2022年10月31日

モーツアルトの天才ぶり

Mozart arias Kirkby.JPG


  サリエーリのことを何度か書いたけれど、それに
ちなんでモーツアルトのことも思いだした。というより、今日偶然ザイーデのアリアを器楽でやったのを小耳にはさんで、やはり天衣無縫というべき天才だなあ、と思ったものだ。
  まあ、性格や生活態度なんか、どうみてもつきあえないなあ、と思うような人だけど、とにかく天才音楽家だとは感じている。最初に認めたのは「魔笛」だろうか。イングマール・ベイルマンのオペラ映画を観てその重要性を再認識したものだった。
 その後で、もっと小さな曲で「天才」「天衣無縫」を直感したのは
叙爵された歌手:ダームDAME Emma Kirkbyによるアリア集(上イメージ)
のなかの、下の2つである。このザイーデのアリア、他の歌手だとちょっと力が入りすぎているように感じた。

Mozart: Zaide, K.344 / Act 1 - "Ruhe sanft, mein holdes Leben"
https://youtu.be/HhUBNMQ_VCw

Mozart: "Nehmt meinen Dank", K.383
https://youtu.be/w8Fty4XriyA
posted by 山科玲児 at 19:04| Comment(0) | 日記

繭山龍泉堂社長のお話

2000年繭山龍泉堂Image1.jpg


目の眼の解説動画で、東京京橋の中国美術ではトップクラスの繭山龍泉堂(イメージは当方撮影2000年)社長:川島氏をゲストに読んでお話をうかがうという動画がありましたので、紹介します。東美特別展をめぐる話です。川端康成の逸話もあってとても面白い。伝世経路への関心、ヒストリシティーの問題への関心が窺われて興味深いものがありました。話し方に独特の味がありますね。

骨董トーク2021年10月号:東京 美術の祭典 東美特別展をめぐる
https://youtu.be/VX_REBHd-ig

posted by 山科玲児 at 06:20| Comment(0) | 日記

2022年10月30日

玉石の美  久保惣

玉石の美  久保惣.JPG大理石獣Image1.jpg


東京国立博物館 アジア・ギャラリー(東洋館)の中国考古の展示に、いつでもいた大理石の怪獣彫刻(上写真は当方撮影)がなくなっていたので、真偽の疑問を感じたのかと思っていたら、、

大阪南部、和泉市久保惣記念美術館の特別展に貸し出されておりました。
玉石の美 ―人びとを魅了した石の工芸―
令和4年9月18日(日)〜11月13日(日)
https://www.ikm-art.jp/tenrankai/2022/03/post-30.html

この特別展は目の眼で解説動画がありましたので、紹介
骨董トーク 2022年10月号:話題の”玉”の展覧会をあるく|大勾玉展、玉石の美展
https://www.youtube.com/watch?v=NOXZSHju8k4


でもねえ、古玉の鑑識って本当に難しい。1999年に、台北でお金持ちの四人のコレクションを國立故宮博物院の一角でやったとき鑑賞したとき(ref)も、信じがたいものが多かったぐらいですし、この展覧会にある江口コレクションも、全部は信じがたいものでした。東京国立博物館のこの大理石彫刻も殷のものなのになぜ左右対称でないのか??  不思議ですね。あるいは本来一対のもので一対でバランスがとれているのかも。。もともとこれは戦後に香港から入ったものじゃないか? と記憶しています。たしか陳仁濤旧蔵じゃなかったかなあ???

こっちは、たぶん本物の古代の玉
佩玉の孔
http://reijibook.exblog.jp/22887563/

こちらは清朝後期に古代の玉印を模倣したにせものといえばにせものですが、わりとちゃんとしてます。清朝末期の古代への憧れによって制作されたものでしょう。
倣古玉印
https://reijibook.exblog.jp/28339073/

REf 群玉別藏續集        今次【群玉別藏續集】則展出232組件,金華堂、養?堂、震旦文教基金會、藍田山房提供,1999年10月10日〜
タグ:中国美術
posted by 山科玲児 at 08:38| Comment(0) | 日記

長崎新聞まで報道

長崎新聞  極秘名簿1024.jpg

中国共産党 党大会 閉幕式の途中で、胡錦濤前首席が衆目のなかで
 退場させられました。明らかに拒否のそぶりをしていたのに、強引に退場させられた。
https://youtu.be/aGOA1yTkS-w

これは、配られた名簿が胡錦濤のものだけ違っていたという推測がなされています。
この罠・暗闘について、、
なんと、左派の長崎新聞まで、掲載してますね。
posted by 山科玲児 at 05:40| Comment(0) | 日記

ピザまん  ファミリーマート 再

ピザマン.JPG

ファミリーマートのピザマンがようやく買えました。
結構、売り切れや、未だ蒸してないという状態が多かったので、よかったようです。

本家本元は井村屋の発明だそうなので、井村屋のピザマンも食べてみたいと思います。


posted by 山科玲児 at 02:56| Comment(0) | 日記

2022年10月29日

サリエリの病気と頭蓋穿孔手術

アントニオ・サリエリが晩年、頭を打った後数ヶ月後に歩けなくなった、ということがあったが、
これは、おそらく
慢性硬膜下血腫」じゃないかと思う。
老人がちょっとした頭の打撲で、そこからジワジワと内出血して血の塊ができて脳を圧迫する病気だという。
現代では頭蓋穿孔手術で血を取り除くことで、そうとうよくなることが多いそうである。

