2014年12月24日

照明の問題


菩薩像 四十八体仏の一尊

  東京国立博物館の法隆寺国宝館は、実に素晴らしい金銅仏や押し出し仏(銅板をたたいてつくる)、金銅幡(ぶらさげる飾り)などを常設展示しているし、素晴らしい古代の染織品も展示しているので、特別展があまり面白くなかったときの逃げ込み場にしていた。ここをみると、東京国立博物館まで来て損はしなかったなあ、と安心するのである。
 ここの金銅仏は暗いところでスポットライト式照明であり、なかなか雰囲気が良いのだが、ときどき妙な問題が起こることがある。イメージの菩薩様はとても優しいお顔をしていていいのだけれども、照明の関係でまぶたも含めて皆、眼にみえるのだ。やたらに大きな眼にみえてしまう。以前の平凡な照明の場合は、ちゃんと半眼にみえていたんで、この古い写真のような感じにみえたのだが、現在はどうも眼のみえかたが普通ではない。前から気になっていて、最近は痛ましくお気の毒で、訪れたときも避けてあえて拝観しないようにしている。

 東京国立博物館の善処を期待したい。

 宝冠は塔のようにもみえるので、それでどの菩薩様か推定ができないかなあ、と思っているが、浅学にしてまだ勉強していない。宝珠を両手で捧持していらっしゃるので、夢殿の観音様と同じ像容なので観音様なのかもしれない。七世紀ごろの傑作の一つである。

 イメージソース:  小林 剛, 御物金銅仏像, 国立博物館、1947、  写真著作権は失効しています。


posted by 山科玲児 at 11:34| Comment(0) | 2014年日記
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