2022年12月20日

手本は三国志

三国志呉志P1030751.JPG

最近、中国製の楮紙を入手したので、久しぶりに手習いやっている。
手本は、老女人経(台東区書道博物館 所蔵)か 三国志呉志残片(イメージ 台東区書道博物館 と上野家に分蔵

この種の書風がなんとなく肌にあうようだ。この書風で蘭亭序を全文書いてみるというのも面白いかもしれない。
posted by 山科玲児 at 17:40| Comment(0) | 日記

ジョスカンのピッチ

pca josquin ジョスカン.jpg



モテット、祝されたり天の女王
Benedecta es coelum regina

イメージのCDがLPだったころからの愛聴曲で、とても祝祭的で高揚感に満ちた作品である。
 とくに、第一部末尾のハモる合唱Ave plena gratia, 第二部の二声のカノンは印象的である。
 16世紀では評判の高い曲だったらしく、多くの作曲家が編曲したり、ミサの素材に使ったりしている。
 ちなみにこのジャケット写真は、ルッカ・デルラ・ロッビアの石彫で、フレンチェのドウモ美術館にある。
フランドル楽派の宗教曲というと、お葬式用のレクイエムやミゼレーレなどばかりがとりあげられがちで深刻哀悼などの感じが強調されがちだが、実はこのような祝祭用のものも少なくない。デュファイのNuper Rosanm Floreceもそういう曲である。
なぜか、このBenedicta録音が最近まで少なかったのは不思議である。海外でも、やはり深刻な雰囲気のもののほうが偉い・価値が高いという迷信・先入観があるのだろうか?
 この曲を 米国の団体ポメリウムで聴いていたら、あることに気がついた。
Josquin Després -- Benedicta es, cælorum regina
https://youtu.be/K4N6NrPBalE
超低音の使用である。これでは、超低音をバスが出せないときは、ピッチを上げて底上げするしかない。そうすると、ソプラノがいやに高い音を出さなければならなくなる。上のLPではテルツ少年合唱団員が相当がんばって歌っていた。同時に低音を楽器で補強している。
Josquin Des Prez - Benedicta es coelorum regina
https://youtu.be/a24lT0P5Qkc
他の演奏ではソプラノが苦しそうなものもある。ポメリウムの場合は低音を出せるバスがいたので、ピッチを下げることで、最上声も無理なく歌えている。
posted by 山科玲児 at 07:00| Comment(0) | 日記