2022年11月26日

龍門石窟 帝后礼仏図

帝后礼仏 Cleveland (1).jpg

最近、龍門石窟、賓陽洞の帝后礼仏図浮き彫りの破壊前拓本(とっても大きい)を、東京の先輩が発見したらしいので、
米国にある 拓本の画像を紹介してみることにした。
クリーヴランド美術館本は、すでにすばらしいネット画像があり、拡大もできる(上は、その縮小図版)。

https://www.clevelandart.org/art/1916.65
https://www.clevelandart.org/art/1916.64

ハーヴァードのものは、これより少しおちる感じもあるし、ネットでみつけられなかったので、あえて挙げないことにする。

また、
2018年05月31日 皇后禮佛図の真と偽
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/183377252.html

の中のURLがリンク切れになっていたので、更新した。

1933年ごろの、この浮き彫りの破壊は、北京瑠璃廠の骨董商:岳彬や米国のAlain Priestのせいにされており、岳彬は獄死するという末路をたどった。
 しかし、彼らが、現地で指揮していたわけではないだろう。
 フレッチャーの論文の写真をみると、あまりにも乱暴で粗雑な作業で現物の半分も商品にできていない。もっと丁寧に切り取りをやれば、風化したり断裂があるところを除き、せめて80%以上、あるいは90%以上は商品にできたのではなかろうか。
 これでは、メチャメチャに壊した断片を、床からできるだけ拾い集めました、というような状態である。
  腕利きのあこぎな商売人:岳彬や、メトロポリタンの学芸員として活躍したプリーストの仕事じゃないだろう。当方も、昔は米帝の暴挙・悪業という、中国人のプロパガンタに騙されていた。

 そういう事情なので、今、メトロポリタンとネルソン美術館にある大きな浮き彫りは原状と違うところがかなりあり、いわゆる後補部分だらけであるということを認識しないと、とんでもない間違いをするかもしれない。そういう意味では、こういう拓本画像は、貴重である。
posted by 山科玲児 at 06:39| Comment(0) | 日記