この頭蓋穿孔手術、古代アンデスでやたらに行われたらしいが、これはひょっとしたら、たまたまこの病気の治療に成功した結果、関係ない病気にも乱用されたのかもしれない。
芝崎みゆき  氏の
古代インカ・アンデス不可思議大全
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784794225603
では子供にまで乱用されたようだ。

また、ヨーロッパの15,16世紀にある「愚者の石の切除手術」というのも、ひょっとしたらアンデスの影響か? それとも独立したものかはわからないが、
たまたま成功した成功体験によるものじゃないかと思う。

こういう成功体験があって、関係ない病気でもやりまくったのではないかと思う。


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posted by 山科玲児 at 16:37| Comment(0) | 日記

2022年10月28日

ローソンの明石焼き

明石焼き2002oc.JPG

寒くなったせいか、ローソンの明石焼き がまたでてきました。
結構良いほうだと思います。

冷凍のお土産 明石焼き とい比べて、あまり遜色ないようです。


posted by 山科玲児 at 09:49| Comment(0) | 日記

論文集です

ブリューゲルと季節画の世界.jpg



ブリューゲルと季節画の世界 単行本 – 2022/8/31  森 洋子 、岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b603063.html

ですが、基本、論文集です。
したがって、そうとう堅い浩瀚な本なので、入門書として軽く読み出すと、放り出すことになるでしょう。当方は、まず「あとがき」を読んでから、読むことにします。

まずは、同じ著者の優れた作品
トンボの本、森洋子、ブリューゲルの世界
https://www.shinchosha.co.jp/book/602274/
を推薦します。

posted by 山科玲児 at 07:44| Comment(0) | 日記

2022年10月27日

サリエリの生涯

サリエーリ 水谷.jpg

  「モーツアルト毒殺疑惑」という根も葉もない誹謗中傷で、生涯の最後にさんざんな眼にあい、死後も200年間 悪者あつかいされてきたサリエリ(サリエーリ)だが、近年、優れた伝記も出たし、
優れた作品も復活上演されて、ある程度名誉回復している。ゲームキャラクターにまでなっています。
伝記の著者、水谷氏のイタリア研究会での講演録がありまして、厚い伝記は読みたくないという人には、絶好の読み物ではないでしょうかね?

サリエリとモーツァルト/
https://itaken1.jimdo.com/2006/04/21/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%81%A8%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88/

これでも長いという人には、もっと短いブログ記事:よくまとまっていると感心しました。

サリエリについて我々が知っておくべきこと
https://mcsya.org/salieri-did-not-kill-mozart/

動画解説なら、
【作曲家紹介㉘】サリエリとモーツァルト毒殺疑惑!映画「アマデウス」でもおなじみのアントニオ・サリエリの生涯と

サリエリは13歳のとき母が亡くなり、父が蒸発して他所で死亡という大事件にあいます。異母の長兄がオルガニストとして働いていたんですが、それでも周囲に助けを乞うほどの窮地に立ったようです。
そのとき手をさしのべたのが父の友人のヴェネチアの大貴族、18世紀には3人もヴェネチアの元首を輩出している名家のモチェニーゴ家です。サリエリの出世の糸口はここじゃなかったかなあ、と思っています。
House of Mocenigo
https://en.wikipedia.org/wiki/House_of_Mocenigo

List of Doges of Venice

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posted by 山科玲児 at 07:53| Comment(0) | 日記

2022年10月26日

大谷探検隊文物の行方

橘 アスターナIMG_7574 (2).JPG
  東京国立博物館、アジア・ギャラリー
大谷探検隊将来の染織品が展示されていた。
再発見!大谷探検隊とたどる古代裂の旅
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2544
https://www.tnm.jp/150th/project/202209/exhibition_otanitankentai.html
  大谷のものは、個人コレクション だったので、売却されたものもあるし、ソウルに保存していたものは、戦後、大韓民国のものになった。大韓民国が日刊基本条約の付属の資産協定が無効というのなら、これも大谷へ返却してもらわないといけない。

 イメージにあげた美人画の断片はトルファン・アスターナ出土のもので、どうも、もともと何面もある屏風の一部だったようだ。その連れらしいものが戦後、中華人民共和国の発掘で出土している。
 この断片、今 どこにあるかはわからない。
  図版は1958年 平凡社中国の名画シリーズrefからとった(写真著作権  消滅済み)
が当時は名古屋:橘瑞超氏所蔵だったようである。


  東京国立博物館の西域の美術品や文物も関係者から購入したものが多いのだろうと思っていた。ただ、ここまで染織品がどっさりあるとは思わなかった。
上イメージのものは、龍谷大学か、あるいは個人蔵なのかもしれない。東京国立博物館なら、いくらなんでも1度ぐらいは公開しているだろうから。。
ref 中国の美人画  米沢、中国の美人画、1958、平凡社、東京
posted by 山科玲児 at 07:01| Comment(0) | 日記