2015年05月08日

プラドにはスペイン静物画はあまりなかった


  今回、この2006年における。Rosendo Naseiroコレクションをプラドが購入関係の記事を漁っていたら、面白い記事にいきあたった。
Rosendo Naseiro Collection Opens at Museo del Prado
 http://artdaily.com/news/17911/Rosendo-Naseiro-Collection-Opens-at-Museo-del-Prado#.VUwK6mcfrcv
である。この英文記事を読むと、
 どうもプラドにはスペインの静物画はあまりなかったらしい。それで、この40点以上あるRosendo Naseiroコレクションが入ったことは、大きな意義があることだとされているようだ。40点を選んで特別展を2006−2007に催したぐらいである。

 その理由は、プラドはもともとスペイン王室コレクションと旧トリニダード美術館の合併で形成されている。王室コレクションにはベルギーなど外国の静物画はあったが、スペインのはなかったらしい。またトリニダード美術館はもともと教会からの美術品を集めたものなのでもともとない。そういうことで、プラドにあるスペインの静物画は近年の収集が多いということである。
あの有名なスルバランの静物画も1940年の寄贈品だそうだ。
  スルバラン  静物 プラド
   http://www.wga.hu/html/z/zurbaran/1/still_li.html
もちろん、ベルギーの静物画はあって、素晴らしいクララペーテルスの作品は特に印象的だった
peters2.jpg


ただ、スペイン静物画といっても、先日述べたように、アントワープやブリュッセルからやってきてスペインで活躍した画家も結構いたわけで、そういうものもスペイン画家にいれているようである。
posted by 山科玲児 at 10:15| Comment(0) | 2015年日記
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