2022年11月30日

西宮 頴川(えがわ)美術館が兵庫県立に


梅舒適コレクションのことを調べて、兵庫県立美術館のまわりを検索していたら、
2019年の、西宮 頴川(えがわ)美術館が 財団の解散、兵庫県への移管という事件を知った。三年前のこととはいえ、一応書いておきたい。

頴川コレクション 梅舒適コレクション  受贈記念展
https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/j_2102/egawa.html

神戸に住んでいたとはいえ、白鶴美術館など有名どころのほうにばかりいっていたので、名前だけ知っていたようなものだが、香雪美術館が大阪へ移転したようなことを含めて、阪神間の美術館にもいろいろ事情があるのだな、と思った。ここは伝能阿弥「三保の松原図」障屏画(今は軸装)が有名である。

公表された事情としては、この記事が良いようである。   
頴川美術館「県美」分館に 建物や収蔵品無償譲渡 西宮
https://www.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/detail.shtml?news/odekake-plus/news/pickup/201910/12777628
posted by 山科玲児 at 07:51| Comment(0) | 日記

モロッコ人 ブラッセルで暴動

ワールドカップで、モロッコがベルギー(国際ランキング二位)に勝ったあと
ベルギーの首都ブラッセルで、モロッコ人たちが暴動を起こした。
動画でみるように、顔がマグレブ(北アフリカ)の人ばかりである。

負けた方のベルギー人が怒るのなら、まだわかるが、勝ってこの暴虐とは。
要するに、俺たちが勝った、俺たちがベルギー人より上だ。ここはおれたちのものだ、と言っているんだろう。
ベルギーやEUは移民をいれすぎた。

posted by 山科玲児 at 05:52| Comment(0) | 日記

2022年11月29日

【増補】大和文華館は明清絵画

ちょっとエラーしましたが、大和文華館は、明清絵画やってるみたいです。神戸の梅舒適コレクション(兵庫県立)からも借りてるのが、ちょっと新鮮ですね。泉屋博古の山水図巻も借りてます。

特別企画展 明清の美 ―15〜20世紀中国の美術―


大和文華館の清朝絵画で、最も面白いのは、実は、方士庶の大型の画冊です。
新安派らしい、奇矯な山水画で、当方の方士庶の評価を一変させた作品でした。 ネルソン・クリーブランドの記念碑的な展覧会にでた方士庶の絵が、真跡なのかもしれないが、あまりに貧弱で無内容なものだったので、ずっと低く評価していておりました。
  さて、絵画は19点しかあげてないのに、展示点数は46点だから、おそらく明清時代の陶磁器、漆器などを並べるのでしょう。あるいは書もつけるかもしれない。

 それにしても、梅舒適コレクションに戴熙 鴛湖春櫂図巻があったとは知らなかった。当方は昔、香港のHanart Galleryで戴熙 の小品佳作を買って以来、気にしていた画家なんです。
戴熙 はお嬢さん
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/183387742.html


posted by 山科玲児 at 08:25| Comment(0) | 日記

雪中帰牧図 双幅は35万円

雪中帰牧 大和文華館 ss.jpg

長崎市立図書館から,また、

 ・忘れ得ぬ人びと : 矢代幸雄美術論集1 / 矢代幸雄‖著 / 岩波書店 , 1984.2
を借りてきた。
 実は、この末尾近くに、
 矢代幸雄  「瀬津の思い出|ある古美術商の死」
という文章が収録されているからである。

 ここでは、近鉄の事業として、大和文華館の蒐集をやっていた初代館長矢代幸雄(1890〜1975)の古美術商とのつきあいが、具体的な金額、日時をいれて書いてあり、短い文章ながら、面白い。東京で使った古美術商は、繭山龍泉堂、壺中居、そしてこの瀬津雅陶堂だそうである。

 このなかで、李迪《雪中帰牧図》双幅を瀬津の仲介で益田家から購入したのは戦後早々のごろで、35万円、と書いてある。
当時は強烈なインフレが進行していたので現在価値になおすのは難しいが、2000万円〜5000万円ぐらいじゃないかと推定している。
posted by 山科玲児 at 05:08| Comment(0) | 日記

[訂正]大和文華館リニューアル展は間違い

昨日投稿した、「大和文華館リニューアル展」は2010年の話を間違いました。
失礼いたしました。
ご指摘いただいた、コメントのかた、ありがとうございました。

posted by 山科玲児 at 02:36| Comment(0) | 日記

2022年11月28日

中国、複数都市で、反習近平、反共産党デモ



「共産党は引っ込め」習氏退陣デモ*u発 北京、上海の中国主要都市で「ゼロコロナ」の不満拡大 「警備当局が見て見ぬふりの可能性」識者1/3ページ
https://www.zakzak.co.jp/article/20221128-FNOAVAEIORJ5LCIUG7AYV466CA/

2018年には、「習近平の看板に墨をかけて、それをNET配信した女性」がその日のうちに逮捕され病人にされた。そして父親まで獄死したという事件さえあった。そのような恐怖政治の国で、こういう直裁なデモが起きるということは、本当のことなんだろうか??

