レオナルド・ダ・ヴィンチを探して (Artist by Artist)
者 ジョルジョ・ヴァザーリ (著),フランチェスコ・メルツィ (著),林 卓行 (監訳),神田 由布子 (訳),アントニオ・ビッリ (著),アノニモ・ガッディアーノ (著),パオロ・ジョヴィオ (著),マッテオ・バンデッロ (著),サッバ・ダ・カスティリオーネ (著),レオナルド・ダ・ヴィンチ (著),フラ・ピエトロ・ダ・ノヴェッラーラ (著),アントニオ・デ・ベアティス (著)
世界一有名な画家にして、「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチ。その謎に満ちた生涯を、同時代の証言者たちやレオナルド自身の言葉から読み解く。発売日:2020/08/31
https://honto.jp/netstore/pd-book_30461680.html
者 ジョルジョ・ヴァザーリ (著),フランチェスコ・メルツィ (著),林 卓行 (監訳),神田 由布子 (訳),アントニオ・ビッリ (著),アノニモ・ガッディアーノ (著),パオロ・ジョヴィオ (著),マッテオ・バンデッロ (著),サッバ・ダ・カスティリオーネ (著),レオナルド・ダ・ヴィンチ (著),フラ・ピエトロ・ダ・ノヴェッラーラ (著),アントニオ・デ・ベアティス (著)
世界一有名な画家にして、「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチ。その謎に満ちた生涯を、同時代の証言者たちやレオナルド自身の言葉から読み解く。発売日:2020/08/31
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レオナルド・ダヴィンチ本は、どうしようもないフィクション・オカルト本をはじめ多数ある。最近でた、この本はわりと出色で、同時代もしくは近い時代の資料を集めて、前に著者ロバートソンの解説をあげたものである。主な絵画、素描のカラー図版が結構入っている。プラドのモナ・リザも入っていた。
英国のコートルード出身の学者の著書なので、当然、英語訳であったものを、さらに重訳したものだろう。
文庫本よりわずかに大きいという小さな本なのは、むしろありがたい。長崎tutayaにあったので、図書券五〇〇円いただきものがあったこともあり、つい買ってしまった。
内容はやはりヴァザーリ列伝からの翻訳が大半である。
しかし、それ以外の記録が入っているので、寝転がって読むのにもいい。
この記録自身をして語らせる、というスタンスは好ましいものである。
英国のコートルード出身の学者の著書なので、当然、英語訳であったものを、さらに重訳したものだろう。
文庫本よりわずかに大きいという小さな本なのは、むしろありがたい。長崎tutayaにあったので、図書券五〇〇円いただきものがあったこともあり、つい買ってしまった。
内容はやはりヴァザーリ列伝からの翻訳が大半である。
しかし、それ以外の記録が入っているので、寝転がって読むのにもいい。
この記録自身をして語らせる、というスタンスは好ましいものである。
また、ロバートソンの「ヴァザーリが観たのは「プラドのモナ・リザ」でルーブルのモナ・リザは観ていない」という指摘は面白い。そうすると、プラドのモナ・リザはミラノのメルティのところにあったものかもしれない。
ただ、21pのロバートソンの解説で、、
>アンギエーリとの戦いの場合、壁にじかに油絵の具を塗ってしまったことが
というのはおかしい。油絵の具のはずないだろ。プリニウスの処方ですよ。一種のエンコースティックのはず。
ここで、不信をもってしまった。
また、翻訳・編集において、渾名である アノニモ・ガッデアーノ をあたかも人名のようにあつかっているのは誤解を生みやすい。
音楽史でいう「第4の無名者」(古楽演奏団体 Anonymous 4にも使われた名前)と同様に、XXの無名者、としたほうが良かったと思う。
しかしながら、ヴァザーリの影に隠れて無視されがちな、ガッディ文書の無名者(アノニモ・ガッデアーノ)のレオナルド記述を日本語で容易に読めるのは、ありがたいことである。
Artist by artistというシリーズで、ゴッホ、マネ、ミケランジェロ、などがあるようである。