2023年02月19日

姜宸英

姜宸英節臨蘭亭-1.jpg

東京国立博物館 創立150年記念特集 王羲之と蘭亭序で
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=7152

姜宸英の節臨  蘭亭序があった。

詩書_臨古帖_尺牘巻(〜3月12日まで展示)
https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0095793

この姜宸英という人、結構上手いのに、科挙不正疑獄にまきこまれて獄死した。呉修が編纂した昭代名人尺牘で第一五巻1冊全部も占めている(下イメージ)。終わりが良くなかったせいかあまり名がでないが、清代帖学派の人としちゃ、指折りに上手いと思う。

昭代名人15   姜宸英.JPG

posted by 山科玲児 at 09:57| Comment(0) | 日記

臨河序


臨河叙 (臨河序)
https://reijibook.exblog.jp/30250846/

臨河叙 (臨河序)は、王羲之 蘭亭序の別ヴァージョンとして
世説新語の注釈に引用されたもので、蘭亭偽作説のときは、必ず出てくる。
また、八大山人がなぜか書いている。

この臨河叙 (臨河序)ちょっと不審な点もある。まず、王羲之邸があった
会稽(浙江省紹興市付近)には大きな河川はない。水路は縦横にある地方らしいが、大河はない。
 また、後世の曲水の宴というのは庭園に水路をつくってそこでやるものだった。
「河」とはほど遠い。
だから臨河というのはおかしいのではないか? 
まあ、これは修辞レトリックなのかもしれないが、不審に感じるところだ。



posted by 山科玲児 at 08:11| Comment(0) | 日記