昔昔、毛沢東は百家争鳴を提唱し、自由な意見を言ったものを釣りだして、その後大規模な粛正をやった。
ケ小平は、天安門で銃器と戦車でデモ隊を粉砕虐殺した。

そういう国でのこういうデモは、当然、支持組織・母体がなければ、すぐに、無かったことにされるだろう。
安易に、民主化だ革命だと いえるものなんだろうか??
タグ:中国 デモ
posted by 山科玲児 at 16:12| Comment(0) | 日記

2022年11月27日

古美術商の動画


繭山龍泉堂社長:川島公之さん、最近結構、動画に出ているようです。


その中で、古美術蒐集入門に好適だと思ったのは、この動画です。少し長いので、最初の24分でもいいかもしれない。あとは、唐の美術、特に唐三彩の話ですから。
2020年 12月(第12回)芸術文化講座「はじめて触れて見る古美術の世界 〜 中国陶磁唐時代」
https://youtu.be/S67JrSRUu3E

勿論、古美術商ですから、ポジション・トーク、営業トークも混じっていますが、きくべき言葉は多いですよ。御見解に全部賛成ということは、ありませんが、こういう話が無料動画できけるというのは希有な機会でしょう。
あの訥々としたしゃべり方には、当方は好感をもっています。
「ニセモノの特徴を研究しても無駄、本物のなかの本物をよく観ることに尽きる」という言葉は相当同意しますね。
 これで思い出したのがなんとピーター・ルーベンスの絵です。前、書いたのを再度書きますが、、
>ルーベンスは、アントワープでまずみて、それからブラッセル、次にプラド、
>そして、ミュンヘンのアルテピナコテーク(ルーベンスの妻の実家からまとめて購入したものだし、、)
>というふうに、観ていくのが一番正道だと思っております。

平野古陶軒社長の平野氏との対談も面白い、性格やしゃべり方が対照的です。

2021年 2月(第14回)芸術文化講座「現在のアート市場とは? 〜 正しい向きあい方、蒐集のしかた 〜」
https://youtu.be/V2HmCci-g-0

とくにこの「にせものを買ったことありますか」という質問の答え、がすごい


posted by 山科玲児 at 08:49| Comment(0) | 日記

金文銘鋳造技法の仮説

wikipediaの
に、最近の 山本氏の実験の記述を
追加した。

ネットで簡単に無料で読める論文である。
山本 尭、鋳物の技術と文字 −殷周金文の鋳造法をめぐって−

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shogakushodoshi/2020/30/2020_1/_article/-char/ja/
2020 年 2020 巻 30 号 p. 1-23,160
乾隆嘉慶の阮元の説が復活したようなものだが、毛公鼎のような長文銘文制作はできるのかどうか、かなり疑問に思う。

posted by 山科玲児 at 05:06| Comment(0) | 日記

拓本の好み

張遷 compare.jpg

2018年03月09日
Wikimediaの金文拓本がひどい
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/182623614.html

で指摘したように、中国人の一部には、背景を墨で真っ黒に塗りつぶしたような拓本がより優れたものであるという見解の人々がいるようである。
明清の烏金拓への憧れなのだろうか?

法帖ならともかく、石碑の場合は石の肌がみえるような拓本のほうが良いと思うし、
ごまかしも避けられるので、いいとおもうのだが、こればかりは好みの問題なのかな。

イメージでは後漢 張遷碑の拓本を比較してみた。ほぼ同時代明末清初拓本である。
右が塗りつぶし風の北京故宮、左が台東区書道博物館本

posted by 山科玲児 at 04:38| Comment(0) | 日記

2022年11月26日

龍門石窟 帝后礼仏図

帝后礼仏 Cleveland (1).jpg

最近、龍門石窟、賓陽洞の帝后礼仏図浮き彫りの破壊前拓本(とっても大きい)を、東京の先輩が発見したらしいので、
米国にある 拓本の画像を紹介してみることにした。
クリーヴランド美術館本は、すでにすばらしいネット画像があり、拡大もできる(上は、その縮小図版)。

https://www.clevelandart.org/art/1916.65
https://www.clevelandart.org/art/1916.64

ハーヴァードのものは、これより少しおちる感じもあるし、ネットでみつけられなかったので、あえて挙げないことにする。

また、
2018年05月31日 皇后禮佛図の真と偽
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/183377252.html

の中のURLがリンク切れになっていたので、更新した。

1933年ごろの、この浮き彫りの破壊は、北京瑠璃廠の骨董商:岳彬や米国のAlain Priestのせいにされており、岳彬は獄死するという末路をたどった。
 しかし、彼らが、現地で指揮していたわけではないだろう。
 フレッチャーの論文の写真をみると、あまりにも乱暴で粗雑な作業で現物の半分も商品にできていない。もっと丁寧に切り取りをやれば、風化したり断裂があるところを除き、せめて80%以上、あるいは90%以上は商品にできたのではなかろうか。
 これでは、メチャメチャに壊した断片を、床からできるだけ拾い集めました、というような状態である。
  腕利きのあこぎな商売人:岳彬や、メトロポリタンの学芸員として活躍したプリーストの仕事じゃないだろう。当方も、昔は米帝の暴挙・悪業という、中国人のプロパガンタに騙されていた。

 そういう事情なので、今、メトロポリタンとネルソン美術館にある大きな浮き彫りは原状と違うところがかなりあり、いわゆる後補部分だらけであるということを認識しないと、とんでもない間違いをするかもしれない。そういう意味では、こういう拓本画像は、貴重である。
posted by 山科玲児 at 06:39| Comment(0) | 日記