2023年03月20日

ヴィヴァルディの難曲 緒方麻紀


ヴィヴァルディの難曲といわれるアリア、とにかくコロラトゥーラの嵐であり、人間の限界突破にちかいとさえいわれる「二つの風に煽られて」ですが、日本人歌手によるなかなか良い演奏が、+
2018年7月の横浜バロック室内合奏団定期演奏会 ソプラノ 緒方麻紀 であり、動画がありました。

ヴィヴァルディ オペラ「グリセルダ」より コンスタンツェのアリア「二つの風に煽られて」ソプラノ緒方麻紀
https://youtu.be/0nzinsfQ-W0


2017年08月31日 ヴィヴァルディの難曲 再
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180835683.html
では、アンナ・ジローむけの曲じゃないかと書いたんですが、アンナはメゾでグリセルダ役でしたから、
このソプラノでコンスタンチェ役の歌を歌うはずがないんですね。当方の誤りでした。


この曲が知られるようになったのは、肉食系のセシリーア・バルトリ先生が発掘してコンサートで歌ったからです。バルトリでないと歌えない、という感じが、この当時はありました。
OPERA PLANET Cecilia Bartoli 'Agitata da due venti' - Vivaldi 4K ULTRA HD
https://www.youtube.com/watch?v=2O9OfxS0r08


ステファーニア・ヴィエトリの歌も良いと思います
Stefania Vietri - Agitata da due venti
https://youtu.be/wg3Jr45Bggg

もともと、ボーカロイドによる演奏
A.Vivaldi ”Agitata da due venti” (Griselda, RV 718)
http://www.nicovideo.jp/watch/nm24971676
で知った曲です。
posted by 山科玲児 at 05:45| Comment(0) | 日記

2023年03月19日

カステラ わさび醤油

カステラ わさび醤油.JPG


 長崎カステラの老舗 松翁軒でだしていた情報誌「カステラ文庫」第5号(1995年7月)
に、昭和2年に子母澤寛が書いた 味覚極楽 を引用して「幕末の頃の、長崎のカステラ広告に、カステラを薄く切り、わさび醤油で食べると酒の肴として至極上等だということが書いてある。」とあった。

 また、やってみました。

posted by 山科玲児 at 18:20| Comment(0) | 日記

北京 來條t

いろんな、資料を公開されているブログに

というのがあった。この來條tというのは、琉璃廠の書店で、

2017年02月10日  元版の孝経
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/178721286.html
で紹介した本を刊行したところである。現在は「中国書店」という名前になっているらしい。当時あった羅振玉の本とその値段を知ることができる。



には、、
聴講生として通っていた北京大学の講義がすむと,ほか
に行くところもないので,古本屋を回った。最大の書店街の琉璃廠では来薫閣,もう一つ
の書店街の隆福寺では文奎堂が,もっともなじみであった.

という記述があった。

タグ:北京 古書展
posted by 山科玲児 at 07:45| Comment(0) | 日記

2023年03月18日

シリコンヴァレー銀行の所行

破綻したシリコンヴァレー銀行は、黒人至上主義団体:BLM(ブラックライブズマターの事実上のオーナー・スポンサーだったようですね。

呆れました。

また、これでシリコンヴァレー銀行が出していた脱炭素・グリーンバブルの金融債券がどっと不良債権化します。

posted by 山科玲児 at 19:23| Comment(0) | 日記

パレストリーナの本

palestrina パレストリーナ.jpg

 リーノ・ビヤンキ, パレストリーナ その生涯、 2000/9/4、 カワイ出版
        https://honto.jp/netstore/pd-book_01667751.html

これ自体も2段組で430p以上もある分厚い労作だが、
監修者金澤さんの文章を読むと、原本の半分ぐらいの抄訳な上に、332−335pの天正少年使節の話は、日本語版で加筆したものだという。

原本はイタリア語で1000pもあるという大冊だという。作品研究・解説の後半部分をカットして「生涯」の部分を翻訳したものである。どうりで作品リストすらないのはおかしいなあ、と思っていた。

出版の都合で、部分訳になってしまうのはしょうがないが、加筆というのはいただけない。この加筆は、たぶん著者ビヤンキ氏とローマ在住訳者との共同作業なので、問題は少ないと思うが、付録とか注釈にしておいたほうが良かった。

なにしろ、パレストリーナについての大きな日本語の本はこれしかないようなので、引用するときの信頼性が担保できないようなことをやってほしくなかったのだ。
posted by 山科玲児 at 11:29| Comment(0) | 日記

