2023年02月23日

数寄屋橋の岡本太郎

数寄屋橋 公園 若い時計台.JPG


岡本太郎展は、今は愛知でやっているようだ。

大阪で開催したときの開催動画があった。
https://www.youtube.com/watch?v=DKv62x17-7U

この中で、晩年に、若い頃評価が高かった作品でてもとにおいていたものだろうが、それを塗りつぶして新たな作品を描いていたという話があって、興味深かった。

東京有楽町駅  近く数寄屋橋公園に岡本太郎デザインの時計台がある(イメージ  当方撮影)。
https://ginza.keizai.biz/headline/1513/
最近、修復されたそうだが、もう少しクローズアップされても良いかな?と思っている。
タグ:岡本太郎
posted by 山科玲児 at 12:46| Comment(0) | 日記

続斉諧記とアラビアン・ナイト


2013年11月03日  板橋三娘子
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/79787917.html

で、書いたような、中国の古い怪異譚とアラビアン・ナイトとの共通性をまた
みつけました。

とっくに指摘されているのかもしれませんが、
続斉諧記に収録された  陽羨書生
が、アラビアン・ナイトの最初の枠物語で、魔物が箱にいれた女を吐き出すという話とそっくりですね。

どっちが早いのかなあ??
続斉諧記は梁の呉インの編集ということになってます。それなら5世紀の作品であり、
アラビアン・ナイトが10世紀ごろだということになると、中国ー>中東になります。
でもねえ、この先後は、どうも曖昧な感じがします。もともとの話が中央アジアあたりのソグドあたりにあったりするかもしれないしね。


posted by 山科玲児 at 09:08| Comment(0) | 日記

2023年02月22日

明末版画の精華

西 第十八.jpg

 

屏風のなかの壺中天
ウー・ホン(Wu Hong 巫鴻) 著,中野美代子, 中島健 訳
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=1323

は、図書館で借りてきてつまみ読みしているのだが、
やはりというか、本当に面白いのは、、

崇禎13年(1640)刊  閔斉キュウ(イ+及)本西廂記版画

の紹介じゃないかなあ。これは、1988年に三彩社の古美術で、小林 宏光 氏
が紹介していたRefが、それほどは注目されなかった。
 しかし、こうして紹介されると、そのマリオネット風、何重にも入れ子になった仕掛けがなんとも面白い。
今日ではwikimediaで多数の画面をみることができる
このカテゴリーにあるものには、この版画シリーズでは無いものが数点あるが、多くはそれである。
Category:Romance of the Western Chamber - illustrations
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Romance_of_the_Western_Chamber_-_illustrations

なかでも19図は、もろに傀儡マリオネットだしねえ。
しかけという意味では掛け軸になってる18図(上イメージ)、屏風の中に屏風がある17図が特に面白い。

しかし、これがケルンに渡った事情はどうだったんだろう、また英国を中心とする連合軍の無差別爆撃による戦争犯罪にもかかわらず無事だったのを喜びたい。

ref 小林 宏光, 明代版画の精華--ケルン市立東亜美術館所蔵崇禎13年(1640)刊閔斉キュウ本西廂記版画について,      古美術 / 三彩社 [編] (85), p32-50, 1988-01

タグ:中国版画
posted by 山科玲児 at 08:26| Comment(0) | 日記

辛辛魚の食べ方

辛辛魚.JPG


カップ麺:辛辛魚ですが、辛すぎて、これ当方の限度超えてるなあ、
無理無理と思っていました。楽しめる食べ方ないかなあと調べていたら、

【辛辛魚2022は神!】卵レシピがうますぎた
https://shimotsuki29.com/karakarauo2022/
を見つけました。

ここで つけ麺として、すき焼きのように溶き卵で食べるとよい、更に汁をオムレツにする
というレシピを知り、やってみました。胃腸への負担もありません。

これなら、いけます。結局、捨てる汁もありますが、かなり楽しめます。
これ、寿がきや のサイトで紹介してもいい食べ方ですね。


posted by 山科玲児 at 06:49| Comment(0) | 日記

2023年02月21日

イコノロジーの落とし穴

第三石 (2).JPG


2023年02月18日 中国のパノフスキー
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/190184192.html
で言及した巫鴻氏ですが、前
2016年09月29日   木版画と拓本
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/177065132.html
で言及したように、
著書の武梁祠画像石の本
Wu Hung
The Wu Liang Shrine: The Ideology of Early Chinese Pictorial Art
Stanford University Press, 1989
https://arthistory.uchicago.edu/faculty/publications/wu-liang-shrine-ideology-early-chinese-pictorial-art
の図版が、どうやら拓本ではない。石印本のかなり粗悪な図版から採っています。

そのため、拓本だと誤解した他の著者が転載して、恥をかくということになってしまうんですね。また、図版のもとが改変・修復されていたら、その改変部分を、オリジナルな2世紀の画像だと勘違いして議論したらどうしようもないですよね。
 図版は、永観文庫旧蔵の武梁祠画像石第3石原石中央部拓本です。まあ、こんなに結構破損はあるんですけどね。

