中野 美代子 , その政治の図像学 乾隆帝 (文春新書) 新書 – 2007/4/20
227〜229頁
227〜229頁
にある中国陶磁の海外貿易史は、1980年代の知識でみても、ムチャクチャで間違いだらけなので、
参考にしないでください。
ジョン・エアーズ、「ヨーロッパにある東洋陶磁」、ミュージアム no.235 1976年十月号
や
三杉隆敏 先生の、 海のシルクロード本
などを参照して、ください。
更に、20世紀末までに、
青花(染め付け)技術が唐代後期に開発されたが、消えてしまい、南宋時代に再発見され、元時代からとくにイスラム圏輸出品として盛行した
という筋書きが、
認知されているということぐらいは、本で読んで欲しかったなあ。
そして、ヨーロッパに来たのは早くて15世紀だということも。
しかし、北海道大学には、まともな中国陶磁史の本すらないのでしょうか? 北海道大学 社会科学実験研究センター では何億円も科研費使っているんだから、少しは図書館に予算回してくれてもいいのにね。