2023年05月04日

蘭千山館書画文物が故宮を離れる?

偶然観た、台湾のTV番組(中文)で、
台北國立故宮博物院に長年寄託されている蘭千山館の書画文物が寄託契約を取り消して、台北國立故宮博物院から離れるのではないか?という話題があった。222点だという。

これは今年初めの番組である。

そうだとすると、東京国立博物館の顔真卿展で貸し出されたのは得がたい機会だったのかもしれない。

ただ、より新しいニュースでは、まだ交渉中という話題もあるようだ。

懐素千字文、高宗「岳飛への命令書」は、留まってほしいなあ。高宗「岳飛への命令書」はあまり展示もされず有名とはいえないが、なかなか面白い。
それに、わりと明清絵画で良質なものが揃っていると思う。

posted by 山科玲児 at 16:31| Comment(0) | 日記

グリューネワルトは論争中

日本人が知らない〈傷だらけのキリスト〉なぜ?【イーゼンハイム祭壇画】前編
https://youtu.be/YyHmLNPac_s

は、なかなか良い解説動画のように思った。
もともと、当方はグリューネワルトについては、あまり調べたことはなく、観たこともない。そこまで入れ込んだ鑑賞旅行をしたこともない。せいぜい フラマリオン版(もとはリッツオーリ)の総カタログをもっているぐらいのドシロウトである。まあ、ユイスマンスつながりで関心があるくらいだ。

今日、この動画を観て、wikipediaの英語版とフランス語版を観たら、かなり驚いたのが、まだまだ論争中だったということである。
本名も顔(自画像)も実はまだまだ確定していない。メチャメチャで呆れた。
ヒエロニムス・ボスよりひどい。
グリューネワルトの解説に指を突っ込むのは、炎のなかにつっこむようなもののようである。ヤケド覚悟であり、当方はやりたくない。

posted by 山科玲児 at 08:50| Comment(0) | 日記

懐素「食魚帖」は現在所在不明

懐素「食魚帖」は現在所在不明らしい。

1999年秋の北京嘉徳オークションに出品されたが、売買成立しなかった、ということを、中華人民共和国のSNSで。書いていた人がいた。

文革中に山東省イ[サンズイ+維]県丁氏のコレクションから没収され、文革後は青島博物館にあって、当時複製というかモノクロコロタイプ線装本が出版されていた。また、カラー写真も、大判雑誌「中国文物」にのっていたはずだ。

その後、旧所有者?に返却されて、その後がどうもわからないようだ。1999年のオークション記録がみつからないので、よくわからない。


posted by 山科玲児 at 08:07| Comment(0) | 日記