2014年07月11日

蘇東坡の書の真偽論争

功甫帖IMG.JPG


2013年09月08日 蘇東坡の書の出現
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/74351004.html で紹介した小品は

2013年12月31日
蘇東坡の書の値段
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/83568379.html
で記述したように8,229,000ドルで落札されたのだが、その後、上海で真偽論争が起こって泥仕合状態になっているようである。

 落札したのは中国の実業家の劉益謙氏である。ところがその3ヶ月後12月21日に上海博物館の三人が新聞で「偽作疑惑」を発表した。その後、ササビーズを巻き込んで泥仕合的な論争になっている模様である。

 この件は、実は ケーヒル先生の訃報がのっていた香港の雑誌、Orientations Aprilをちらちら読んでいたら、最終頁に、イエール大学のバーンハートがそのことを書いていて、知った。バーンハートは例の如く、どうとでもとれるようないい加減な話にもってきていて、なんでこの人が大学教授になっているのか不思議なくらいである。それはともかく、中国内部のネット情報をのぞいたら 熱戦 状態で真贋論争をやっているようである。

 初め上海博物館の三人は拓本をもとにした双鈎填墨の模写本だと主張したようである。

 双鈎填墨かどうかは、神戸大学などでやっている墨色分析を使えば結構判定できるのに何やってるんだろう?と思うところである。

 私は、上海博物館の人というだけで信頼するほどナイーヴではない。学者がマスコミうけするためにトンデモ説を出す例もみたこともある。個人的には、この蘇軾の書は、写真で見る限り、わりとよいものだという印象をもっている。ただ、実物もみていないし、とくに努力してみたいとも思っていない。というのも、たった九字のものだし、蘇軾の書のイメージがこの真贋で変わるわけでもないので、どうでもいいや、、と思っているからだ。




posted by 山科玲児 at 06:56| Comment(0) | 2014年日記
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