2015年01月18日

エボラの治療


昨年11月に、
2014年11月18日
エボラの治療薬 臨床試験
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/105708633.html
を書いたが、実際にギニアでの試験は12月にずれ込んだようだ。

 それでも、6歳のフェリックス君が回復したというニュースがでている。
  Enfin un médicament pour guérir la fièvre Ebola ? (フランス語)
  http://www.rtbf.be/info/monde/detail_enfin-un-medicament-pour-guerir-la-fievre-ebola?id=8772731
  Miracle en Guinée: Félix, 6 ans, est sauvé d'Ebola, ses médecins explosent de joie(フランス語)
 http://www.kaloumpresse.com/the-project/7141-miracle-en-guinee-felix-6-ans-est-sauve-debola-ses-medecins-explosent-de-joie
 これはベルギーの医師グループからの報告(1月15日)
のようである、こちらにもアビガンが12月26日から供給されていたらしい「ギニアの奇跡」とは大仰な見出しである。

 アビガンAVIGAN(Favipiravir)はそれなりの効果があるらしい。日本のマスコミはろくに報道しないようだ。アメリカ様の薬(ノースカロライナ州 Chimerix社のbrincidofovir)か、カナダ様の薬(TKM-ebola これは副作用がきついらしい)が効果を上げるまで報道管制がかかっているのかもしれないと邪推したくなる。アビガン(Favipiravir)も奇形児を生みかねない催奇性という副作用があるのは事実である。

 ただ、アビガンはマウスの実験でも発症後時間がたつと効果がひどく下がるようだ。重症化した場合は、むしろ対症療法(とにかく血管をもたせて出血をおさえる)の一種であるFX06のようなものを使ったほうがみこみがあるようである。 また、とにかく身体をもたせる輸液だけでも助かった人もいるようだ。
  エボラを止めた「FX06」の秘密、なぜ死の淵から回復したのか | Medエッジ

  ウイルス病には特効薬は基本的にはない。 アビガンのような抗ウイルス薬にしても、対症療法にしても、結局身体の免疫機能が抗体を充分作り出すまでもたせるのが基本なのだから、HIV(エイズ)の治療のように、複合的な戦略が見出されて標準治療法となり、病気がなおる(もしくは死なないようになる)ようになればOKということだろう。



posted by 山科玲児 at 09:23| Comment(0) | 2015年日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: