久しぶりにギョーム・ド・マショー(1300?-1377)の泉のレを聴いた(ヒリヤード アンサンブル)
。神秘的な感じの音楽で学生時代から好きだった。音楽専門図書館にいって、楽譜のコピーをとったりしたものだ。今もそのコピーはもっている。もっとも後年に小さな印刷本楽譜集を入手できた。
マショーは1377年逝去だから。黒死病にはなんとか生き残ったようである。自分で作品を編集した手写本の立派な作品集がパリのBiblioteque Nationaleに所蔵されてるようだから、幸運な人だと思う。
ネットでも、このCDの演奏ではないが、泉のレを部分的に聴くことができる。
あとのほうは低音でかなり陰気である。
全曲だと20分以上になるせいか、あまり録音がないのが残念だ。
このレと呼ばれる形式の音楽でマショーが多声に作曲したものは2曲だけ残っている。もう一つの「愉しみのレLay de Confort」は「泉のレ」より長大なものなんで結構期待していたのだが、演奏を聴いたところあまり好きになれずがっかりしたことがある。
14世紀のこの種の曲は、一時とても愛好したものだが、最近はしばらくご無沙汰していた。