード・マルゴワール(Jean-Claude Malgoire, 1940年11月25日 - 2018年4月14日)

の娘さんでした。
二年前に逝去されていたんだなあ。
なんか、世代交代をつくづく感じるところがありますね。
posted by 山科玲児 at 10:30| Comment(0) | 日記

香港 故宮 中国陶磁の動画

横河古月軒 雍正年製.jpg

香港の北京故宮博物院分館の展示 動画だが、

中国陶磁器展示を撮った、この動画は、ちょっと構成 趣向が面白い。

傑・文化- 香港故宮文化博物館中國陶瓷器展覽 Kit.Culture - Exhibition of Chinese Ceramics at the Hong Kong Palace Museum
https://youtu.be/pabz2C03rZ0

まず、陶磁器本体を十分みせてから、そのあとでラベルをみせる、というのを繰り返している。
大体は、時代順だが、多少の前後はある。それに最初は清朝官窯の単色釉の各種の色のセットみたいなものだった。
 こういう構成なので、あ、これはあれかな、と思って、間違えた、とかこのラベルおかしいだろ、とか、いろいろと楽しめる。ゲーム的に楽しめる。
 勿論、動画だし、実物とは色や光沢、などがどうしても違うので、古陶磁の判別・鑑定なんかは本当はできはしないのだが、それでも大ざっぱなところはわかるものである。

上のイメージは旧横河コレクション・東京国立博物館の清朝官窯琺瑯彩である。香港とも故宮とも関係はないけれど、中国古陶磁として、イメージ画像として出してみた。
posted by 山科玲児 at 06:14| Comment(0) | 日記

2022年08月19日

香港で北京故宮展

香港で、北京故宮博物院の文物・書画展覧をやっているようだ。
https://www.afpbb.com/articles/-/3418952

器物考古などはともかく、
書画については、3期にわけて、全部展示替えということである。1期はもう終わっている。
動画があり、一期の概要はわかる。
リストは、動画の概要欄にある。
香港故宮有什麼?第二彈:展廳8【國之瑰寶−−故宮博物院藏晉唐宋元書畫】第一期傳世名作,錯過等三年
https://youtu.be/A-jwCaDU2vY

どうも、あまり行きたいとは思わないラインナップなので、逆にほっとしている。
第一期は、感心しないので、もう過ぎたと知っても、ああ、そうですか、、
という感じしかない。冒頭の伝王羲之「雨後帖」は目がくらむほどひどい。「研山銘」もひどいものだ。
趙子昴の絵が出てようやく、まあ観ることができるかな、という感じになったぐらいだ。黄公望「天地石壁図」(実見)は模写かもしれないが、現存の模写では最良である。この評価はケーヒル先生の江山四季を参照した。倪雲林の絵は感心しない。

今開催中の第2期は八柱第一の伝虞世南模 蘭亭(実見)が素晴らしいので、香港在住なら行く価値はあるだろう。また宋模 顧がい之 洛神賦図は優れたものだと思うし、伝趙伯駒 江山秋色図(実見)も美しい良い作品だった。徽宗皇帝「夏日詩」(実見)も良いものだと思う。ケ文原の「章草急就章」(実見)も元代の好尚がわかる佳品だと思う。五家合壁(実見)は王元章は優れていたが他も真跡かどうかは疑問だった。馬遠「水図」(実見)は古くから名があるものではあるが、あまり面白いものではなかった。こうしてみると2期が一番よさそうだ。

第3期では
 唐  欧陽ジュン 張翰帖(実見)は模写本とはいえ、まずまず良い。
五代  阮[告+]の[門+良]苑女仙図(実見)は、なかなか良いもので、古風な唐風な感じがあり、十分見に行く価値がある。また、思ったより大きな絵である。座屏だったのかもしれない。痛みがかなりありそうだ。
李嵩「銭塘観潮図」は小品ながら、この主題の標準作として常にあげられるものである。[どうも記憶していた絵画と違っていたようで取り消す]

顧がい之 洛神賦図の南宋模写というのが、上海に出したものなら、感心できないものだった(実見)。白描のものなら、なかなか面白い作品だと思う。
 趙子昴・黄公望・徐ホンの「快雪時晴書画合壁」(未見)というのが、本物で王羲之の「快雪時晴帖」に関係するものであったと仮定したら、なかなか興味ツツなものだとおもう。呉鎮「漁父図」(実見)は感心しない。

posted by 山科玲児 at 01:31| Comment(0) | 日記