2022年09月13日

美術館とブローカー


【贋作事件】被害数百件!?富豪にニセの絵を売りまくった日本人!【滝川太郎事件】

https://youtu.be/WUwtaGvqA_U

を視聴して、コメントに
「当時、だれでも観賞できる美術館がなかったのだろうか」
という声もあったが、実はあった。ルーブルが一般公開されたのは、事実上は19世紀初めだし、近代の作品
については、現在はORSAYだが、その前にはリュクサンブール美術館、ジュドポム美術館があって、19世紀後半では、いわゆる物故作家や近代絵画が展示される場になっていた。これは、昭和時代の東京より恵まれていたかもしれない。。

ただ、「日本人への売り込み上手のブローカー」としての滝川太郎を考えると、彼はそういう美術館から自分の客を遠ざけようとしたのではなかろうか? なお、当時は「贋作者」ではなく「鑑定家・ブローカー」として客に接してきたわけであるから、日本人客にとってはあくまで滝川太郎はブローカーである。

美術館や博物館の悪口をいい、客をいかせまいとする悪質な骨董屋やブローカーは現在でも少なくない。
「ガラス越しに観たんじゃ、なにもわからない。」「博物館の学芸員の眼は節穴だ、」
「買わなきゃわからない。」
これらが、彼らがよく使う言葉である。

 ま、全く、100%間違いというわけでもないのだが、これらの言辞は、自分たちの手持ちの商品を客に買わせようと誘導するためのプロパガンタである。
 「自分の店にだけ優れたものがある」と思わせ帰依させるのだ。このへん、カルト宗教の洗脳オルグに似たところがある。
 偽物の古陶磁や古玉などを並べている店にとっては、博物館の展示は敵である。客が博物館で名品を観賞して観賞力があがってしまい、上客だった客が離れてしまうからである。

 同様に贋作を並べている画廊にとって、真作を並べている美術館は敵である。


タグ:滝川太郎
posted by 山科玲児 at 17:14| Comment(0) | 日記

あのカラヴァッジョの古いコピーが出現

Copy  Caravaggio Ecce Homo.jpg
2021年4月に紹介した、マドリードのオークションで発見されたカラヴァッジョのECCE HOMOですが
下記の記事に書きました。

2021年04月20日
カラヴァッジョ作?らしい絵画が新出現 続報
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188595973.html

2021年04月19日
カラヴァッジョ作?らしい絵画が新出現
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188593486.html

2021年08月01日
最初の科学的レポート
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/188887643.html

ところが、この作品の古いコピーが英国のオークションで発見されたようです。今年の7月22日のこと、1ヶ月半ほど前のことです。

Roseberrys London
Old Master & 19th Century Pictures 19/07/2022 11:00 AM GMT+1
Lot 20 of 321

あまり上手いコピーとはいえませんし、来歴も1996年までしか遡れないようですが、古いコピーがあるということは、コピーされた作品がいつどこにあったのかという問題に助けになることがあるので、結構面白い情報です。
posted by 山科玲児 at 06:04| Comment(0) | 日記