2022年12月12日

根津で上東門院菊合 残巻  初公開

上東門院菊合序detail.jpg


 上東門院菊合序
 この陽明文庫にある優美な書の複製は、ずいぶん昔からもっている(上イメージは部分拡大)。この複製:現在でもそれほど高くない。実物も京都国立博物館の「かなの美」展で観て、非常に優秀な書だと、感銘を受けた。近くに展示されていた国宝「和歌体十種」より、はるかに上であった。「和歌体十種」は、今回チケットがとれない東京国立博物館の国宝展にもでていましたけどねえ。
 悪口はともかく、 この上東門院菊合序は「序」なので、当然、本文があるわけであり、その本文の零巻断片巻が、植村和堂先生のところにあり、根津美術館に寄贈されていたそうだ、
 その作品、今週末からの
 企画展 遊びの美
    2022年12月17日(土)〜2023年2月5日(日)
で公開されるとのことである。
  それも初公開???  え、寄贈したときの企画展ではでていなかったのか?? それとも、その後、更に御寄贈があったのだろうか??  いずれにしても、これは素晴らしい。
 これは、みたいなあ。


posted by 山科玲児 at 16:23| Comment(0) | 日記

鑑定書


日本が騙された!3人の詐欺グループが仕掛けた驚きの手口とは!?【ルグロ贋作事件】
https://youtu.be/VdmeUDsW_30?t=2765
 で、山田五郎氏が

>資料とか文献に頼り過ぎてはいけない

と言っていたので、思い出したのが、、
2021年 2月(第14回)芸術文化講座「現在のアート市場とは? 〜 正しい向きあい方、蒐集のしかた 〜」
https://youtu.be/V2HmCci-g-0?t=2110

平野氏が「絵画の場合は、基本、鑑定書があるから、、」と言ったのに対して、
繭山龍泉堂社長:川島氏が、鑑定書について、奥歯にものがはさまったような、ここで露骨に言ってはいけないな、というような態度・言い方をしていたことである。
 古美術の場合、箱書きや鑑定書が信頼できないことがあるからだろう。まあ、日本の近代画家については、かなり信頼できる鑑定書がある場合があるので、そういうことを平野氏は言っているのだろうと思っている。

posted by 山科玲児 at 05:35| Comment(0) | 日記