2014年09月08日

落水蘭亭と捨離



 定武蘭亭の拓本で有名だったもので落水本というのがある。宋末元初の趙子固がもっていて、舟が転覆したときこの拓本をしっかりつかんでいておぼれそうになったというので有名だったものである。

この落水本は現在行方不明らしいが、深センのオークションで3800万元始値で出品されたという噂があるようだが、画像がないのでなんともいえない。昔も、落水本が2冊あったというあやしい話がありましたからねえ。

清初には、「白侍御」という人のもちものだったようである。孫承沢が欲しかったが買うどころかほとんどみることもできなかったそうだ。ところが「白侍御」が出家入山したとき、「捨離する」ということで使者を送って孫承沢に贈ったという。孫承沢はなんとか返礼をしたかったので無理に「仏画」を贈ったそうだ。チャイナにはときどきこういう、ましな逸話がある。孫承沢の「庚子しょう夏記」に記述があるが、引用によっては、用語にいくらか差があるようだ。要旨は同じだが。

私も「断捨離」せざるをえないようなので、現在、いろいろ手を打っている。
posted by 山科玲児 at 08:15| Comment(2) | 2014年日記
この記事へのコメント
わたしも、実家と台北の部屋の本の処理に頭を悩ませています。
首尾よく、故郷の親のそばで寝起きしております。
Posted by 臨夏 at 2014年09月09日 21:52
実家に蔵書を送る人は多いようですが、結局は自分が整理しなければならなくなるか、全く利用されずに処分されるかということになりがちなので、あまりおすすめしません。

どうも一戸建てに住む人の場合、そこここに詰め込むところや倉庫があるので、結構本がはいるもののようです。当方はアパートくらしばかりでしたので、引っ越しのときの整理の大変さを何度も経験しました。

しかし、不思議なことは、狭い部屋から広い部屋に引っ越したのに、前の部屋に収納されていた本が入らないという現象が起こることですね。
Posted by 山科 at 2014年09月11日 03:57
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