2022年09月11日

画家の作品を買う



【贋作事件】被害数百件!?富豪にニセの絵を売りまくった日本人!【滝川太郎事件】

https://youtu.be/WUwtaGvqA_U

を視聴して、不思議に思ったのは、、当時、生きていてパリやフランスで活躍していた画家たち(キスリングやマチス、ユトリロも)の作品の贋作を富豪の日本人がつかまされていることです。
  画家のアトリエを訪ねたり、画家自身がやる個展で買ったりしようと思わなかったんでしょうかね。当時なら何ヶ月も滞在していたわけだし。資金はあるし。松方コレクションの松方幸次郎(1865〜1950)の場合は直接モネのアトリエで買ったりしたみたいですから、できないことではなかったでしょうに。。

posted by 山科玲児 at 09:26| Comment(0) | 日記

ファン・エイク本を読む その2 アルノルフィーニ夫妻像

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Till-Holger Borchert の英語版 Jan van Eyck は2008年版を改訂した2020年出版
Till-Holger Borchert, Van Eyck (Basic Art Series) TASCHEN Books,2020

を読みながら、コメントを書いていく。

ロンドン ナショナルギャラリーで当方も仔細に観た

アルノルフィーニ夫妻像


についても、書いてある。まずこの二人が誰なのかという問題があり、この絵画の主題が何なのか?という問題がある。この本では、従来 定説になっていて現代は疑問視されているジョヴァンニ・ディ・アリーゴ・アルノルフィーニGiovanni di Arrigo Arnolfini とその妻ジョヴァンナ・チェナーミJeanne Cenami ではなく、ジョヴァンニ・ディ・ニコラ・アルノルフィーニGiovanni di Nicolao Arnolfiniと コスタンツァ・トレンタ Costanza Trentaであると書いている。そして、1433年2月に亡くなった妻の一周忌のための絵だという説を開陳している。

もし、そうなら、この絵の意味そのものが全く違ってしまう。いままで、この絵の細部に結婚・婚約のシンボルを探し回っていたパノフスキー流のイコノロジーは大半が無意味か少なくとも読み替えが必要になるだろう。

だから、あんなイコノロジー偏重はダメなんだよなあ。

もっとも、二番目の妻との婚約との解釈もできると思うので、そういう線で逃げるのかなあ。。


London National Galleryの解説では、巧みにその点は触れていない。英国流のレトリックであろうか。ジョン=ウィンクラー、英国流交渉術、1984 では「嘘はついてはいけないが、こちらに有利なことだけ話せ」という要諦が書いてあった。
posted by 山科玲児 at 07:44| Comment(0) | 日記

周文矩の英文wiki

五代十国南唐の画家 周文矩の英文wikiの記述を加筆修正した。
あまりにひどい絵がトップに出ていたので。周文矩という名前がついている美人画には、とんでもなくひどい17世紀以降の作品が多い。
ケーヒル先生は1960年の本(REF)では台北の「宮楽図」を彼の作品にしていたが後年の講義ではひっこめていたようだ。しかし、この説、結構再考の余地はあるかもしれない。


REF James Cahill, Chinese Painting.  In:  Treasures of Asia series, Editions d'Art Albert Skira, Geneva, Switzerland (1960).  (Published also in French and German editions.)
posted by 山科玲児 at 05:42| Comment(0) | 日記