2023年01月29日

ロイヤル・オンタリオのナマズ絵


Orientations 最新号で、

ロイヤル・オンタリオの
ナマズ絵の日本人学芸員  武末明子氏による日本語での解説があった.

同じ武末明子氏による日本語での解説動画がYoutubeにあったので、紹介する。


これは、安政大地震にともなう、様々な世相を、ユーモアと風刺で描いた浮世絵の一群。
 当時、地震のさいの混乱で検閲システムが機能せず、無検閲で300種という多数が刊行されたものだという。画家も出版元も不明。2ヶ月で発禁になったという。。

また、この動画の末尾で、地震のたった4ヶ月後に刊行されたのが、
広重の有名作:名所江戸百景
であり、地震など無かったかのような、平穏さと優雅さである。
 ここに、人心安定を図る幕府のプロパガンタの意図を背景にみるむきもあるそうだ。確かに浮世絵は江戸土産物として地方にもちかえられることが多かったわけで、マスメディアでもあった。

本家のロイヤル・オンタリオのは、、
ON-LINE展覧会だそうだ。英語とフランス語
https://artsandculture.google.com/story/1QURf0NuA0HKIA



posted by 山科玲児 at 11:16| Comment(0) | 日記

乾隆帝是一是二図は5点ある

是一是二.jpg

 北京故宮博物院200選展 にでたものには  色がついていたが(イメージ)、
1089ブログ 2012年2月


北京故宮のサイト写真には色がついていない。乾隆帝の文章も違う。
乾隆帝是一是二図軸
https://www.dpm.org.cn/collection/paint/233351.html

北京のサイトの中文解説によると、5点もおなじようなものがあるらしい


乾隆帝是一是二図軸は、
2012年、東京  北京故宮博物院二百選展
で展示されていた。このときは清明上河図巻が売りであったが、当方は既に上海の特別展でみていたので、混雑を嫌って清明上河図巻が展示されていない時期に行った。そのときに、この絵も鑑賞している。カタログには5点もあるなんて何も書いていない。こういうことは、混乱のもとになりやすいのでちゃんと書いて欲しいものである。

 東京で展示した絵の場合、召使いが明初のイスラム風青花水注をもって器に注いでいるのだが、その下に妙な暗部がある。欠損の修理なのだろうか? この点 図録でも解説は無かったようだ。北京にある別本を参照すると小さな座屏かマットのようである。
  よく考えてみれば実はこの「乾隆帝是一是二図」もサインが無い。誰が描いたかわからないのだ。清朝画院の人だろうが、金廷標に近い画風である。北京の解説では丁観鵬を画家名としてあげていたようだ。清朝画院の作品にも「臣XXX恭画」とサイン入れてるものも多いが無署名のものも少なくない。皇帝に奉仕する職人というみかたからであろうか。。
posted by 山科玲児 at 07:00| Comment(0) | 日記