これは、

屏風のなかの壺中天
ウー・ホン(巫鴻) 著,中野美代子, 中島健 訳
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=1323

という本で、なぜか、一番古くオリジナルに近いとされる北京 故宮博物院所蔵の画(下にURL
)を全く使っていないという不思議とも関係があるようですね。巫鴻氏は、もともと北京故宮博物院の研究員だったのにね。もっとも、当方は、この北京故宮博物院の絵はあまり良いものではないとは思ってます。

周文矩  重屏会棋図
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Zhou_Wenjiu._Go_players.National_Palace_Museum,_Beijing..jpg
北京故宮博物院
https://www.dpm.org.cn/collection/paint/230460.html

posted by 山科玲児 at 04:44| Comment(0) | 日記

2023年02月20日

チャーチルの業績と爵位

  故  ダイアナ妃は、ウイストン・チャーチルと親戚筋だという。チャーチル・スペンサー家のスペンサー家のほうの縁戚らしい。
 そして、チャーチルの先祖は、初代マールバラ公爵であるジョン・チャーチルであるが、、この人、軍人としての才幹はともかく、名誉革命のとき、王に重用されていたにも関わらずジェームス2世をあっさり裏切った人である。

 末裔であるウインストン・チャーチルは、第一次世界大戦を推進した戦争屋で、第2次世界大戦では、大英帝国を滅ぼした亡国の宰相だった。
 マスメディアのあおりで、ほめたたえられているが、その業績は大英帝国を滅ぼし、英国を小国に蹴落とすことだった。また、反戦的なはずのマスメディアが、あれほど戦争に熱心だったチャーチルをほめる理由がわからない。

 あれだけほめたたえられている人なのに、勲章はともかく爵位は与えられていない。貴族社会の基準では庶民である。
    どうも、チャーチル自体が下院で活躍したいという意図があり、辞退したという話である。しかし、あれだけの名声が虚名でなければ、新設の男爵位ぐらい創設して叙爵してよさそうなものだが、英国王室としてはもっと冷静に功績実績をみたのだろうか??


posted by 山科玲児 at 06:28| Comment(0) | 日記

子規庵の横

鶯谷 子規庵横.JPG

鶯谷の台東区書道博物館に行ったとき、
子規庵の横の家がとりこわされていた。

タグ:子規庵
posted by 山科玲児 at 06:02| Comment(0) | 日記

2023年02月19日

姜宸英

姜宸英節臨蘭亭-1.jpg

東京国立博物館 創立150年記念特集 王羲之と蘭亭序で
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=7152

姜宸英の節臨  蘭亭序があった。

詩書_臨古帖_尺牘巻(〜3月12日まで展示)
https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0095793

この姜宸英という人、結構上手いのに、科挙不正疑獄にまきこまれて獄死した。呉修が編纂した昭代名人尺牘で第一五巻1冊全部も占めている(下イメージ)。終わりが良くなかったせいかあまり名がでないが、清代帖学派の人としちゃ、指折りに上手いと思う。

昭代名人15   姜宸英.JPG

posted by 山科玲児 at 09:57| Comment(0) | 日記

臨河序


臨河叙 (臨河序)
https://reijibook.exblog.jp/30250846/

臨河叙 (臨河序)は、王羲之 蘭亭序の別ヴァージョンとして
世説新語の注釈に引用されたもので、蘭亭偽作説のときは、必ず出てくる。
また、八大山人がなぜか書いている。

この臨河叙 (臨河序)ちょっと不審な点もある。まず、王羲之邸があった
会稽(浙江省紹興市付近)には大きな河川はない。水路は縦横にある地方らしいが、大河はない。
 また、後世の曲水の宴というのは庭園に水路をつくってそこでやるものだった。
「河」とはほど遠い。
だから臨河というのはおかしいのではないか? 
まあ、これは修辞レトリックなのかもしれないが、不審に感じるところだ。



posted by 山科玲児 at 08:11| Comment(0) | 日記

2023年02月18日

蘭亭偽作説の亡霊


最近号、雑誌「墨」の「王羲之と蘭亭序」特集で、

蘭亭偽作説を巡って──幻視する二つの「蘭亭序」
 講師/松宮貴之
を読んで、強引過ぎる議論に辟易し、蘭亭偽作説の亡霊を感じた。

また、文革時代に日本のインテリがとんでもないことになっていたのの影を未だ引きずっているのか?とさえ感じたものだ。

2018年11月22日 東大は文革礼賛だった
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/185022857.html

蘭亭偽作説についての、当方の考えは、ずいぶん昔、二〇年前に書いたこれと変わっていない。
http://reijiyamashina.sakura.ne.jp/ohgisi/LANTEI.HTM

一方、蘭亭偽作説の必須文献である 世説新書の註にある臨河叙 と李文田の蘭亭偽作説のテキスト全文の紹介が全くなおざりにされているのが、かえって情けない状況なので、テキストの絶対的なソースをネットにあげておく。


2020年09月26日 李文田の蘭亭偽作説
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/187962718.html
posted by 山科玲児 at 14:10| Comment(0) | 日記