2022年08月28日

帰るときの礼法

論語 郷党第十.JPG

銀座の古美術商:尚雅堂さんから退出するとき、日下千恵子さんの「礼」に感服しました。

日本人が退出するときの公式の礼儀作法に、家の者が、玄関先で客がみえなくなるまで見送る。そして、客のほうも何度か振り返って礼をする。という丁重なものがあります。それでした。当方もあわてて合わせました。

実は、これ、中国の古代からの「礼」でもあるんですね。その話は、宮崎市定氏が

論語の新しい読み方
https://www.iwanami.co.jp/book/b255653.html

に論語 郷党篇の 「賓退。必復命。曰。賓不顧矣」
の解釈として書いています。当方は岩波の広告紙「図書」の切り抜きで読みました。
 どうも、これに類する礼式は、台湾人やポルポト以前のカンボジア人には無いようです。

イメージは覆宋本元版論語の複製(國立故宮博物院 刊行)から該当箇所。
昔、ちょっと言及したこともありました。
posted by 山科玲児 at 16:00| Comment(0) | 日記

ヒエロニムス・ボス本だけど図像学だけ

2022年8月25日、神原 ヒエロニムス・ボスを立ち読みする。

神原 正明 (著), ヒエロニムス・ボス: 奇想と驚異の図像学  – 2019/11/22
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b486669.html

やはり、
 画家の伝記記述、パトロンの問題、絵画技法の問題、作品の伝世、作品のテクニカル・データ、科学分析の詳細は少なく、あまり重視されていない。
 ひたすら、図像解釈問題に集中している本である。
 ヒエロニムス・ボスのイコノロジー・イコノグラフィー:図像学研究を学ぶためには有用な本である。ただし、バランスの良い美術史的知識や研究の現状を知ることには不適当な本である。

posted by 山科玲児 at 08:29| Comment(0) | 日記