荘子写本と避諱

荘子写本と避諱


書きました。しかし 賢者にも失あり、、だな。

posted by 山科玲児 at 10:14| Comment(0) | 日記

2023年03月17日

クレディ・スイスに七兆円政府融資

スイス第二の銀行、世界的に知られている
クレディ・スイスに、スイス中央銀行(スイス政府)が七兆円融資したようです。
これは出資ではなく融資のようですね。
昨日2023年3月16日のBBC情報::

スイス政府の金融庁にあたる部門では、会議を開いていて、
善後策を検討しているようです。一応、これで救済できたという観測もありますね。

ドイツ銀行よりひどい状況というから、相当なものです。
世界一 商売ではエグいといわれるスイス人がどう振る舞うか。。興味があるような怖いような。


posted by 山科玲児 at 03:37| Comment(0) | 日記

2023年03月16日

料理物語の鳥料理

1643年版の料理物語(ref)には、

鶴、白鳥、カモ、雁、雉、山鳥、クイナ(二種)、鷺、ゴイサギ、ウズラ、ヒバリ、鳩、シギ、ツグミ、雀、鶏と

鳥・野鳥の料理が列挙されているが、カラスはない。

熊野のカラスのお札をみてもわかるように、日本では身近にいた鳥だったはずだ。

 同じように、みじかにいた獣でもネズミの料理はない。
(ちなみにアメリカ大陸のペルー ではあった。テンジクネズミの系統の動物だが)
 犬の料理は一つある。

  カラスは神様関係だから忌んだというなら、春日の神鹿とされた鹿は堂々と「第五 獣の部」の献立のトップにあがっている。そして、コオロギをはじめとする昆虫食もない。

   これは、食べた連中が絶滅したり、伝染病風土病の巣窟になったりという、災厄があったのだろう。

 人肉食のタブーも社会をまとめていくためという側面のほかに、プリオン病の防止という側面があったはずだ。

ref 料理物語 原本現代訳 131  教育社、 1988
posted by 山科玲児 at 10:46| Comment(0) | 日記

気づき と 立証


王羲之を中心とする法帖の研究.JPG


「気がつく」 ということと「立証する」ということは違う。

 中田勇次郎『王羲之を中心とする法帖の研究』第四版(二玄社、一九七五年)(上イメージ)

     51Pの法書要録のリストの中に、秋萩帖王羲之臨書23行〜31行と共通部分を持つ帖があることが指摘されている。
 となると、中田先生も気づいていたのだろうが、このことと同書の第4章2節「傳藤原行成臨王右軍尺牘」の記述とは矛盾している。改版の際に入れた追加だったのかもしれない。

 土屋聡氏の論文

土屋 聡 「「秋萩帖」所収王羲之尺牘十一通について」『国立歴史民俗博物館研究報告』第一九八集( 国立歴史民俗博物館 二〇一五年)
https://core.ac.uk/download/pdf/294898164.pdf
は、徹底的に是を検討し立証したものである。

 気づくことも大事だけれど、「立証する」ことも重要だ。

posted by 山科玲児 at 05:11| Comment(0) | 日記

2023年03月15日

シグネチャー銀行の破綻

シリコンバレー銀行破綻の後、
シリコンバレー銀行よりは小さいが、全米二十九位のシグネチャー銀行が破綻した。

実はシグネチャー銀行破綻経緯はよくわからない。あぶないとされた銀行からファンドが資金をひきあげたり、空売り攻撃を受けたのか??

このシグネチャー銀行の特色は2つあるが、それと破綻の関連がよくわからない。

その1、暗号資産・仮想通貨関係の顧客が多かったらしい。
その2、NY本拠で不動産関係融資が多かったので、過去にトランプ一族と深く関係していて、イヴァンカ・トランプが十年前に役員になっていた。しかし2021年1月に絶縁した。

逆に、シリコンバレー銀行の場合、債券の焦げ付きが遠因ではないか?という推理ができる。だが、シグネチャー銀行の場合はよくわからない。

リーマン・ショックのとき、最初の破綻は2007年秋であり、最大のショックは2008年前半だった。リーマン・ショックも、基本は債券資産が無価値化して投資銀行が破綻したという筋書きだった。

そうなるとこの事件、まだ六ヶ月ぐらいは様子見かな。


posted by 山科玲児 at 07:49| Comment(0) | 日記